ベリンガム始動、モウリーニョが「10番」に固定方針
W杯組の最後の一人として、ジュード・ベリンガムが今週水曜日にバルデベバスのトレーニング施設に合流しました。スペイン紙『AS』が伝えたところによると、月曜日に帰還したマルク・ククレジャ、イブラヒマ・コナテ、オーレリアン・チュアメニ、キリアン・エムバペに続く形で、スタウアブリッジ出身のこのMFが姿を現し、モウリーニョ監督はついくW杯参加選手全員を手元に揃えることとなりました。
なお、ベリンガムらW杯組はコルーニャ遠征(テレサ・エレーラ杯)には帯同しておらず、ディオマンデとともにバルデベバスで別調整を行いました。
モウリーニョが今夏の最重要課題の一つに据えているのが、ベリンガムの「再覚醒」です。
アンチェロッティ体制初年度だった2023-24シーズン、ベリンガムは23ゴール13アシストという驚異的な数字を叩き出し、バロンドール候補にまで上り詰めました。しかしその後の2シーズンは輝きが薄れ、インサイドハーフとして起用されたり、左サイドに流れる場面が増えたりと試行錯誤が続き、肩の手術という離脱も重なってポテンシャルを発揮しきれないままでした。
そんな中で訪れたのが今夏のW杯です。イングランドを3位に導いた8試合で7ゴール1アシストを記録し、「トップ下として解放された10番」としての輝きを世界に見せつけました。
『AS』によると、モウリーニョはこのW杯でのパフォーマンスこそが本来のベリンガムだと確信しており、自身が採用する4-2-3-1システムのトップ下に固定する方針を持っているとのことです。守備への貢献も求めつつ、ゴール前から遠ざけすぎず、最大限のポテンシャルを引き出す位置に置く考えです。ベルナルド・シウバやギュレル、ブラヒム・ディアスとは異なり、頻繁なポジション変更は求めず、あくまで「自分の10番」として機能させるイメージを描いています。
ただし、一つの火種が既に燻っています。
今夏のプレシーズンで最も輝きを放っているのが、ギュレルだからです。ブダペストでの親善試合ではノーゴールながら圧倒的な存在感を示し、ここまでの全プレシーズンをトップ下として過ごしています。モウリーニョは序列より調子を重んじる監督として知られており、ベリンガムとギュレルのポジション争いは今後最初の「難題」になり得ると『AS』は指摘しています。
その議論は来週以降に持ち越しとなります。今週はまず、ベリンガムの再出発が始まった…。