2010年〜現在 | UEFAの改革

ファイナンシャル・フェアプレー——欧州サッカーの経済秩序を変えた規制

2025年4月約7分
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Hara Tech 編集部

欧州サッカー専門メディア「ultrasrei.com」編集部。プレミアリーグ・ラ・リーガ・セリエAを中心に、戦術・歴史・選手考察を発信。

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2010年にUEFAが導入したファイナンシャル・フェアプレー(FFP)は、クラブが自分たちの収入以上の支出をできないよう規制するための制度だった。しかし運用の難しさと抜け穴への批判が続き、現在も改良が続いている。

FFP導入の背景

2000年代以降、石油マネーや富豪オーナーによる無制限の投資でクラブ間の格差が拡大した。マンチェスター・シティ(アブダビ資本)やパリ・サンジェルマン(カタール資本)の登場が象徴的な例だ。

UEFAはこれを「サッカー界の持続可能性を損なう」と判断し、FFPを導入。3年間で赤字が一定額を超えたクラブにはCL出場停止などのペナルティが科されるようになった。

FFPの功罪と今後

FFPは一定の歯止めになったが、大きなクラブは「選手をスポンサーシップ収入として計上する」などの抜け穴を活用した。またFFPが大クラブ(既存の強豪)を有利にし、新興クラブの台頭を妨げるという批判もある。

UEFAは近年FFPを改定し「サステナビリティ・ルール」として再設計。ただし完璧な規制は難しく、欧州サッカーの経済的不均衡は依然として大きな問題として残っている。