「エスピは本気だ」──モウリーニョが惚れ込んだ「ホセル型」、控えのまま得点王に
スペイン紙『AS』が伝えた。モウリーニョは「ハンマー」を求め、カルロス・エスピはその釘を打ち込んでいる。ゲルゼンキルヒェン──ルール炭鉱地帯のこの地が、エスピのプレシーズン2ゴール目の舞台となった。電撃加入したマドリーでわずか4試合、一度も先発せず累計153分の出場でチームの得点王に輝いた。ほとんど信じられない話だ。
「モウリーニョが彼を求めることに強い意欲を持っていた」と、エスピの獲得経緯に詳しい関係者がAS紙に語った。マドリーが断る理由はなかった。ベンフィカでヴァンゲリス・パヴリディスという9番を持っていたモウリーニョは、自陣のCFを新体制発足直後から探していた。ゴンサロ・ガルシアのフラム移籍で9番の穴が空くと、プレミアリーグからも引き合いのあったエスピをモウリーニョが指名。🇪🇸スペイン・バレンシア州タベルネス・デ・ラ・バジャニャ出身のストライカーがバルデベバスへの切符を手にした。クラブが求めたのは「ホセル型」の復活──身体的な強さ、献身性、少ない出場機会で確実に仕留める決定力だ。
✅シャルケ戦のゴールに見るキラー本能 シャルケ戦のゴールはそのキラー本能を体現していた。動きを一瞬だけ緩めてオフサイドを回避し、カリウスの届かないコースへ頭で正確に流し込む。プレシーズン5本のシュート(うち枠内4本)でリーグ開幕前にチーム得点王──その効率性こそ、モウリーニョが長らく求めていた9番の姿だった。
✅ロッカールームでも高評価 ピッチ外でも、エスピはバルデベバスで着実に居場所を作っている。カンテラ出身選手の兄弟であるジョアン・マルティネスがチームに紹介し、ククレジャら新加入組ともすでに親交を深めている。象徴的だったのは0-3で決着済みのシャルケ戦88分だ。2ゴール目を決める絶好の機会に、自らシュートを打たずカスティージャ出身のアレクシス・シリアにボールを贈った。シリアは決め切れなかったが、エスピの寛大さと焦りのなさはクラブ内部で大きな好印象を残した。マドリーはもう知っている──エスピは本気だ。