2010年代〜現在 | 攻撃的右SBの頂点

トレント・アレクサンダー=アーノルド——RBの概念を再定義した男

2025年3月約7分
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Hara Tech 編集部

欧州サッカー専門メディア「ultrasrei.com」編集部。プレミアリーグ・ラ・リーガ・セリエAを中心に、戦術・歴史・選手考察を発信。

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トレント・アレクサンダー=アーノルドはリバプールのアカデミー出身で、右SBのポジションを完全に再発明した選手。アシスト数で中盤の選手を凌ぎ、ビルドアップの質でMFと同等以上の役割を担う「第3のMF」として機能している。

アカデミーから正レギュラーへ

リバプールの地元出身でクラブのアカデミーで育ったトレントは、10代でトップデビューし若くして正レギュラーの座を掴んだ。2019年のCL優勝時にはまだ20歳だったが、すでにチームの重要な戦力だった。

特に印象的だったのは2019年CL準決勝バルセロナ戦のアウェイ。コーナーキックをすばやく蹴り、オリギのゴールをアシストした「コーナーキック詐欺」は今もサッカー史上最高のプレーの一つとして語られる。

SBのゴールランク——MF顔負けの数字

プレミアリーグで複数シーズンにわたってアシスト数ランキング上位に入り込み、右SBとは思えない貢献を続けた。クロスの精度、インスイングとアウトスイングを使い分けるキックの質は世界最高水準。

クロップのシステムでは事実上「第3のMF」として機能し、守備より攻撃に特化したポジション解釈の先駆者となった。彼の登場後、世界中のクラブが「攻撃的SB」を積極的に起用するようになった。