RMTVの反撃、謝罪では終わらない
スペイン紙『MARCA』が伝えた。マドリーの公式放送局であるReal Madrid Televisión(以下RMTV)が、ジャーナリストのフアンマ・カスタニョによる公開謝罪を受け、正面から反論した。
RMTV側のコメンテーター、アルバロ・デ・ラ・ラマが番組Real Madrid Conectaの中で発言したもので、その言葉はカスタニョへの強い不信感をにじませるものでした。
✅ 発端となった比較発言
カスタニョはスペイン紙ABCへの寄稿の中で、RMTVをバスク地方の新聞『Gara』になぞらえた。 この『Gara』は、バスク独立派武装組織ETAとの関連が長く指摘されてきた媒体であり、その比較はマドリーの公式放送局にとって看過できない侮辱となりました。
その後カスタニョは、自身のラジオ番組で謝罪の意を表明しています。
✅ 「その謝罪に意味はあるのか」
アルバロ・デ・ラ・ラマは、謝罪を受け入れつつも強い疑念を示しました。
「その謝罪が価値あるものかどうかは、各自が判断すればいい。私の個人的な印象では、彼はむしろ続けてやりたかったのではないか、と思っている」と語りました。
謝罪と前後してカスタニョがRMTVを「嘘つき」「操作する連中」と呼んだことへの言及も。デ・ラ・ラマは「どんな意味での嘘つきで、操作なのか。毎試合、審判のシステムについて我々が主張してきたことを裏づける映像が存在する」と反論しています。
✅ 「テロ組織と比べられるいわれはない」
この一連のやり取りで、デ・ラ・ラマが最も強い言葉を使ったのは、比較そのものへの怒りを語った場面でした。
「この国がそういう文脈で何を経験してきたかを考えれば、RMTVを『Gara』と比較するという一線は、絶対に越えてはならない。私はアルバロ・デ・ラ・ラマとして言う。テロ組織、あるいはテロ組織を擁護・支持していたメディアと、誰にも比べさせるつもりはない」と断言しました。
✅ 「謝罪の後に…嘘つき、操作」
デ・ラ・ラマは、謝罪後もカスタニョが「嘘つき」「操作者」という言葉を維持していた点を問題視しています。
「謝罪はした。しかしその後に……嘘つき、操作者。それが嘘でないことを示す映像がある」と畳み掛け、謝罪の誠実さそのものに疑問を呈する形で締めくくりました。
✅ 背景にある審判問題
この対立は、個人的な感情論にとどまらない側面もある。デ・ラ・ラマ自身が強調したとおり、RMTVは毎節の試合を通じてスペインの審判システムへの問題提起を続けており、その報道姿勢が批判の的になっていた経緯があります。
「個人的な感情はこちら側にはない。だがカスタニョの側にはあるように見える」とデ・ラ・ラマは述べており、メディア同士の構造的な摩擦が今回の衝突の根底にあることを示唆しています。
