ブラヒムの世紀に一度のゴールでテレサ・エレーラ杯10回目制覇
スペイン紙「AS」が伝えた、マドリーの今夏プレシーズン。舞台はア・コルーニャのリアソル、試合前には皆既日食が空を覆った。そして訪れた、まるで100年に一度の天文現象に呼応するかのような一撃――関わったのは2人、触れたのは4回だけだった。
ルニンがゴールキックではなく手で放ったロングスロー、50メートルを超えるボールがブラヒム・ディアスの胸に収まる。トラップ一発で前を向き、崩れたディフェンスを置き去りにして、左足で流し込んだ。「AS」はこのゴールを「稲妻」と表現した。前後半を通じてくすぶり続けた凡庸な試合の中に、それだけが異質な輝きを放っていた。
試合全体を振り返れば、マドリーは相変わらず前半を高い出来で入り、後半に失速するパターンを繰り返した。
ヴィニシウス・ジュニオールのスプリントは尻切れのまま終わり、ブラヒムの個人技も枠の外で消えた。昨夏のプレシーズンで圧倒的な存在感を放ったアルダ・ギュレルは、今回は休息モード。ハイセンは至近距離からのヘディングを外すなど精彩を欠いた。
前半アディショナルタイム、流れはデポルティーボに傾いていた。コーナーキックからルーカス・ヌービにヘディングを浴びせられたルニンが、そのまま手でカウンターを発動。この電光石火の繋ぎから生まれたブラヒムのゴールでマドリーが先制した。
一方でベルナルド・シウバは前半こそ慎重な入りだったが、後半に入って積極性を増し、「良いニュース」だったと「AS」は評している。
後半、モウリーニョはバルベルデ、カマヴィンガ、ベルナルド・シウバによるトリプルボランチを試みた。これがチームの安定を高め、右サイドではダンフリースがトレントより前に出る形をテストした。また前線にはエスピを起用し、序列争いに材料を与えた。
デポルティーボはメジャ投入後に攻勢を強め、終盤はアンドリー・ルニンが2度の決定的セーブでゴールラインを守った。この「ビッグセーブ2連発」がなければ勝点3は危うかったと「AS」は指摘している。
結果はスコアレスの前半を経て、ブラヒムのゴール1点を守り切ったマドリーが0-1で勝利。テレサ・エレーラ杯10回目の優勝を果たしました。