MARCA2026年8月4日 06:16

ディオマンデ獲得を複雑にする代理人戦争の全貌

スペイン紙『MARCA』が、マドリーによるRBライプツィヒのヤン・ディオマンデ獲得交渉が複数の法的紛争によって滞っている実態を詳報しました。 ことの発端は、ディオマンデの旧代理人会社「マクシデル・マネジメント」が現在の代理人会社「ロック・ネイション」を相手取り、移籍コミッションをめぐってFIFA(国際サッカー連盟)に提訴したことです。 ロック・ネイションはラッパーのジェイ・Zが所有する多国籍企業で、ヴィニシウス・ジュニオールやエンドリッキの代理人も務めています。マドリーはこのロック・ネイションと交渉を進めていましたが、同社がマクシデルとの法的係争を事前に伝えていなかったとみられており、クラブ内に強い不満が生じています。 さらに『MARCA』の取材では、別の元代理人デズ・バンバ、および投資グループ「ブルー・クロウ」傘下の企業「レインボー」もディオマンデの移籍権・肖像権をめぐって訴訟を起こしており、案件は複雑な迷路と化しています。 ディオマンデは2006年11月14日生まれのコートジボワール出身。コナクリの育成組織でバンバの庇護を受けながら成長し、2022年のガーナ開催U-17大会で5得点を挙げて脚光を浴びました。その後ブルー・クロウがドバイおよびフロリダ州デイトナビーチの育成施設での指導を担い、バンバとの関係は徐々に亀裂が入っていきます。 18歳の誕生日直前に姉の危篤を知り故郷アビジャンに戻ったディオマンデは、バンバの反対を押し切ってレガネスへの加入を決断。2024年11月にフベニルAへ合流すると急速に頭角を現し、2025年3月29日のレアル・マドリード戦でのトップチームデビューでは、エムバペとユニフォームを交換する場面も生まれました。 シーズン終了後、41クラブからの問い合わせを受けたなかで最終的にライプツィヒが移籍金を2回払いで支払いレガネスと合意。ブンデスリーガでは最優秀若手選手賞を受賞し、マドリーが本格的に獲得に動き始めました。 交渉のネックとなっているのは代理人問題だけではありません。ライプツィヒは移籍金として1億ユーロ超を要求しており、経済条件でも強硬な姿勢を崩していません。マドリーとしては、FIFAのトランスファー手続き自体は代理人間の紛争に直接介入する権限を持たないため、移籍登録そのものは進められる可能性があるものの、選手の肖像権の50%を取得する慣行を持つクラブとして、肖像権の帰属を完全に解決しておく必要があります。 マドリーが取り得る選択肢は3つ。マクシデルと並行交渉を行うか、ロック・ネイションとマクシデルの迅速な合意(可能性は低い)を待つか、FIFAが仮の扱いで登録を認めるのを待つか——いずれも不確定要素を抱えます。 現在ディオマンデはライプツィヒのプレシーズン活動から離れた状態が続いており、移籍の行方を待っています。
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