AS2026年8月23日 06:37

【コラム】エスピがモウリーニョに贈った勝点3──建設途上のマドリー、それでも及第点の開幕

AS紙が伝えた。8月に深い分析はできないが、勝点3の重みは春でも今でも変わらない。モウリーニョのマドリーはデビュー戦で求められた「勝利」をギリギリで達成した。それをもたらしたのがエスピ。多くを持ち、多くを語れる新戦力であり、素晴らしい切り札だ。逆の感情が入り混じる試合ではあったが、何をしたいかは伝わるものがあった。一方で一度も顔を背けなかったエスパニョールを考えれば、この勝点3の価値は多くの人が評価する以上に大きい。

✅モウリーニョ初陣から見える長期的メッセージ 初スタメンはいくつかの重要な示唆を含んでいた。モウリーニョはマドリーが誰も待たないことを誰より知っており、最初から無駄をしない。今節で言えば、ダンフリースをアレクサンダー=アーノルドより上に置いた判断、夏のベストプレーヤーであるギュレルを正当に評価した采配、そしてベリンガム・ヴィニシウス・エムバペの共存という課題に早くも取り組む姿勢が見えた。カレーラスとベルナルド・シウバの先発は状況対応的な色合いが強く、恒常的な選択ではないとみられる。

✅完璧な立ち上がり20分 序盤20分は理想的だった。コンパクトなブロックを保ちつつプレスとトランジションが機能し、試合を完全に支配した。この時間帯、エスパニョールは完全に押し込まれた。開幕節でレバンテを3-0で破り高い強度と縦への鋭さを見せていた相手を考えれば、この入り方は評価できる。ギュレルが内側と外側を使い分けながらハイブリッドな位置でゲームを操り、外のレーンをダンフリースが制圧。ベリンガムはW杯の好調を持ち込みセットプレーから先制点を演出した。

✅中盤の問題──そしてエスパニョールの巻き返し 課題は中盤に集中した。ベルナルド・シウバとバルベルデのコンビは嚙み合わず、ポゼッション時の重みに欠け、マークの受け渡しでも穴を作った。エスパニョールの中盤、特にウルコに主導権を握られる時間帯が続いた。チュアメニの不在、そしてベリンガム・ヴィニシウス・エムバペの守備タスクの不徹底が重なり、モウリーニョがここに修正の必要性を感じているのは確かだ。

✅決定力で取りこぼしたチャンス ゴール前でもマドリーは課題を残した。エスパニョールのカウンターは毎回緊張感を生み出し、マークの甘さでフリーにする場面があった。逆にこちらはこれだけの決定機があればもっと点を取れるはずが、エムバペはドミトロビッチの正面を突き続けた。ヴィニシウスはインスピレーションに欠け、ベリンガムは後半に消えた。ディオマンデは意欲だけで精度が伴わなかった。ギュレルの交代も疑問が残る──むしろ早くエスピを投入すべきだった。

✅エスピが証明したもの 8月であれどの月であれ、センターフォワードは試合をシンプルにする。エスピはマドリーにうまくフィットし、エムバペと競合する場面もなく、何より決定力がある。エスパニョールが4-4-2のブロックを引いた終盤、幅のある攻撃とエリア内への人数を増やす意図は正しかったが崩せなかった。それでもエスピは迷わずあるべき場所にいた。マドリーの圧力は報われるべきものだった。良い立ち上がりとさらに良い終わり方──モウリーニョが望んでいたのはまさにこれだ。

✅失点の教訓 終盤にエスパニョールに長い時間ボールを持たれた場面で、カラトラバがフリーでエリア内に入れた。バルベルデとカレーラスがマークを外していた。集中力の重大なミスだ。

関連記事

ultrasrei.com のコンテンツ