監督モウリーニョ誕生の夜、26年前の真実
スペイン紙『MARCA』が、モウリーニョが初めて監督として指揮台に立った2000年9月23日の夜を振り返る特集記事を掲載しました。
あの夜から26年が経ちました。
当時37歳のモウリーニョは、ユップ・ハインケスの後任としてベンフィカに電撃就任したばかりでした。ハインケスはその2年前、マドリーでチャンピオンズリーグを制した指揮官でしたが、2季目のスタートに苦しみ解任。代わりに選ばれたモウリーニョは、バルセロナでボビー・ロブソン、ルイス・ファン・ハールのもとでコーチを務めていた無名の若手でした。
ポルトガル中が「誰だ、この男は」と首を傾けるなか、モウリーニョはグレーのスーツに青いネクタイ、ベンフィカのダウンジャケットを羽織り、エスタディオ・ド・ベッサのピッチを横切って初めてベンチに座りました。
相手は🇵🇹ボアヴィスタFC。結果は0-1の黒星でした。
初勝利には4試合を要しました。2000年10月15日、🇵🇹ベレネンセス戦。その1点をもぎ取ったのが、当時21歳のスペイン人CBカルロス・マルチェナでした。ペナルティエリア外からの豪快なボレーシュートで決めた1-0が、モウリーニョ監督キャリア最初の勝利となりました。
「最初の瞬間から、彼にはタレントと、カリスマと、リーダーシップと、ゲームを深く理解する力があるとわかった。偉大な監督になると確信していた」と、後に世界王者にもなるマルチェナは回想しています。
当時ベンフィカで台頭しつつあったMFマニシェも、その日々を鮮明に覚えています。「練習から、何もかもが違うとわかった。ウォームアップまで変わった。以前はただ走るだけだったのに、彼のもとでは常にボールがあった。僕たちは全員大喜びだった。やりたかったのはプレーすることだったから」。
モウリーニョは毎週、対戦相手の情報をまとめた小冊子を選手に配布していたといいます。「ピッチに立つ頃には相手のことをほぼすべて知っていた。試合中に起きることさえ予測できることがあった」とMFマニシェは語っています。
この師弟関係はその後ポルトでも続き、2003年のUEFAカップ、2004年のチャンピオンズリーグという黄金期を共に築くことになります。
ベッサでの初陣から26年。モウリーニョはベンフィカ、ウニオン・デ・レイリア、ポルト、チェルシー、インテル、マドリー、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、ローマ、フェネルバフチェと渡り歩き、チャンピオンズリーグを2度、ポルトガル・イングランド・イタリア・スペイン各国でリーグ優勝を手にしました。
あの夜から何ひとつ変わっていないことがあるとすれば、モウリーニョが勝利を追い続けることをやめないということだ、と『MARCA』は記しています。