ベルナベウの5万2117人からディ・ステファノの920人へ──カスティージャ「無観客」問題
スペイン紙『MARCA』が伝えた。U-20インターコンチネンタルカップでベルナベウに5万2117人の観客を集めた若き世界王者たちが、カスティージャでは観客920人という現実に引き戻されている。この記録的な観客数をきっかけに、ソシオ(会員)しか観戦できないアルフレッド・ディ・ステファノ・スタジアムの「事実上の無観客」問題が再燃しているという。
✅ 「自分たちだけでプレーしている」
カスティージャの今季ホーム初戦、フベントゥ・トレモリノス戦の観客は920人だった。 チームには世界王者になった選手が多くいるが、ロッカールームからは「自分たちだけでプレーしている」と嘆く声が上がっている。日曜日のアルコルコン戦でも、同じ光景が繰り返されるとみられる。 カスティージャの観客が1000人に届かないのは珍しいことではない。しかし先週土曜日のインターコンチネンタルカップでベルナベウに5万2117人が集まったことで、議論が再燃した。
✅ ソシオ以外は観戦不可
ディ・ステファノでは、カスティージャ、女子チーム、UEFAユースリーグのフベニールAが試合をしているが、クラブは入場をソシオに限定している。 一般のファンはチケットを買えず、例外は対戦相手のサポーター向けにわずかに用意される分だけだ。 その結果、観客は極端に少ない。プリメーラ・フェデラシオン(3部相当)の多くのクラブが5000人以上を集めているのとは対照的だ。 同紙は、関心がないわけではないと指摘する。ベルナベウの5万2117人は、カスティージャやフベニールへの関心の高さを示している。足りないのは、ソシオ以外が観戦できる機会だという。
✅ 理由はUltras Sur対策か
クラブがソシオ以外にディ・ステファノを閉ざしている理由については諸説あるが、最も有力なのは、Ultras Surの入場を防ぐための安全対策だという。 この方針には多くのファンが不満を示しており、選手たちも他クラブに比べて不利だと感じている。アウェーでは敵意に満ちた雰囲気の中で戦う一方、ホームでは相手がまったく威圧を感じず、相手サポーターの声の方が大きく聞こえることさえある。 「ディ・ステファノでは相手が落ち着いてプレーしている」と、バルデベバスでは不満の声が上がっている。
✅ アルベロアの訴えも実らず
昨季、当時カスティージャを率いていたアルベロアは、ディ・ステファノを誰でも観戦できるよう変えようと働きかけた。チームが目標を達成するための重要な要素だと考えていたからだ。 しかしこの案は通らず、クラブは方針を変えなかった。特定の試合だけ開放するといった例外も検討されていない。
✅ マドリーダービーをベルナベウで?
同紙は、インターコンチネンタルカップのような取り組みがもっと必要だと訴える。カスティージャやユースリーグの試合で、ディ・ステファノでもベルナベウでも、同じような機会はまだ作られていない。 3週間の代表ウィークの間には、カスティージャに注目のホームゲームがある。フェルナンド・トーレス監督率いるアトレティコ・マドリレーニョとのダービーだ。 ベルナベウを開放すれば、ファンがカンテラの選手たちを後押しし、インターコンチネンタルカップのような歴史的な観客数を再び記録する絶好の機会になる、と同紙は結んでいる。
