MARCA2026年9月7日 04:00

ロック・ネーション代理人が語る今夏2大移籍の裏側──「マドリーはフットボール界のペレ」

スペイン紙『MARCA』が伝えた。

今夏、欧州サッカー界を動かした2つの大型移籍──ヴィニシウス・ジュニオールの2032年までの契約延長と、クラブ史上最高額となったヤン・ディオマンデの加入。その舞台裏で活躍したのが代理人会社「ロック・ネーション」だ。同社の運営ディレクター、チアゴ・フレイタスがMARCAの独占インタビューに答えた。

✅ ロック・ネーションとは

ロック・ネーション・スポーツは、米国のアーティスト、ジェイ・Zが創設したスポーツマネジメント会社だ。NBAのラメロ・ボール、NFLのデボン・エイチェン、カイラー・マレーらを擁し、2023年にはフレイタスが率いるブラジルの代理人会社を買収してサッカー部門を本格展開。以来、CIES(国際スポーツ研究センター)の移籍額ランキングで代理人会社トップ10入りを果たした。

フレイタスは語る。「ロック・ネーションのスポーツ部門は、ジェイ・Zのスポーツへの情熱から生まれた。最初はアメリカンスポーツから始まり、その後サッカーなど国際部門へと拡大していった」

✅ 今夏の成果

今夏はロック・ネーションにとって歴史的な夏となった。市場価値上位7選手のうち4人が新契約を獲得。ヴィニシウスはマドリーと複数年延長、ディオマンデはクラブ史上最高額での加入、ガブリエウ・マルティネッリはサウジアラビアへ7000万ユーロで移籍、マリック・フォファナはマーケット最終日にサンダーランドへ3000万ユーロで移籍した。

「選手たちをフィールドの外でもアイコンにしたい。今の世界は5年、10年、20年前とは全く違う。各セレブリティが多くの人の指標となっている」とフレイタスは強調した。

✅ ヴィニシウス延長──「ロマンス映画の三部作」

一連の移籍の中で最も困難だったのが、ヴィニシウスの契約延長だ。フレイタスはこう語った。「この交渉は我々のチーフエグゼクティブ、フェデリコ・ペーニャが担当した。ヴィニとマドリーの交渉は、3部作の恋愛映画を観ているようなものだった。物語の途中には対立もあり、疑問もあり、障壁もある。でも誰もが結末を知っている──大きなキスと、全員が幸せになるエンディングだ」

ヴィニシウスは他のクラブを検討しなかったとも断言した。「ここ20〜30年でマドリーを去った選手たちの歴史を振り返れば分かる。誰も出たくはなかった」

✅ ディオマンデ加入──「ハレー彗星」

ロック・ネーションがディオマンデを発掘したのは、まだライプツィヒ在籍時のことだ。フレイタスはこう表現した。「我々は常に星々を眺めている。でも星を見上げていると、時に彗星が現れる。ヤンはまさに彗星、8〜10年に一度現れるハレー彗星だ。一緒に仕事ができると分かった瞬間、迷いはなかった」

PSGとマドリーの争奪戦についても言及した。「世界中の強豪クラブが興味を示した。でも選手たちにとって、マドリーはフットボール界のペレだ。選手に各クラブの話をするとき、マドリーの話をするのはペレについて語るようなもの。マドリーの興味が明らかになれば、他のクラブにできることは何もなくなる」

ディオマンデのプレースタイルについてはこう話した。「ヤンはマドリーに多くの驚きをもたらせる選手だ。相手チームはマドリーに勝ちにくるのではなく、負けないように戦う。だからこそ戦術的な組織を崩せる選手が必要になる。ヤンにはその力がある。そして彼は大きな夢を持っている。マドリーで偉大な選手になるには、大きな夢を描かなければならない」

フレイタスはこう締めくくった。「これはフットボール界の歴史に刻まれる出来事だ。2〜4年後、他のビッグクラブの移籍を振り返ったとき、ヤンのこの移籍が参照されているはずだ。金額だけでなく、プロ経験の少ない選手への大型投資という意味でも」

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