消化不良に終わったテレサ・エレーラ杯、モウリーニョは満月を待つ
スペイン『MARCA』が8月12日のテレサ・エレラ杯(リアソール)を伝えたコラムは、開幕前の熱狂と現実のギャップを鋭く突いた内容となりました。
記者が「消化不良の一戦」と形容したこの一戦、前半はブラヒム・ディアスの孤発光が唯一の口直しとなりましたが、後半は一転して眠気を誘う展開に。
エスピの幻のゴールとデポルティーボサポーターによる「出ていけ!」コールだけが後半の記憶として残った、と伝えています。
現地ではこの日、皆既日食も重なり観客の期待を煽りましたが、こちらも雲に阻まれてほぼ見えず。リアソールの浜辺で空を眺めた人々は、結局サングラスも不要なまま夜を迎えることになりました。
記事はマドリーの戦況についても踏み込んでいます。モウリーニョ監督のチームは現時点で「前半専用」の顔を見せており、ハイプレス・カウンターの縦への鋭さや、ベルナルド・シウバが中盤でより存在感を示す場面は評価に値するものの、後半になると試合が「映画が暗転するように」失速するパターンが続いているとしています。
「本物の狼たちはバルデベバスで爪を研いでいる」——記者はそう綴りました。エムバペ、ベリンガム、ディオマンデ、ククレジャというW杯組の主力は、まだ合流を待つ状態。「月が満ちれば、狼は吠える」という比喩でモウリーニョのチームの本来の姿がいまだ封印中であることを示しました。
次のプレシーズンマッチはゲルゼンキルヒェンで行われる予定で、本番前最後の試金石となります。
一方でヴィニシウス・ジュニオールに対しては、デポルティーボサポーターからボールに触れるたびに大きなブーイングが飛びました。両者の間に因縁はないにもかかわらずの敵意でしたが、ヴィニシウスは苛立つことなく、身振りと笑顔でスタンドに応えてみせたと記事は伝えています。
コラムはデポルティーボの1部復帰にも温かな視線を向けて締めくくっています。スタンドの抗議でゴール裏が半ば空席になる一幕もあったものの、クラブへの愛情の深さは変わらない。マリオ・ソリアーノの持つ豊かな個人技、今回欠場のイェレマイの存在感、そして「ラストダンス」を満喫するオーバメヤンの姿——デポルティーボというチームが、見る者の食欲をそそる素材を揃えていることもまた、この記事が浮かび上がらせた事実です。