レアル・マドリードのヴィニシウス、開幕8試合1ゴールの自己批判──データで見るキャリア最悪のスタート
スペイン紙『AS』が伝えた。マドリーのヴィニシウスが、コロナ禍以降で最悪のシーズンスタートを切っている。開幕8試合でわずか1ゴール。本人も否定しようのない現実を受け入れ、立ち直ろうとしているという。モウリーニョ監督をはじめ、クラブはヴィニシウスを支えている。
✅ 「minha culpa(僕のせいだ)」
一言で言えば「minha culpa」、ポルトガル語で「僕のせいだ」。言い訳の余地のない状況への自己批判だ。 ヴィニシウスは本来の姿からほど遠い。問題は体だけではない。ウイングに火をつけるあの輝きが欠けている。 ブラジル代表でも立ち直れていない。代表ウィーク1試合目は65分間でドリブル成功ゼロ、2試合目は82分間でドリブル成功は4回中1回にとどまった。数シーズン前のヴィニシウスとは正反対の数字だ。
✅ 出場時間はチーム4位、ゴールは1
アンチェロッティ監督も「ベストの状態ではない」と認めている。 ヴィニシウスの出場時間652分はチームで4番目に長い。上にいるのはバルベルデ(654分)と、全試合にフル出場しているクルトワとエムバペ(720分)だけだ。 それだけの役割を担いながら、ゴールは8試合で1つだけ。第2節のレアル・ソシエダ戦(3-1)で決めたもので、今季3つのアシストのうち1つもこの試合で記録した。
✅ デビューの年以来の最悪の数字
開幕8試合時点の成績は、デビューした2018-19シーズン以来、最悪の数字だ。 2018-19は適応の途中で、8試合でわずか3分しかプレーしていなかった。翌2019-20は8試合目の時点で1ゴールだったが、出場時間は310分と今季の半分だった。 それ以降は数段上の成績を残してきた。最高のスタートは2021-22で、117分に1点のペースだった。
| シーズン | 出場時間 | ゴール | 1点あたり | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2018-19 | 3分 | 0 | — | |
| 2019-20 | 310分 | 1 | 310分 | |
| 2020-21 | 473分 | 3 | 158分 | |
| 2021-22 | 584分 | 5 | 117分 | 最高のスタート |
| 2022-23 | 691分 | 5 | 138分 | |
| 2023-24 | 220分 | 1 | 220分 | バライードスで負傷 |
| 2024-25 | 653分 | 3 | 218分 | |
| 2025-26 | 529分 | 3 | 176分 | |
| 2026-27 | 652分 | 1 | 652分 | 今季 |
ヴィニシウスの各シーズン「開幕8試合」の成績(出典: AS)
✅ クラブは「ラミンとの比較」で擁護
モウリーニョ監督は、ヴィニシウスをプロジェクトの欠かせないピースと考え、長く起用し続けるつもりだという。「問題がある」という声には耳を貸さない。 クラブも、ラミン・ヤマルとの比較で懸念を和らげようとしている。ヴィニシウスが受けたファウルは23回(ラミンは8回)、ボールロストは91回(同130回)、失敗したドリブルは16回(同20回)だ。 ただ、ラミンはすでに8ゴールを挙げている。この数字に反論するのは難しい、と同紙は書く。
✅ 「ブーイングが自分にばかり向けられる」
ヴィニシウスは、成績の落ち込みが「急落」と言えるほどであることを誰よりも自覚している。ディオマンデを自分のサイドで先発させるべきだという声も少なくない。 それでもモウリーニョ監督は、盲目的とも言えるほど、無条件にヴィニシウスに賭け続けるつもりだ。ヴィニシウスが最高の姿を取り戻すための手段を見つけようとしている。 ヴィニシウスが引っかかっているのは、チーム全体がうまくいっていないのに、ブーイングが自分にばかり向けられていると感じていることだという。それでも監督とチームメイトの支えを受け、目に見える現実に向き合っている。ここ2年、期待を大きく下回ってきたことを認め、名誉を取り戻す番だ。
※ブラジル代表でのPKの舞台裏は「ヴィニシウスに『アンチェロッティ療法』」で伝えています。
