1950年〜現在 | フットボールの歴史的瞬間

W杯を彩った伝説の瞬間——サッカー史を変えた20のシーン

2025年4月約9分
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Hara Tech 編集部

欧州サッカー専門メディア「ultrasrei.com」編集部。プレミアリーグ・ラ・リーガ・セリエAを中心に、戦術・歴史・選手考察を発信。

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W杯の歴史には、語り継がれる「瞬間」が無数に存在する。エウゼビオの涙、マラドーナの「神の手」、ジダンの頭突き、イニエスタの決勝ゴール——それぞれの瞬間がサッカーの豊かな物語を作ってきた。

マラドーナの「神の手」と「5人抜き」——1986年

1986年のW杯準々決勝(アルゼンチン対イングランド)でマラドーナが連続して決めた2ゴールは、サッカー史上最も対照的な名場面だ。1点目は明らかなハンドボールながら「神の手によるゴール」として認められ、2点目は60m以上をドリブルして5人を抜き去る「世紀のゴール」だった。

これほど対照的な2ゴールを同じ試合で決めた選手は後にも先にもいない。

イニエスタの延長ゴールとジダンの頭突き

2010年決勝延長116分、アンドレス・イニエスタがスペインに優勝をもたらしたゴールは、選手が感情を剥き出しにした後のシャツを脱ぐシーンとともに永遠の記憶となった。

一方、2006年決勝でジダンがマテラッツィに頭突きをして退場したシーンは、「偉大な選手の最後の試合がこんな終わり方で良かったのか」という問いをサッカー界に投げかけた。ジダンでさえ感情のコントロールに失敗する——人間のドラマとしてのW杯を象徴する場面だ。