モウリーニョ、早くも「最初の警告」
スペイン紙『MARCA』が伝えた。モウリーニョはバルデベバスに来て1か月以上が経ち、キャプテンたちと面談し、ほぼ全選手と個別に話してきた。仕事の文化と相互リスペクトの土台を着々と築きつつある。
タイミングを見計らったように、8月11日にNetflixで彼に関するドキュメンタリーが公開された。そこに映るモウリーニョ──長所も過ちも含めて──は、彼がバルデベバスで取り戻そうとしているチーム運営の哲学をそのまま映し出している。特に示唆に富むのが、当時のキャプテン、イケル・カシージャスとのやり取りだ。最初の面談でカシージャスが求めてきたのは休暇の日程、練習時間の調整、合宿の在り方についてだったという。「すぐに、彼らが甘やかされていると気づいた」とモウリーニョはドキュメンタリーで語っている。
✅悪習を根から断つ このエピソードは、現在のモウリーニョが持つある執念と重なる。特権には限界があること、そして監督と選手の関係は双方向の責任が伴うものだということ、チーム全員がその構造を理解する必要がある。昨季噴出した内部問題の繰り返しを避け、長年に積み重なった悪習を根から断ち切る。それが今季の最優先課題だ。
モウリーニョは誰よりも早くバルデベバスに到着する。これは規律の問題だけではない。早朝から選手一人ひとりの様子を観察するためだ。誰が早く来るか、誰が遅刻するか、誰が集中しているか、誰が疲れや気の緩みを見せているか。練習が始まる前から、モウリーニョはすでにチームの状態を把握しようとしている。午前中は朝食、新聞、分析、戦術調整、セッションの最終確認と続く。そしてピッチに出ると、最も見慣れた顔のモウリーニョが現れる──全ての練習に執拗なまでにこだわり、あらゆる仕草に目を光らせ、一つのディテールも見逃さない。
✅「私はあなたたちの一人だ」 就任式ではフロレンティーノ・ペレス会長や名誉会長ホセ・マルティネス・ピリの前でこう語った。「私はあなたたちの一人だ、ずっとそうだった」。マドリーへの復帰を「使命」と表現し、仕事・責任・野心に基づく文化の再構築を誓った。ドキュメンタリーは限界を失ったチームに何が起きるかを示し、就任式はモウリーニョが今のチームに何を求めるかを明らかにした。バルデベバスのメッセージはシンプルだ。仕事、リスペクト、責任──そして甘えは一切なし。