元レアル・マドリードのカルバハル「ベルナベウでのもう一度の逆転劇のためなら大金を払う」──ヘタフェで再出発、「たまにバルデベバスに向かってしまう」
スペイン紙『AS』が、ヘタフェで再出発したカルバハルのインタビューを掲載した。
マドリーで451試合に出場し、27のタイトルを獲得。 バルデベバスの「礎石」を置いた一人でもあるカルバハルは、人生をかけた白いユニフォームを脱ぎ、数か月の空白を経て、南へ数キロのヘタフェの青いユニフォームに袖を通した。
ボルダラス監督は、すぐにカルバハルを起用した。 4か月と24日間、公式戦から離れ、練習はわずか3回だったが、19日のラージョ戦(1-1)で先発デビュー。 この月曜には、サン・マメスでの試合(4-0)でCBとしてもプレーした。
笑顔で、言葉からあふれるほどの意欲を見せながら、カルバハルは『AS』の編集部を訪れ、1時間近くサッカーについて語った。
✅ 「サッカーへの愛を感じている」
――プレーしていない間、サッカーへの思いはどうでしたか?
「サッカーへの思いは、生まれたときから自分の中にある。それが、家にとどまってヘタフェと契約するという決断のカギだった。サッカーへの愛を感じている。この前、サン・マメスでピッチに出る前の雰囲気こそが、僕を満たしてくれて、幸運だと感じさせてくれるものなんだ。もう一度選手だと感じたかったし、子どもの頃のように楽しみながら、情熱でプレーしたかった」
――あの大ケガと、回復後もほとんどプレーできなかった1年が、現役を続ける決断に影響しましたか?
「とても大きかった。10月からほぼ丸1年ケガをしていて、その後も続けて出られなかった。だから、中から楽しむという感覚をもう一度味わいたいと思った。それが、プレーを続けたいと思った大きな理由だ」
✅ 「たまにバルデベバスに向かってしまう」
――マドリーのカンテラに子どもの頃からいて、バルデベバスの最初の石を置いた写真も有名です。違うユニフォームを着て、どう感じていますか?
「子どもを学校に送った後、習慣で車の出口を間違えて、バルデベバスに向かってしまいそうになる日もある(笑)。最高の送り出しをしてもらった。人生で経験した中でも最高のことの一つだ。街に出ると、マドリディスタが僕のしてきたことに感謝して、いつか戻ってきてと言ってくれる。それが、タイトルよりも僕を満たしてくれる。僕がどれだけ身をささげてきたかを、ファンが誇りに思ってくれていると感じられることが最高なんだ。今はヘタフェで、挑戦として受け止めていて、プレーするのがとても楽しみだ」
✅ クラシコは「マドリーのユニフォームを着て見た」
――クラシコは外からどう見ましたか?
「緊張していた。素晴らしい試合だったと思う。両チームとも良い試合をしたけど、特にマドリーは、一度も試合から逃げなかった。マドリーはテーブルを叩いた。違って見えるけど、マドリーのユニフォームを着て見ていたよ」
――バルベルデは、やはり世界最高のSBの一人ですね。
「とても万能だ。身体能力の高さで、飛行機のように上下に走り回るし、キックも素晴らしく、運動量もすごい。とても良くやっている」
✅ 「W杯にいられなくても、スペイン人として王者の気分」
――W杯のメンバーに入るかどうかが話題になりました。世界王者に近づきながら、所属クラブがない状況をどう受け止めましたか?
「人生はいつも思い描いたとおりにはいかないし、向き合わなければならない。もちろんW杯に出て王者になりたかったけど、スペイン人として、同じように王者の気分だ。フェランのゴールは誰よりも喜んだよ。クラブ探しは長いプロセスだった。どこでもいいわけではなかったからだ。妻と子どもたちの安定を優先した」
――選ばなかったことについて、デ・ラ・フエンテ監督と話しましたか?
「話したし、監督の立場も理解した。僕が26人に入っていたら、実力で入るべきだったチームメイトが外れていた。結果的に、僕らは世界王者になったから、正しい決断だった。率直に話してくれたことに感謝している。出場時間が少なかった僕の状況は理想的ではなかったし、自然に受け止めた」
✅ 「アンチェロッティは第二の父」
――一番心地よかった監督は?
「たくさんの監督と仕事をして、それぞれから小さなことを学んだ。でも、一番長く一緒にいて、一番成功したのはカルロだ。ほとんど第二の父のような存在だ。2度目の時代は、僕がキャプテンの一人だったから接し方も違ったけど、僕の成長を見てきてくれた。だからカルロを選ぶ」
――マドリーで勝てないのは、それほどこたえますか?
「こたえるというより、痛い。マドリーでは求められるものが最大だからだ。2年間タイトルを獲れなかったのは難しかった。キャプテンとして経験したから、なおさらだ」
✅ 「もう一度の逆転劇のためなら大金を払う」
――ベルナベウが熱狂の渦になった逆転の夜は、どんなものでしたか?
「もう一度あれを経験できるなら、本当に大金を払う。君たちには想像できないと思う…。CLのああいう試合で生まれる空気は、言葉にできない。僕にとってのカギの瞬間は、場内アナウンスで『アディショナルタイムは6分』と流れたとき。スタジアムが変わるんだ。僕らはみんな、あれを経験できて本当に幸運だった」
「バイエルンとの準決勝では、アセンシオがわずかにボールに触って、ロドリゴにきれいに届いた。クルトワが信じられないセーブを見せていて、僕らは限界だった。そして突然、あのゴールが生まれて、すべてが変わった」
✅ 「ヴィニシウスはすぐに、圧倒的な姿に戻る」
――ヴィニシウスをよく知るあなたから見て、どんな人ですか? 今、苦しんでいると思いますか?
「素晴らしい人間だ。ロッカールームに大きな喜びをもたらしてくれる。試合が難しいときにも、チームを背負い、ボールを要求することをためらわなかった。それは評価すべきことだ。決して隠れない選手だ」
「客観的に見て、今のヴィニは、この前の退場や、プレーすべきかどうかという疑問もあって、誰にとっても気分のいい状況ではない。でもヴィニは、もっと難しい状況から立ち直ってきた。落ち着いていればいい。契約を延長したばかりで、何年も先がある。素晴らしい選手で、すぐにまたあの圧倒的なヴィニが見られるよ」
✅ エムバペは「怪物」、ケインは「ベンゼマに似ている」
――エムバペは、もっと近くで見てきましたね。
「怪物だよ。この前のクラシコはすごかった。ハイライトも見たけど、あれ以上のマークはできない。クバルシが何度か走るコースをふさいで、つかんでいたのに、それでもキリアンは持っていった。DFたちを引きずりながらゴールを決める。身体能力で言えば、僕が見た中でも最強の一人だ」
――新しいバロンドール、ケインの何が特別ですか?
「僕と同い年で、バロンドールにふさわしい。とても賢い選手だ。速いわけでもドリブルがあるわけでもないけど、戦術を崩す。自陣のペナルティエリアの近くまでボールを受けに下がって、速いウイングのためにスペースを空ける。うまく前を向けるし、視野が広くて、得点力も信じられない。典型的な9番ではないけど、カリムに少し似ている。周りを良くするんだ」
✅ 「クリスティアーノは1000ゴールに届く」
――クリスティアーノ・ロナウドについては?
「彼は1000ゴールに届くよ、間違いない。そしてそれに値する。規律と粘り強さの手本だ。みんな最近の数年のことばかり覚えているけど、ここマドリーでのクリスティアーノを見ていない人は、見るべきだった。特にロッカールームでの存在感だ。CLの大事な試合で、僕にこう言ってきた。『いいか、上がったらクロスを入れろ。俺はそこにいる』。こっちは『よし、誰でも抜いてやる、全部入れてやる』って気分になる(笑)。圧倒的で、ペナルティエリアの捕食者だった」
✅ ヘタフェでは「勝利の一つひとつをタイトルのように」
――ヘタフェは、まったく違う世界ですね。
「ヘタフェで、初めて残留のために戦うチームでプレーしている。違うプレッシャーだ。勝利の一つひとつを、タイトルのように味わって大切にしたい。ここでとても居心地がいいし、また選手だと感じられて、プレーできてとても幸せだ」
――将来、指導者やフロントとしてマドリーに戻る姿は想像できますか?
「今はプレーを楽しんでいる。将来、カンテラの指導者か、フロントか、儀典かは、神のみぞ知る。でも、自分はピッチの上、泥の中にいるほうが合っていると思う。カンテラでも、指導でも。動いているのが好きだからね」
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