2010年代〜2020年代 | フランスの縁の下の力持ち

オリビエ・ジルー——「美しくないが偉大な」ストライカーの物語

2025年4月約7分
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Hara Tech 編集部

欧州サッカー専門メディア「ultrasrei.com」編集部。プレミアリーグ・ラ・リーガ・セリエAを中心に、戦術・歴史・選手考察を発信。

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オリビエ・ジルーはアーセナル、チェルシー、ACミランで活躍し、フランス代表の歴代最多得点記録を樹立した。ゴールの統計だけでは見えない献身性とポストプレーで、常に「評価が低すぎる」と言われ続けたが、その足跡はまぎれもなく一流だった。

「イングランドで最も優れた三流選手」という皮肉

ジルーはかつてあるジャーナリストから「イングランドで最も優れた三流選手」と評された。ドリブルでの突破や圧倒的な個人技ではなく、ポストプレーとチームへの貢献で価値を生み出す「わかりにくい選手」だったからだ。

しかし、ヴェンゲルはその価値を誰より理解していた。「ジルーがいなければアーセナルはもっと悪い結果だった年が何年もある」と語っている。

フランス歴代最多得点と世界一のトロフィー

フランス代表ではエムバペら前線の選手が脚光を浴びる中、ジルーはターゲットマンとして縁の下を支えた。2018年W杯でも優勝メンバーに名を連ね、ゴールより重要な「チームへの貢献」を果たした。

最終的にアンリを超えてフランス代表歴代最多得点記録(57ゴール以上)を達成。ACミランでもセリエA優勝を経験し、キャリアを通じて高いレベルでプレーし続けた姿は真のプロフェッショナルの証だ。