元レアル・マドリードのC・ロナウドが声明「これが真実だ」──ポルトガル代表離脱の理由を告白、ジェズス監督を批判
スペイン紙『MARCA』が伝えた。ポルトガル代表の合宿を突然離脱した元マドリーのクリスティアーノ・ロナウドが、予告どおり長文の声明を発表した。経緯を時系列で明かし、ジョルジェ・ジェズス代表監督が「約束を2度破った」と主張している。
✅ 「W杯後に引退するつもりだった」
C・ロナウドは、2026年W杯の後、代表を去るときにポルトガル国民へ向けて読む手紙を用意していたと明かした。その手紙は今も手元にあるという。 大会後、アメリカからの帰りの機内で、ポルトガルサッカー連盟(FPF)の会長から、連盟は続けてほしいと考えているとして、引退の決断を考え直すよう強く求められた。 さらに会長は、候補の一人だった現代表監督について意見を求め、C・ロナウドは「正しい選択だと思う」と答えた。
✅ 監督が示した「出場プラン」
その後、ジェズス監督から直接会いたいと連絡があり、休暇明けに面会した。監督は、C・ロナウドは自分のプロジェクトに欠かせないと言い、出場プランを示した。最初と最後の試合に出場し、コンディションのために毎試合3〜4人を交代させる、という内容だった。 監督は、ノルウェーとデンマークへのアウェー遠征には帯同せず、ポルトガルに残ってはどうかとも提案した。C・ロナウドは即座に断った。「主将なのに国外の試合に行かない特権は、良い手本にならない」からだという。 この面会には、サウジアラビアのアル・ナスルのスポーツディレクター、シモン・コウティーニョ氏も同席していた。ジェズス監督が昨季報告していた相手で、2025年に監督をクラブに招いた責任者の一人だ。
✅ ノルウェー戦「30分出す」と言われ、出番なし
1試合目のアルヴァラーデでの試合に出場し、途中交代した。C・ロナウドは何の問題も起こさず、自らブルーノ・フェルナンデスに主将の腕章を巻いた。 ノルウェー戦の当日の昼食時、監督から「30分プレーできるか」と聞かれた。プランにはない試合だったが、「もちろん」と答えた。 しかし後半開始からウォーミングアップを続けても、声はかからなかった。「監督は約束を破った」とC・ロナウドは書いている。 試合後、ファンへのあいさつに行かなかったことについては、「自分だけの責任による過ち」だとして、ポルトガル国民とファンに謝罪した。
✅ 会見で言うはずだった「8つのメモ」
48時間後、C・ロナウド、ジェズス監督、コウティーニョ氏の3人で率直な話し合いを持った。この件を収める方法は一つ、監督が個人的に話したことを会見でも話すことだと合意した。 具体的には、C・ロナウドが出場時間を求めたことは一度もないこと、プランは監督自身が提案したものであること、ウォーミングアップだけさせて起用しなかったのは間違いだったこと――を会見の冒頭で話す、という約束だった。監督の求めで短い文書も作られ、C・ロナウドが確認したうえで監督に渡されたという。 その文書には「ペレやマラドーナ級の選手に、出場させないのにウォーミングアップをさせたのは間違いだった」「ポルトガル代表で230試合以上に出場した選手に、私がポルトガルへの愛を教えることはない」といった内容が含まれていた。
✅ 「約束を破られたのは2度目」
しかし会見でのジェズス監督の態度は、話し合いの内容とはまったく違った。C・ロナウドは「私には値しない表現と攻撃性を感じた。前日の個人的な話し合いでは一度も見せなかった『私が望み、私ができ、私が決める』という態度だった」と書いている。 「約束を破られたのはこれで2度目だった」。C・ロナウドは、次の約束が破られるのを待たずに合宿を離れることを決めた。 会見の朝には、連盟会長と監督に「必要ないなら、そう言ってほしい。受け入れるし、何か美しい形で終われるよう準備する」と伝えたが、2人は声をそろえて「いいえ、君の居場所は代表だ」と答えたという。
✅ 「処分は軽くしないでほしい」
C・ロナウドは、合宿を離れたことについてチームメイトにも謝罪した。「監督の言葉への信頼がまったくなくなっていたとしても、そうすべきではなかった。責任は自分だけにある」 そして、「自分の行動の結果は、ポルトガルサッカー連盟が判断し、処分すべきだ。処分を軽くすべきではない。私は普通の選手ではなく主将であり、それは加重要素だ」と、自ら処分を求めた。
✅ 「お別れ試合」ではなく「競うため」に
引退試合を用意したいという声については、「人生で、しばしば食べるものもない中で学んだ。誰もただでは何もくれない」と書き、お別れ試合はいずれ1試合か複数行うと約束した。 それでも、代表について考えるのは「競うこと」だという。父の訃報を受けたときも代表合宿にいて、翌日の試合が終わるまで残った。「どのクラブのためにもしないことを、国のためにしてきた」 そして、「体が万全で、クラブでプレーし、うまくいけばゴールを決めていれば、処分を受けた後、いつものように代表で戦い、勝つために準備はできている」と、代表復帰の意思を示した。声明は「信じてほしい。これが真実だ」と締めくくられている。
※本記事は、C・ロナウド本人の声明の内容を紹介したものです。ジェズス監督とポルトガルサッカー連盟の見解は含まれていません。
