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The Athletic2026年10月1日 06:57

トレント、約2年ぶりのイングランド代表先発で「彼にしかできない」アシスト

英国スポーツメディア『The Athletic』が伝えた。マドリーのトレント・アレクサンダー=アーノルドが、トゥヘル監督体制で初めてイングランド代表の先発に名を連ね、チェコ戦で決勝点をアシストした。彼にしかできないプレーだったが、トゥヘル監督の評価を覆すのに十分かどうかはまだわからないという。

✅ 約2年待った代表先発

トレントがイングランド代表で最後に先発してから、約2年がたっていた。その間、好きなポジションで右SB、CB、左SB、さらにはMFまで、次々とほかの選手が優先されるのを見てきた。 昨年トゥヘル監督がトレントの守備への集中力を疑問視し、専門の選手に負傷者が多かったにもかかわらずW杯メンバーからも外れたことで、トゥヘル体制ではもう出番がないのではないかとも感じられていた。代表ウィークは、マドリーで最高の状態を保つための練習期間になるかもしれなかった。 だからこそ、プラハのフォルトゥナ・スタジアムでようやく代表に足がかりをつかんだことは、トレントにとって大きな意味があったはずだ。

✅ 数的優位でもアイデア不足

ネーションズリーグのチェコ戦は2-0でイングランドが勝利した。前半にVARでイエローからレッドに変わったパヴェル・シュルツの退場で、試合の性格はがらりと変わった。 そこからは、10人のチェコをどう崩すかという練習のような展開になったが、イングランドは前半の残り時間、アイデアを欠いていた。

✅ 後半1分、魔法のクロス

しかしトレントは、アイデアの人だ。ほかのSBには見えないパスコースを見つけ、それを実行する技術を持っている。 後半開始1分、数的優位で安心して高い位置を取っていたトレントは、右サイドでこぼれ球を拾った。単純な選択肢は、縦のブカヨ・サカに出して、左SBイジー・スラマとの1対1を任せることだった。 しかしトレントは、逆サイドでアンソニー・ゴードンがステパン・ハロウペクの内側へ走り出したのを素早く見抜いていた。 トレントが放ったクロスは低く鋭く、サカが頭を下げてよけるほどだった。ボールは下がるチェコの守備ラインの背後に弧を描き、ゴールラインと平行に進んで、ゴードンの前でバウンドした。 ゴードンがかがみ込むように頭で合わせ、GKマテイ・コヴァーシュの逆を突いてゴール隅に流し込んだ。

✅ 試合を変えた一瞬

この一瞬で、トレントは試合を変えた。もどかしい消耗戦は、楽な行進に変わった。その20分後にはハリー・ケインが2点目を加えた。 ただ、トレントにとって大きな試練ではなかった。退場者が出た後は守備の仕事がほとんどなく、批判を覆すような守備の賢さを見せる機会はなかった。ゴードンやモーガン・ロジャーズへの巧みなパスなど、ほかにも良い場面はあったが、この夜はあの1本のクロスで記憶されることになるだろう。

✅ クアンサーとのポジション争い

イングランドは土曜日にクロアチアのリエカで今回の代表ウィーク3試合目を戦う。焦点は、トレントが先発を守るか、ジャレル・クアンサーが戻るかだ。 トゥヘル監督はクアンサーを高く評価しており、W杯にはCBとして招集したが、リース・ジェームズがハムストリングを痛めた後は右SBで起用した。 しかし、運動能力、規律、上下動のエネルギーといった長所はあっても、クアンサーにあのクロスは蹴れない。ラウンド32のコンゴ民主共和国戦で右SBを務めたジェド・スペンスも、準々決勝のノルウェー戦で右SBに入ったエズリ・コンサも同じだ。ティノ・リヴラメントは合流前に辞退し、ベン・ホワイトも招集できなかった。 サイドからの質の高いクロスという点では、トレントは常に別格だ。リヴァプールやマドリーでのプレーを見てきた人なら誰でも知っている。

✅ サウスゲート時代からの課題

トレントを代表にどう組み込むかは、イングランドサッカーの長年の課題だった。 サウスゲート元監督は起用したがったが、結局はカイル・ウォーカー、キーラン・トリッピアー、時にはジェームズといった、より伝統的なタイプを右SBに選んだ。何とか起用しようとして中盤で使ったこともあったが、うまくいかず、EURO2024のイングランドの迷走の象徴になった。 トレントが右SBで継続して起用されたのは、EURO後のリー・カーズリー暫定監督の短い期間が最後だった。技術と若い世代を軸にチームを作り直そうとしたカーズリー監督のもとでトレントは輝き、右SBの第一候補になるかと思われた。しかし後任のトゥヘル監督は、サウスゲート元監督と同じく、より伝統的なタイプを好んだ。

✅ プラハの夜が転機になるか

焦点は、土曜日やウェンブリーでの翌週火曜日のチェコ戦で再び起用されるか、序列を上げられるかだ。さらに11月の代表ウィークで、ジェームズ、スペンス、ホワイト、リヴラメントが復帰しても構想に残れるかどうかも問われる。 もしトレントが競争に勝ち、再び代表の常連になれたなら、この地味なプラハの夜を、すべてが好転し始めた瞬間として振り返ることになるかもしれない、と同メディアは結んでいる。

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