2000年代〜2010年代 | ブラジルの悲しき天才
ホビーニョ——「次のペレ」と呼ばれた天才の光と影
2025年5月約7分
ホビーニョはサントス時代に「次のペレ」と呼ばれるほどの圧倒的な才能を見せたブラジル人ウインガー。レアル・マドリード、マンチェスター・シティへの移籍を経て欧州で活躍したが、その才能を最大限に開花させたとは言いがたいキャリアとなった。
サントスでの衝撃デビュー
17歳でサントスにデビューしたホビーニョは、細かいドリブルと変幻自在のフェイントで観客を魅了した。ペレが活躍したクラブで「次のペレ」と称されるほどの期待を背負い、ブラジル国内で社会現象的な人気を誇った。
2005年にレアル・マドリードへ移籍。ジダン、ロナウド(R9)らスター選手が去った後の世代交代期に加入したが、独特のプレースタイルはガラクティコスの戦術にフィットしきれなかった。
才能と結果のギャップ——評価が難しい選手
マンチェスター・シティへの移籍後も個人技の高さは誰もが認めたが、チームへの貢献度や決定機での精度はしばしば批判の対象となった。ACミランやガンバ大阪でもプレーし、晩年はブラジルへ戻った。
「才能と実績が最も乖離した選手の一人」という評価がつきまとうが、全盛期のドリブルは現代でも「サッカーの芸術」として語られる。サッカーにおいて「才能」と「結果」は必ずしも比例しないという事実の体現者だ。