1992〜2006 | ニューカッスルを選んだ男の誇り

アラン・シアラー——プレミアリーグ歴代最多260ゴールの「ボルトン・フォワード」

2026年9月約6分
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Hara Tech 編集部

欧州サッカー専門メディア「ultrasrei.com」編集部。プレミアリーグ・ラ・リーガ・セリエAを中心に、戦術・歴史・選手考察を発信。

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アラン・シアラーはプレミアリーグ歴代最多の260ゴールを記録した。しかしより多くのサッカーファンが記憶するのは、マンチェスター・ユナイテッドの誘いを断り故郷のニューカッスルを選んだという決断だ。

ブラックバーンでの頂点とニューカッスルへの帰還

アラン・シアラーは1970年、ニューカッスルに生まれた。故郷クラブではなくサウサンプトン、ブラックバーン・ローヴァーズでキャリアを積み、ブラックバーンで1994-95シーズンのプレミア優勝に貢献。個人としても34ゴールで得点王を獲得した。

1996年夏、史上最高額の1500万ポンドでニューカッスルに移籍した。マンチェスター・ユナイテッドが同等の条件で争ったが、シアラーは故郷クラブを選んだ。「子供の頃にマグパイズのジャージを着て応援していたクラブでプレーしたかった」という理由だった。

代表での惜しさとクラブでの栄光

1996年のユーロイングランド大会でシアラーは5ゴールを挙げ、大会得点王を獲得。「フットボールは帰ってきた」というスローガンとともに、イングランド中が盛り上がった大会だった。しかし準決勝でドイツにPK負けし、悲願の優勝は叶わなかった。

ニューカッスルでは10シーズンで206ゴールを記録したが、タイトルには恵まれなかった。タイトルなしでも「地元のレジェンド」として愛され続けたシアラーは、ニューカッスルの誇りとして今もスタジアムの外に銅像が立つ。

「センターフォワードの教科書」

シアラーのプレースタイルは「古典的センターフォワード」の完成形だった。ポストプレー、ヘディング、ペナルティエリア内での強さ、強烈な右足シュート——すべてが教科書通りに高いレベルで揃っていた。後の世代のFWたちが「理想のストライカー」として参照し続けているスタイルだ。260ゴールという数字は、その完成度の何よりの証明だ。