勝利か美しいサッカーか──マドリー2-1インテル、クルトワが救い中盤の課題を残す
スペイン紙『AS』副編集長、ハビエル・シジェスが記した。
ベティス戦の痛みを晴らすCL初勝利。ただし、そういう形での勝利だった。モウリーニョはかねてから優先順位を明言してきた──「うまくやるより勝つ」。競争という観点からすればその選択に異論はない。問題は、マドリーがそれをやや過剰な形で体現したことだ。後半に大幅に改善されたとはいえ、全体的な印象は良くなかった。インテルは多くの局面で上回っていた。スコアボード以外は。
✅ トレントを中盤に──実験の光と影
中盤の穴をモウリーニョはトレントを中央に移すことで埋めた。利き足の左足と、リヴァプール時代の中盤経験を買ったのだろう。しかし実験が成功したとは言い難い。ポジショニングで明らかなほころびが見え、特にカバーリングと背後のスペース管理で苦しんだ。カーティス・ジョーンズにはその穴を何度も突かれた。
✅ ブラヒムの合格点、ディオマンデはベンチ
ブラヒムは質と献身で期待に応えた。インテルのウイングバックを深く使うシステムを考えれば、彼がトップ下に入るのは理にかなっていた。一方でディオマンデはスタメンに名を連ねなかった。不動の評価というわけではないが、モウリーニョが今は他の選択肢を好んでいることは明らかで、ディオマンデにはまだ時間がかかりそうだ。
✅ サイドを制圧されたマドリーの守備
インテルのサイド攻撃はマドリーにとって終始脅威だった。バストーニを筆頭に、縦にも斜めにも鋭く崩してきた。守備ブロックを絞ろうとすればサイドが空き、ジョーンズやチャルハノール、ラウタロにライン間を使われた。後方からの走り込みへの対応も甘かった。マドリーは後方を締めきれなかった。
それでもインテルは決定力を欠いた。クルトワがその責任を果たした。マドリーも決して決定機には恵まれていたわけではない。二度の効果的なプレスからゴールを奪ったが、その後ベリンガム、ブラヒム、ヴィニシウス、エムバペが外した場面は言い訳のきかないものだった。
✅ 2-1──緩んだ集中
2-1は、マドリーが集中を切らした場面から生まれた。ラウタロのククレジャの背後へのスプリントをトレントが把握しながら、肝心な瞬間に対応を怠った。マドリーは先行逃げ切りを狙いながら、最後にインテルの無垢さに情けをかけた。
勝って、試合を振り返る。その方が常に楽だ。モウリーニョもそれをわかっている。