2011〜2013年 | クロップ時代の全盛期
ボルシア・ドルトムント——「ゲーゲンプレス」で世界を席巻した黄色い嵐
2025年4月約8分
ユルゲン・クロップ監督のもとでドルトムントは2011年・2012年のブンデスリーガ連覇を達成し、2013年にはCL決勝まで進出した。ゲーゲンプレス(即時奪還プレス)という革新的な戦術で世界のサッカーを変えた黄黒軍団の物語。
ゲーゲンプレス——新しいサッカーの発明
クロップのドルトムントは、ボールを失った瞬間に全員で即時奪還を試みる「ゲーゲンプレス」を極限まで発展させた。相手がボールを持てる時間を極端に制限し、縦に速い攻撃で相手の守備が整う前に得点する——この哲学はバイエルンやバルセロナとは全く異なるアプローチだった。
レヴァンドフスキ、香川真司、ロイス、ゲッツェ——才能ある若手を安価に獲得し、組織の中で輝かせることで、財政規模の小さいクラブがビッグクラブに対抗できることを証明した。
香川真司——日本人として欧州の頂点へ
香川真司は日本人として初めてブンデスリーガの年間MVPに最も近い存在となり、ドルトムントの黄金期を支えた。スピードと精巧なボールコントロールで欧州のトップリーグで完全に通用することを証明した。
2013年のCL決勝(対バイエルン)は惜しくも2-1で敗れたが、ドルトムントがウェンブリーまで辿り着いたこと自体が驚異だった。クロップのフットボール哲学が正しいことを世界に示したシーズンだった。