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MARCA2026年10月8日 05:58

バロンドールの「裏側」を知る男が明かす──モドリッチの涙、ベンゼマの沈黙、そしてレアル・マドリードのエムバペには厳しい見方

スペイン紙『MARCA』が、フランスの『France Football』誌の編集長として26年間バロンドールを統括したパスカル・フェレ氏にインタビューした。受賞者を最初に、そして唯一知る立場にあった同氏が、著書「La face cachée du Ballon d'or(バロンドールの裏の顔)」で明かした秘話を語った。

✅ 26年間、受賞者を最初に知る人物

フェレ氏は1986年に『France Football』編集部に入り、1996年から2023年まで編集長としてバロンドールの最高責任者を務めた。その後PSGの広報ディレクターに転じたが、すでに退任している。 スペイン語メディアのインタビューに応じるのは、今回の『MARCA』が初めてだという。

✅ 「メッシとC・ロナウドは2人の宇宙人」

2008年から2017年までバロンドールを独占したメッシとクリスティアーノ・ロナウドについては、「2人が世界最高だったから独占した。2人の宇宙人だった」と振り返った。 どちらの陣営が熱心にロビー活動をしたかと問われると、「C・ロナウドの周り、特にマドリーは、ルールの範囲内で何をすべきかを知っていた。マドリーはディ・ステファノ、コパの頃からバロンドールを手にしてきた。バルサは1960年のルイス・スアレス(スペイン人の元選手)まで待たなければならなかった。スペインのクラブとは特別な関係がある」と話した。 ペレス会長からの働きかけについては、「バロンドールは噂製造機で、嘘も多い。大きなクラブの会長としてこの賞を好んでいたが、直接にも間接にも、私にメッセージを送ってきたことは一度もない」と否定した。

✅ 代理人が置いていった「封筒」

ある代理人から封筒を置いていかれたという話は本当だという。 「ある代理人に会いたいと言われた。担当する選手がノミネートされていて、その功績を説明した後、審査員に彼の立候補を売り込んでくれないかと頼まれた。当然断った。電話に出るために席を外して戻ると、代理人はもういなくて、テーブルに封筒があった。それを受付に預けた。中身は知らない。その代理人とはその後も何度か顔を合わせたが、封筒の話も中身の話も一度もされなかった」

✅ モドリッチは「感動で電話に出られなかった」

受賞者に電話で知らせるのもフェレ氏の役目だった。最も心に残っているのは2本の電話だという。 1本目は2018年のルカ・モドリッチ。「電話をかけたが出なかった。数分後に折り返しがあって受賞を伝えると、急に電話口が静かになった。それから泣き出して、素晴らしいと言った。数日後、インタビューで会ったとき、最初の電話に出られなかったのは、感動で話せなかったからだと打ち明けてくれた」

✅ ベンゼマは「マッサージ台で叫びたかった」

もう1本はカリム・ベンゼマだった。「驚くほど冷静で、まるで気にしていないかのようだった。数日後、謝罪とともに事情を説明してくれた。チームメイトの中でマッサージ台にいて、叫びたかったけれど、秘密を守らなければならなかったので叫べなかったそうだ」

✅ ヴィニシウスとマドリーの「ボイコット」

2024年、マドリーとヴィニシウスが授賞式を欠席した件については、すでに担当を離れていたと断ったうえで、「受賞者が式典まで明かされない初めての年だったが、私の知る限り、その秘密は守られなかった。マドリーはそれを知って、かなり怒った」と話した。 受賞者を最後まで明かさない方式については、「式典の感動とサスペンスが増す良いアイデアだ。選手やクラブにとってはあまり実用的ではないが、バロンドールの魔法のような面を強めていると思う」と評価した。

✅ C・ロナウドとの一件

C・ロナウドとのトラブルについても振り返った。 「当時はバロンドールについて複数のメディアの取材を受けていた。その週、New York Times紙に、C・ロナウドの夢はバロンドールの数でメッシに勝つことだと話した。うまい言い方ではなかったかもしれないが、彼がとても負けず嫌いなのは秘密でもなかった。本人からは何も言われなかったが、SNSで反論され、数百万人のフォロワーの前で私が嘘つきのようになってしまった。まあ、それほど大したことではない」

✅ エムバペには「私なら投票しない」

今年、エムバペとラミン・ヤマルが自分こそふさわしいと発言していることについては、こう語った。 「正直、キリアンのキャンペーンはラミンに比べて巨大だ。私にとってバロンドールは要求するものではなく、ふさわしい者が手にするものだ。今も連絡を取っている審査員と話した限り、こうしたことは何の影響も与えない。彼らは完全に独立した経験豊富な人たちだ。キリアンのキャンペーンは、あまり役に立たなかったと思う」 そして、エムバペがふさわしいかという質問には、「偉大な選手だが、今年なら私は投票しない。30人の候補の中で、所属クラブでタイトルを取っていない数少ない選手の一人だからだ。シーズンで何も勝たずに世界最高の選手というのは奇妙に感じる。サッカーはチームの表現のスポーツで、勝てなかったということは、十分に強くなかったということだ。それが私の考えだ」と、厳しい見方を示した。

※エムバペのバロンドールへのアピールについては「エムバペ、W杯の得点王トロフィーをSNSで披露」でも伝えています。

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