地震・バスで一夜・コーナーから直接ゴール──マドリー加入15歳のガリシア人リマが刻んだ初ゴール
スペイン紙『MARCA』が伝えた。マドリーのフベニールB(U-18相当)は先週末、グラナダ県のマラセナという街へ遠征した。現地では「マラセナ・シウダー・トーナメント」が開催され、UDマラセナ、グラナダCF、アルエンディン・バロンピエとともにプレシーズンの一戦を戦った。
ところがマラセナは、8月14日夕方から続く地震の影響を受けていた地域の一つだった。揺れの中でもトーナメントは予定通り実施され、マドリーはUDマラセナとの準決勝を制して決勝進出を果たした。
✅ホテルではなくバスの中で一夜を 問題は8月15日の決勝(対グラナダCFフベニールA)前夜に起きた。地震への不安から、マドリーのスタッフはホテルでの宿泊を取りやめる決断を下した。建物の中で夜を過ごすリスクを避け、選手・スタッフ全員がバスの中で一晩を明かした。
✅翌朝、コーナーから直接ゴール そんな異例の夜を乗り越えた翌日の決勝で、珍しい場面が生まれた。コーナーキックから直接ゴールを決める「オリンピックゴール」だ。このゴールを記録したのが、ガリシア出身の15歳、ラウル・リマ(2010年12月3日生まれ)。スペイン北西部ガリシア地方の海岸地帯「コスタ・ダ・モルテ」のムシア出身で、スペインU-16代表にも名を連ねる左利きのサイドアタッカーだ。
リマはデポルティーボ・デ・ラ・コルーニャのカンテラから今夏マドリーに加入したばかり。プレシーズンの大半をフベニールAの練習に参加しながら過ごしており、年齢的にはカデーテA(U-16)カテゴリーの選手ながら格上の相手と堂々と渡り合っている。
この先制ゴールが試合を動かし、マドリーは2-1で決勝を制した。2点目はオマルが決めた。地震、バスでの一夜、そしてコーナーから直接ゴール──15歳のラウル・リマが生涯忘れられない週末を過ごした。