1998〜2002年 | 「現象」の不屈の精神

ロナウド(R9)の復活劇——血栓と脳の発作を乗り越えた奇跡

2025年5月約8分
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Hara Tech 編集部

欧州サッカー専門メディア「ultrasrei.com」編集部。プレミアリーグ・ラ・リーガ・セリエAを中心に、戦術・歴史・選手考察を発信。

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1997-98年に足首を重傷で長期離脱、1998年W杯決勝前日には原因不明の痙攣発作を起こしたロナウド。しかし彼は復活し、2002年W杯では8ゴールを記録して優勝。史上最高の「カムバック」の一つとして語り継がれる不屈の物語。

1998年W杯決勝前日の「謎の発作」

1998年W杯決勝当日、フランス対ブラジルの試合直前にスターティングメンバーからロナウドの名前が消えた。その後復帰が発表されたが、明らかにコンディションは万全でなく、ブラジルは0-3で大敗した。

後に発作(てんかん様の症状)を起こしたことが明らかになった。「なぜ出場させたのか」という議論は今も続くが、当時の状況を知るブラジル関係者の証言は엇갈っている。

2002年W杯——3年半のリハビリを経た「現象」の帰還

1999年から2001年にかけて2度の大手術を乗り越えたロナウドは、「もう走れないのではないか」という声を完全に払拭した。2002年の日韓W杯では8ゴールで得点王になりブラジルを優勝へ導き、大会MVPを受賞した。

特に決勝のドイツ戦での2ゴールは、彼が本当に完全復活したことを世界に証明した。「フェノーメノ(現象)」という呼び名は、ピッチ上での圧倒的な存在感だけでなく、あらゆる困難を乗り越えてきたその生き様にも相応しい言葉だ。