ベルナベウはまだ納得していない──好スタートの陰に消えぬブーイング、2年間無冠の記憶
スペイン紙『MARCA』が伝えた。
レアル・マドリーは上々のリーガスタートを切っている。唯一の汚点はラ・カルトゥーハでのベティスとの引き分けだけで、ホームでは全リーガ戦で4ゴール以上を記録。CLでも20試合無敗のイタリア王者インテルを1点差で下した。数字だけを見れば、楽観視できる出発だ。
しかしベルナベウは、昨季に積み上げた不満の記憶を消しきれていない。忍耐は乏しく、エラーが2〜3つ続けば空気が変わる。チームがピッチで期待に応えられない時間帯には、スタンドの一部から確かなブーイングが響く。幸いそれは特定の時間帯に限られており、モウリーニョのチームが守備で崩れる局面でのことだ。
✅ 3試合で繰り返されたブーイング
レアル・ソシエダ戦では一時的な同点ゴールで前半が冷えた後に沸き起こった。インテル戦ではより強く、その多くがヴィニシウス・ジュニオールに向けられた──攻撃面の不調ゆえだったが、守備での献身で十分に汚名を返上した。そしてラージョ戦でも再び繰り返された。
ラージョ戦は典型的な例だった。モウリーニョ自身が会見で認めたようにフィジカル不足で後半は低調となり、前半45分のように流麗に機能しなかった。3-0でハーフタイムを迎えたにも関わらず、ラージョの攻勢とFWセルヒオ・カメージョのゴールに対してベルナベウのブーイングが再び鳴り響いた。それを鎮めたのがアルダ・ギュレルのフットボールだった。ピッチに入った瞬間からチームのコントロールを取り戻し、スタンドに笑顔を取り戻した。
✅ 「選手たちに何も言えない」──モウリーニョの理解
選手たちはブーイングに対して批判ではなく理解で応じている。インテル戦後、モウリーニョは「ファンの意見は重要だ。彼らに何も言えない」と慎重に語った。さらに別の場面では「ブーイングが2〜3発あっても誰も傷つかない。成長の助けになる」とも述べた。
クルトワはより率直に語った。「ファンのブーイング?それがレアル・マドリーを偉大にする要求だ。2年間、大きなタイトルを獲れていない。彼らは正しい」
✅ 昨季の記憶がカウンターをゼロに戻さない
このブーイングを理解するには記憶が必要だ。昨季もすでに一部のサポーターがチームへの不満を示す場面があった。アルバセテとのコパ戦での敗退後の緊張、そしてCL敗退とリーガでの失速と重なるシーズン終盤の空気──タイトルゼロでシーズンを終えたベルナベウは、まだその不満をリセットできていない。
クルトワが言う「偉大さを生む要求」は、同時に恒常的なプレッシャーでもある。チームにはその要求に応えるだけの武器がある。必要なのは前半の強度を90分間維持し続けること。そのとき初めてブーイングは歓声に変わる。