MARCA2026年7月27日 06:59
ディオマンデ争奪戦、マドリーが先手も決着はまだ
スペイン紙『MARCA』は、マドリーとパリ・サンジェルマン(PSG)がRBライプツィヒ所属のFWヤン・ディオマンデをめぐる争奪戦に火花を散らしていると伝えました。コートジボワール代表として今夏のワールドカップを沸かせた18歳のアタッカーは、今もっとも注目を集める若手の一人です。
ここ数時間でマドリーの動きが急速に活発化しました。クラブはディオマンデの代理人と接触し、代理人サイドは近く選手本人と面談して各クラブからのオファーを整理する方針です。選手自身もマドリーへの移籍を真剣に検討しているとされており、マドリーはさらにライプツィヒに対しても直接アプローチをかけ、関心の意志と提示額の引き上げを伝えました。
一方のPSGは静観していません。実はワールドカップ期間中にすでにディオマンデ本人と接触し、パリが提示したプロジェクトの内容に選手が手応えを感じていたと『MARCA』は報じています。
最大の障壁はライプツィヒの姿勢です。クラブは「選手は残留前提」と繰り返しており、手放すとすれば約1億2000万ユーロ(約200億円)の売却額が条件になると主張しています。PSGはナセル・アル=ケライフィ会長とライプツィヒのオリバー・ミンツラフ社長が約3週間にわたって交渉を続けてきましたが、PSGはドイツ側が当初要求していた1億3000万ユーロには応じない姿勢を崩さず、折り合いはついていません。
それでもPSGの財政的な余力は十分にあります。カン・インが アトレティコ・マドリードへ、ゴンサロ・ラモスがACミランへそれぞれ売却されており、この2件の売却益だけで合計1億ユーロを超える収入を確保したと報じられています。マドリーの参戦前、PSGはマンチェスター・シティとリバプールとのレースを既に制したと見られていましたが、ここへきてベルナベウからの波状攻撃に対処を迫られる形となっています。
PSGがディオマンデ獲得を急ぐ背景には、クラブ内部の緊急事情もあります。フランス紙『レキップ』が伝えたところによると、2028年まで契約を残すブラッドリー・バルコラがクラブに対して「契約延長の交渉は終わった」と通告し、延長を拒否していることが明らかになりました。ルイス・エンリケ監督体制で12番手の評価にとどまりながらも、ルイス・カンポス強化責任者やアル=ケライフィ会長はこの2シーズンで結果を出してきた勝利のプロジェクトをさらに弱体化させることを強く望んでいません。ディオマンデ獲得の加速はこの点でも必要性が高まっています。
マドリーの事情も単純ではありません。『MARCA』は、今回のマドリーの突然の参戦は「ヴィニシウス・ジュニオール問題の煙幕ではないか」というパリ側の見方も紹介しています。ヴィニシウス・ジュニオールは契約最終年を迎えており、延長交渉は進んでいません。仮に延長に至らない場合、マドリーはタダで選手を失う前に移籍先を探す必要に迫られます。その際の前線の穴を埋める存在として、ディオマンデの名前が浮上しているという構図です。マドリーにとって最優先事項はあくまでヴィニシウスの残留契約ですが、ディオマンデ獲得はその交渉にプレッシャーをかける意味合いもあると『MARCA』は分析しています。