1990〜2014 | 史上唯一、プレミア全22シーズン出場の男
ライアン・ギグス——マンチェスター・ユナイテッドで燃やし続けた24年間の炎
1992年にプレミアリーグが創設されて以来、全22シーズンに出場した選手はただ一人——ライアン・ギグス。マンチェスター・ユナイテッドでリーグ優勝13回、CL優勝2回、そしてFA杯で生涯最高のゴールを決めた。ウェールズの少年が一つのクラブに捧げた24年間の物語。
13歳でファーガソンに見出された才能
ライアン・ギグスは1973年、ウェールズのカーディフに生まれた。13歳の誕生日に、アレックス・ファーガソン監督が自ら自宅に訪れ、マンチェスター・ユナイテッドへの入団を打診したという逸話は有名だ。
ギグスの才能は若くから明らかだった。17歳でトップチームデビューを果たし、翌シーズンからレギュラーに定着。左ウィングからの仕掛けは、スピードと技術が融合した独特のスタイルで、リーグ全体に「ユナイテッドに怪物ウィンガーあり」と知らしめた。
ファーガソン監督は後にこう語っている——「ライアンは私がユナイテッドで見た選手の中で、最も献身的で最も忠実だった。彼のことを思うと、今でも誇らしい気持ちになる」。
1999年FA杯準決勝のソロゴール
1999年4月、FA杯準決勝アーセナル戦。延長後半、ギグスはハーフウェーライン付近でボールを受けると、そこから一人で6人のアーセナル選手を抜き去り、GKまで交わしてゴールを決めた。
このゴールは後に「FA杯史上最高のゴール」「20世紀のプレミアリーグベストゴール」など数々の称号を得た。ゴール後にシャツを脱いで絶叫するギグスの姿は、イングランドサッカー史上最も有名なシーンの一つだ。
このゴールでユナイテッドは決勝に進み、同年ニューカッスルを4-0で下して優勝。CL・プレミア・FA杯の「トレブル」という史上初の快挙に貢献した。
キャリア晩年とレジェンドの境地
30代に入ったギグスはポジションをセントラルMFに移し、ウィンガーとしての爆発的スピードを失いながらも「知性のプレー」でユナイテッドを支え続けた。40歳を超えてもプレミアリーグに出場し、プレミア史上最年長ゴールも記録した。
2014年、ファーガソン引退後の混乱期にギグスは暫定監督も務めた。プレーヤーとしてもコーチングスタッフとしても、生涯をユナイテッドに捧げた。
24年間、一つのクラブに全力を捧げたギグス——現代サッカーでは想像が難しいその忠誠心が、彼を単なる「名選手」を超えた「伝説」にした。マンチェスターの赤いシャツは、ギグスという名前とともに永遠に語り継がれる。