2018〜2021 | 33歳で「新たな証明」を求めた男
クリスティアーノ・ロナウド——ユベントス移籍が示した「限界への挑戦」
2018年夏、クリスティアーノ・ロナウドはレアル・マドリードを去り、ユベントスへと移籍した。33歳での決断は多くの人を驚かせたが、ロナウドにとってそれは衰えではなく「まだ証明できていないことへの挑戦」だった。セリエAでも圧倒的な数字を残した男の、第三章の物語。
マドリードを去る決断
クリスティアーノ・ロナウドは2009年から2018年の9年間、レアル・マドリードに在籍しCLを4度制覇、リーガ得点王を重ね、4度のバロンドールを受賞した。しかし2018年夏、彼は電撃的にユベントスへの移籍を発表した。
理由はいくつか語られているが、最も本質的なのは「新たな挑戦への欲求」だったと言われる。マドリードでできることはやり尽くした——そう感じたロナウドが次に選んだのは、スペイン以外の主要リーグでも自分の実力を証明することだった。
ユベントスが支払った移籍金は約1億1200万ユーロ。33歳の選手にこれだけの金額を投じること自体が、ロナウドという個人ブランドの価値を示していた。
セリエAでの圧倒的な得点記録
ユベントスでのロナウドは、予想を上回る数字を残した。移籍1年目から21ゴール(リーグ戦)を記録し、セリエAのDFたちに「ロナウドを止める方法はない」ということを証明した。
特筆すべきは2019-20シーズンだ。コロナ禍で試合数が削減される中、ロナウドはリーグ戦31ゴールを挙げて得点王に輝いた。バロンドール受賞者クラスのFWが世界各国のリーグでトップになるというのは、それほど珍しいことではないように見える。しかし36歳になろうとする選手がトップに立ったことの意味は違う。
3シーズンで通算101ゴールというユベントスでの記録は、全盛期のパフォーマンスを維持し続けた証だ。多くの専門家が「30代後半では落ちる」と予測していた中、彼はその予測を否定し続けた。
CLタイトルへの届かなかった夢
ユベントス在籍中、ロナウドが最も強く求めていたのはCL制覇だった。しかしその夢は叶わなかった。準々決勝でアヤックスに敗れ、翌年はリヨンに敗退。CLという舞台でのユベントスは、彼の期待に応えることができなかった。
2021年夏にユベントスを去ったロナウドはマンチェスター・ユナイテッドに復帰し、その後アル・ナッサル(サウジアラビア)へ移籍。スポーツの晩年においてもゴールを量産し続け、国際Aマッチ通算ゴール記録を更新し続けた。
ユベントス時代のロナウドは「CLを取れなかった」という理由で批判されることもある。しかしセリエAというかつてとは異なるリーグでも、年齢を超えた数字を残し続けた事実は、ロナウドという選手の本質——限界への挑戦を止めない意志——を静かに語り続けている。