1992年 | スウェーデンの奇跡

デンマークのEURO1992——土壇場で出場した「おとぎ話」優勝

2025年3月約7分
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Hara Tech 編集部

欧州サッカー専門メディア「ultrasrei.com」編集部。プレミアリーグ・ラ・リーガ・セリエAを中心に、戦術・歴史・選手考察を発信。

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1992年のEURO、デンマークは本来出場資格を持っていなかった。ユーゴスラビアがUEFAから除外され、急遽代替出場したデンマークはそのまま優勝。リチャード・モラーニールセン監督のチームはサッカー史に残る番狂わせを演じた。

本番直前の招集電話

デンマーク代表の多くの選手は、ユーゴスラビアが除外された知らせを受けたとき、すでに夏休みに入っていた。ビーチでバカンス中に電話で呼び戻された選手もいたという逸話は今も語り草だ。

準備期間が極めて短く、大会直前まで選手は分散していた。しかしチームの結束力と、特にGKピーター・シュマイケルの圧倒的なセービングが大会を通じて機能した。

決勝でドイツを撃破

準決勝ではオランダをPK戦で下し、決勝ではディフェンディングチャンピオンの西ドイツ(再統一後のドイツ)と対戦。ヨン・イェンセンとキム・ヴィルフォートのゴールで2-0の完勝。

この優勝はスポーツ界全体で「最高の番狂わせ」の一つとして語り継がれている。デンマークはその後のサッカー界でも比較的コンスタントに強さを見せているが、1992年の輝きは唯一無二だ。