2004年 | リスボンの奇跡

ギリシャのEURO2004——サッカー史上最大の番狂わせ

2025年3月約7分
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Hara Tech 編集部

欧州サッカー専門メディア「ultrasrei.com」編集部。プレミアリーグ・ラ・リーガ・セリエAを中心に、戦術・歴史・選手考察を発信。

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2004年のEUROポルトガル大会で、ギリシャはドイツ、フランス、ポルトガルを次々と撃破して優勝した。開幕前の優勝オッズは150倍。オットー・レーハーゲル監督が作り上げた超守備的組織は、サッカーの常識を根底から覆した。

レーハーゲルの「ドイツ的守備」

ドイツ人監督レーハーゲルは、ギリシャ代表に徹底した守備組織を植え付けた。全員が自陣に引いてブロックを作り、カウンターで一点を守り切るスタイル。美しさはないが、非常に機能的だった。

グループリーグではスペインに2-1で勝利し、準々決勝ではフランス(ジダン、アンリ、トレゼゲらを擁する当時の最強チーム)を1-0で沈めた。

決勝——開催国ポルトガルに2連勝

決勝の相手は地元ポルトガル。奇しくも大会の開幕戦でも対戦していた(ギリシャが2-1で勝利)。決勝でもアンゴルサのゴールでギリシャが1-0で勝利し、優勝を果たした。

この優勝は「組織力と堅守は個人技を凌駕できる」という教訓を世界に示した。その後、多くの「格下」チームの監督がギリシャのスタイルを参考にして大会を荒らすようになった。