カンテラ売却がマドリーの補強費の90%を賄う——今夏12選手で約1億9000万ユーロ
スペイン紙『El País』が伝えた。今夏のマドリーの補強支出は2億2500万ユーロ(ヤン・ディオマンデ1億2500万・マルク・ククレジャ5500万・カルロス・エスピ2500万・ダンフリース2000万、コナテとベルナルド・シウバは無償)。プレミアリーグ勢が約25億ユーロをかけて支出トップを争う中、マドリーは英国外のクラブとして唯一トップ6入りを果たした。そして驚くべきことに、この2億2500万ユーロの約90%にあたる1億9000万ユーロが、カンテラ出身12選手の売却収入で賄われている。
最大の売却益をもたらしたのはゴンサロ・ガルシア(フラムFC移籍、権利の70%で4000万ユーロ)とニコ・パス(コモ移籍、6600万ユーロ)の2人だ。22歳のゴンサロはクラブW杯2025で4ゴール1アシストを記録した万能FW。ニコ・パスは2024年8月から在籍したセスク・ファブレガス監督のコモへの売却で、カンテラ史上2位の移籍金となった(1位は2017年のモラタのチェルシー移籍・8000万ユーロ)。マドリーは来夏に8000万ユーロの買い戻しオプションを保持している。
中堅規模の売却も相次いだ。ビクトル・ムニョス(オサスナ→リバプール、権利50%で2000万ユーロ)、アルバロ・ロドリゲス(エルチェ→ボーンマス、1250万ユーロ)、マリオ・ヒラ(ラツィオ→ミラン、1400万ユーロ)、アレックス・ヒメネス(ミラン→ボーンマス、925万ユーロ)——いずれも保有する50%の権利分として収入を得た。また21歳のセサル・パラシオスはフラムFCへ権利70%で1000万ユーロで移籍している。アルメリアが2000万ユーロ以上での売却を目指すセルヒオ・アリバスも対象になりうる。
より小規模な売却としては、ビクトル・バルデペーニャス(フィオレンティーナ、800万ユーロ)、ハコボ・オルテガ(ストラスブール、1000万ユーロ)、フラン・ガルシア(ベティス、400万ユーロ)、マリオ・マルティン(ヘタフェ、350万ユーロ)、フラン・ゴンサレス(セビージャ、100万ユーロ)がある——いずれも50〜70%の権利相当分。ただしこうしたカンテラ選手の大量流出は、トップチームにおけるカンテラの存在感低下という皮肉な側面も持つ。5月のカルバハル引退後、ファーストチームに残るカンテラ出身者はカレーラス、ラウール・アセンシオ、ティアゴ・ピタルチのみで、いずれも今季の確固たる先発とは言い難い状況だ。