レアル・マドリードとバルサの差を数字で比較──走らない、奪えない、決めきれない
スペイン紙『AS』が、Sofascoreのデータをもとに、マドリーがどこを改善できるかを分析した。守備の強度、ボール奪取、ポゼッション、運動量、そして決定力。数字はマドリーにまだ大きな伸びしろがあることを示しているという。
✅ 結果は悪くない、それでも6ポイント差
結果だけ見れば、マドリーの序盤戦はそれほど悪くない。全8試合で6勝2敗。リーガでは5勝2敗で4位だ。 しかし、全勝で大量得点を重ねるバルサとの差は6ポイント。そのせいで、マドリーの状況は実際よりはるかに悪く見える。10月25日のクラシコが、すべてを左右することになる。 代表ウィークは、モウリーニョ監督が何がうまくいっていないかを分析する機会でもある。数字にできない要素もあるが、データから学べることも多いと同紙は書く。
✅ 走る量も、ファウルも少ない
すでに話題になったとおり、マドリーは1試合平均の走行距離がリーグ最少(96.5km)で、バルサ(104.5km)より約8km少ない。高強度のスプリントも1試合394回でリーグ19位、エルチェより100回近く少ない。 守備でできることはまだある。マドリーのファウル数はリーグ最少の59回で、エスパニョール(120回)の半分以下。その一方で、相手から受けたファウルはリーグ最多の97回だ。 ボール奪取は302回で16位(バルサより38回少ない)、インターセプトも17位にとどまっている。
✅ 「支配しているから」は当てはまらない
マドリーはビッグクラブで、相手を支配する時間が長いため、ボールのない場面で激しく行く機会が少ないだけだ、という見方もできる。 しかしデータはその説を裏付けない。マドリーのボール支配率は平均52.3%で半分をわずかに超える程度。バルサの68.7%に遠く及ばず、ビジャレアル(61.4%)、アトレティコ(59.1%)、ベティス(53.6%)にも下回っている。 バルサはボールを持つことで守備も安定させている。被シュートはわずか51本(うち枠内22本)。マドリーは89本(同31本)を打たれている。
✅ 決定力の差は歴然
守備だけでなく、攻撃でも改善の余地がある。特に決定力だ。 マドリーのゴールは18で、バルサ(31)より13少ない。それでいてシュート数はほぼ同じで、バルサ150本、マドリー131本。枠内シュートでは58本対53本と、差はさらに小さい。 バルサは枠内シュート約1.8本で1点を取るが、マドリーは約3本が必要だ。
| 項目 | マドリー | バルサ |
|---|---|---|
| 1試合平均の走行距離 | 96.5km(リーグ最少) | 104.5km |
| ボール支配率 | 52.3% | 68.7% |
| ボール奪取 | 302回(16位) | 340回 |
| 被シュート(うち枠内) | 89本(31本) | 51本(22本) |
| ゴール | 18 | 31 |
| シュート(うち枠内) | 131本(53本) | 150本(58本) |
| 1ゴールに必要な枠内シュート | 約3本 | 約1.8本 |
| チーム得点王 | エムバペ 7点(シュート41本・枠内22本) | ラフィーニャ 12点(シュート25本・枠内16本) |
リーガ序盤7試合のマドリーとバルサの比較(データ: Sofascore、出典: AS)
✅ ラフィーニャとエムバペ
その差が最もよく表れているのが、両チームの得点王の数字だ。 ラフィーニャは、わずか25本のシュート(うち枠内16本)で12ゴール。一方、膝の負傷からの復帰時期が注目されるエムバペは、41本のシュート(同22本)で7ゴールだ。
※走行距離のデータについては「走行距離ワーストのマドリーが示す『数字の罠』」でも伝えています。
