The Athletic2026年8月20日 16:01

トレント・アレクサンダー=アーノルド、モウリーニョのもとで迎える重要な2年目

英メディア『The Athletic』が伝えた。W杯でイングランドがベスト4進出を果たした裏で、トレント・アレクサンダー=アーノルド(27歳)はマドリーでモウリーニョとともに新シーズンの準備を進めていた。

トーマス・トゥヘルのW杯メンバーから外れたトレントだが、これは屈辱的なシーズン1年目の評価の反映でもある。一方でこの夏、長いオフで心身を充電し、モウリーニョ体制のもとで再出発を図っている。

✅混戦だった1年目 1年目は筋肉系の怪我を2度経験し、全大会合計30試合の出場にとどまった。しかしシーズン後半、1月にシャビ・アロンソが解任されアルバロ・アルベロアが就任すると、元主将カルバハルを抑えてファーストチョイスに定着。ベンフィカ、マンチェスター・シティ、バイエルン・ミュンヘン相手のCLノックアウトラウンド全試合に先発した。

全大会でアシスト5本も記録。3月のアトレティコとのダービーではヴィニシウスの決勝点、CL準々決勝バイエルン第1戦では0-2から2-1とした局面でエムバペのゴールをアシスト。アリアンツ・アレーナでの第2戦でもエムバペへの精密なスルーパスでノイアーのビッグセーブを引き出した。

批判を浴びた場面もあった。3月上旬のセルタ・ビーゴ戦でマークが外れて同点ゴールを許したシーン、またアトレティコとのダービーではトレーニングに20分遅刻したことで先発から外された。しかしその後の選手・スタッフへの謝罪と処分の受け入れは内部から高く評価されている。

あるコーチングスタッフは「世界クラスのボールコントロール、パス、シュート、そして加速力があり絶対的に素晴らしい選手だが、時々集中が切れることがある」と評した。「彼はゲームを分析するタイプの選手で、スカッドの中でサッカーを楽しんでいる5〜6人の一人だ」とも語っている。

✅モウリーニョのプランとは モウリーニョはプロジェクト始動の5月の段階からクラブに右SBの補強を要請した。左サイドはマルク・ククレジャを獲得して1番手を明確にしたが、右サイドはトレントをファーストチョイスとしつつ、それを補完できる選手の獲得を希望していた。

クラブ関係者によると、モウリーニョは「非常に重要な選手になる。右SBとしての立場からさまざまな役割を担える高い汎用性を持つプロフィールで、中盤で数的優位を作れる」と見ている。これはプレシーズンですでに表れている。

メインプランではないものの、モウリーニョはリヴァプール時代と同様にトレントをMFとして試すことにも前向きだ。ヴィニシウス、エムバペ、そしてRBライプツィヒから最大1億4000万ユーロで加入した19歳のヤン・ディオマンデのスピードと攻撃力を生かすため、トレントの視野と長短のパスを最大限に活用したい考えだ。

関係者はトレントについて「ピッチ外でも非常に真摯に取り組み、野心的な選手だが、マドリーに来てからは控えめで恥ずかしがり屋な面もある」と語っている。

✅ダンフリースの役割は 7月にインテルから2500万ユーロのリリース条項行使で加入したデンゼル・ダンフリース(30歳)は、トレントの競争相手として獲得された。76キャップを持つオランダ代表レギュラーで、2023年と2025年のCL決勝にも先発した実績を持ち、SBとウイングバックの両方をこなせる汎用性も魅力だ。

モウリーニョ寄りの関係者によると、監督はトレントのプロフィールに近い選手をより好むとされているが、ダンフリースにも相当な出場機会が与えられる見込みで、今週土曜のエスパニョール戦(リーガ開幕)で先発を飾る可能性も十分にある。

✅選手サイドから見た現状 トレントの陣営に近い関係者によれば、モウリーニョのもとでの日々を楽しんでおり、63歳の指揮官に印象を残そうとあらゆる努力をしているという。この夏は長い休暇中もスペシャリストと個別トレーニングを積み、7月中旬からの合流後はキャリアでアンフィールドでブレイクして以来最長のプレシーズンを過ごしている。

昨夏は感情的なリヴァプール退団直後にクラブW杯に投じられたが、今夏はじっくり準備できた。マドリーが自分を獲得した理由を証明する舞台は整っている。

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