AS2026年8月22日 19:42

【コラム】セバージョスの迷走──チームなしでベティス復帰を待ち続けるマドリー元MFの誤算

AS紙が伝えた。移籍市場の締め切りまで2週間を切った今も、ダニ・セバージョス(30歳)はクラブを持たない。いずれどこかに落ち着くだろうが、この状況は彼のキャリアを長年にわたって覆ってきた問題の縮図だ──疑わしい決断、常につきまとう不透明さ、そしてベティス復帰への果てしない待機。

✅モウリーニョとの会話、そして自由契約 セバージョスはレアル・マドリードを退団するにあたり、モウリーニョと直接話した。構想外であることが明確になり、自ら放出を申し出た。クラブは喜んで承諾し、来シーズン末まで残っていた契約を解消。移籍金ゼロで送り出した。セバージョス側も高額の年俸を放棄した上での決断だった。

しかし退団から1カ月半が経った今も、移籍先は決まっていない。この間、ミチェル率いるアヤックスからのオファーを断り、大物代理人ファリ・ラマダニ率いるLIAN Sportsに移籍交渉を一任。常にベティス復帰を念頭に置きながら、クラブのCEOやスポーツディレクターとも直接会談を重ねてきた。他クラブへのオファーをベティスへの交渉カードとして使っているとも見られている。

✅2017年の入団から積み重ねた「誤算」 セバージョスは2017年、U-21欧州選手権での圧倒的なパフォーマンスを評価され、1,600万ユーロでマドリーに加入した。しかしその後、何度も出て行ける機会があったにもかかわらず、自ら踏み止まり続けた。

出場機会は全体の23%にとどまり、14度の負傷、ジダンやアルベロアとの軋轢──そうした状況が続きながらも、移籍に踏み切らなかった。

象徴的なのが2025年のエピソードだ。オリンピック・マルセイユとの移籍交渉がほぼ合意に達した段階で、突然ベティスに「同じ条件を出せないか」と打診。この行動はマルセイユを傷つけ、マドリー内部でも信頼を失う結果を招いた。

✅スペイン代表への道を自ら閉ざした スペインサッカー連盟でも常に高く評価され、デ・ラ・フエンテ監督のもとでU-19・U-21・オリンピック代表合わせて26試合に出場。欧州タイトル2つとオリンピック銀メダルを獲得し、若い世代のリーダーだった。

デ・ラ・フエンテも最初の招集リストにセバージョスを入れたが、2023年3月のスコットランド戦でのスペインの敗北を機に流れが変わり、マドリーでの出場機会不足がそのまま代表召集の減少につながった。クラブでの継続的な出場機会があれば、代表での立場は全く違うものになっていたはずだ。

✅「自分自身の敵になってしまった」 2025年にアンチェロッティ体制下でマドリーの中心選手として台頭した時期には、代表候補としても再び名前が挙がった。ポテンシャルがあることは証明してきた。しかし結局、自分自身の最大の障害となってしまった。

8月末が迫り、ベティスの経済的な動きを待ち続けるセバージョス。10年近く前にあれほど輝かしい未来が約束されていたのに、今の状況はあまりにも違う姿だ。

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