AS2026年8月20日 21:25

開幕前夜のヴィニシウス──縁起の地コルネジャで「最高の自分」を取り戻せるか

スペイン紙『AS』が伝えた。プレシーズンで精彩を欠いたヴィニシウスにとって、リーガ開幕戦の舞台は好相性のRCDEスタジアム(コルネジャ-エル・プラット)だ。

✅プレシーズンは低調 契約交渉が長引き、2032年までの契約延長が合意されてからプレシーズンに合流したヴィニシウス。フェレンツバーロシュ戦(1-2)では45分出場したが動きが重く精度を欠いた。モウリーニョは「正常だ。今はフィジカルのトレーニングを大量に積んでいる。次の試合ではよくなる、さらに次ではもっとよくなる」とフォロー。続くデポルティーボ戦(70分)では多少改善されたが本来のキレには程遠かった。最終プレシーズンのシャルケ戦でも相手ディフェンダーを抜けたのは1度のみ。それでも終盤にカレーラスへのバックヒールパスを通し、エスピのゴールを演出した。

✅コルネジャは「お気に入りの地」 しかしRCDEスタジアムはヴィニシウスにとって特別な場所だ。通算6試合で5ゴール3アシスト。チームはヴィニシウスが絡むと必ず勝っている。

昨シーズン第34節、タイトル争いで崖っぷちに立たされたマドリーがエスパニョールに乗り込んだ試合が最大の見せ場だった。0-0のまま膠着しかけた展開を、ヴィニシウスの2発で一気に解決した。1点目はゴンサロとのワンツーから、GKドミトロヴィッチの飛び出しを見てポストに沿って流し込む冷静なフィニッシュ。2点目は芸術点満点──ベリンガムとのワンツー(ベリンガムはかかとで返した)から、アウトサイドで一発、エスパニョールのゴール隅へ突き刺した。

22-23シーズンにも同じ地でチュアメニのアシストから先制ゴールを決めたクロスショットを持つ。

✅光と影、そしてファンとの和解 今夏の最大のニュースはやはり契約延長(2032年まで)で、これによりエムバペに次ぐチーム内2番目の高給取りとなった。W杯ではブラジル代表の大黒柱として活躍したが、チームはノルウェーに敗退。休暇を経てバルデベバスに戻り、新たな気持ちでシーズンに臨む。

ただし2シーズン連続で大きなタイトルを獲れず自身のパフォーマンスも低迷した結果、昨シーズンはベルナベウでブーイングを受ける場面もあった。ヴィニシウス自身はこう語っている。「ファンにはブーイングする権利がある。このクラブのために進化し続け、働き続ける。クラブは私に全てを与えてくれた」。

プレシーズンで本来の輝きを見せられていないだけに、縁起のいい地での開幕戦は「最高の自分」への再出発にこれ以上ない舞台だ。

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