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ヴィニシウスの最新ニュース

レアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオールに関するニュースを新しい順にまとめています(53件)。

MARCA2026年10月6日

レアル・マドリードのヴィニシウス、ブラジル代表でも復調できず──クラシコ前にモウリーニョに託された「救出」

スペイン紙『MARCA』が伝えた。マドリーのヴィニシウスは、ブラジル代表でも本来の姿を取り戻せないまま代表ウィークを終えた。アンチェロッティ監督のもとでも輝けず、決戦のクラシコを前に、ヴィニシウスを立て直す役目はモウリーニョ監督に委ねられた。 ✅ インド戦はハーフタイムで交代 ブラジル代表での3試合目、インド戦(4-0)で、アンチェロッティ監督は2-0でリードしたハーフタイムにヴィニシウスを下げた。 この試合でも、マドリーでの最高の姿を知るアンチェロッティ監督が期待するヴィニシウスは見られなかった。全幅の信頼を寄せるモウリーニョ監督のもとでも、まだほとんど本来の姿を見せていない。 ✅ 3試合で1ゴール 長い代表ウィークを、ヴィニシウスは3試合1ゴールで終えた。 オーストラリアとの1試合目は無得点。試合は終了間際のハヤンのゴールで1-1の引き分けに持ち込んだ。2試合目はブラジルが快勝し、ヴィニシウスがこの代表ウィーク唯一のゴールを決めた。 3試合目のインド戦では枠内シュートを3本放ったが、マドリーでの今季序盤と同じく、どこか冴えない内容だった。仕掛け続け、攻撃も彼のサイドに集まったが、ラストパスとシュートの精度を欠いた。 ✅ アンチェロッティ「ベストの状態ではない」 アンチェロッティ監督も、モウリーニョ監督がすでに確認している現実を目の当たりにした。会見では「ベストの状態ではない」と語っている。 それでも、誰よりもヴィニシウスを知る元マドリー監督の信頼は揺らいでおらず、3試合すべてで先発させた。 ✅ マドリーで在籍後最悪のスタート マドリーでは8試合で1ゴール2アシスト。600分以上に1点のペースで、唯一のゴールは第2節のホームのレアル・ソシエダ戦だった。マドリーに定着してから最悪のシーズンスタートだ。 皮肉なことに、昨季最も調子が良かったのは、エムバペが膝の負傷でセカンドオピニオンを求めて離脱していた時期だった。契約を延長したものの、それに見合うプレーはまだ見せられていない。 ✅ 「無条件ではない」モウリーニョ マドリーのヴィニシウスへの信頼は絶大だが、ダービーでは、モウリーニョ監督が無条件に起用し続けるわけではないことも示された。ハイセンの退場で交代を余儀なくされた面もあるとはいえ、54分にベンチに下げた。一方、エムバペは今も最後まで交代しない選手だ。 ディオマンデが迫っている。ヴィニシウスの代わりに出るとは限らず、ほかの選手が犠牲になる可能性もあるという。 ✅ クラシコ、そしてバロンドール マドリーが早々にリーガで取り残されないためには、最高のヴィニシウスが必要だ。カンプ・ノウでは、これまで何度もヴィニシウスの最高の姿が見られてきた。首位と6ポイント差の今、10月25日の一戦は決定的に重要だ。 クラシコの翌日には、ロンドンで新たなバロンドール受賞者が発表される。わずか2年前、ヴィニシウスはまさかの形で受賞を逃し、ロドリが選ばれた。今年は有力候補にすら入っていない。 ベルナベウはすでに何度も、以前の姿に戻るようメッセージを送っている。ヴィニシウスは、ベルナベウでも目覚める必要がある。

MARCA2026年10月3日

レアル・マドリードのリーガ序盤戦を採点──MVPはエムバペ、期待外れはヴィニシウス

スペイン紙『MARCA』が、代表ウィークまでのマドリーのリーガ序盤戦を分析した。ダービーは確信より疑問を多く残し、同紙はこの序盤戦を「不合格」と評価している。 ✅ 「合格点」はつけられない マドリーは傷を負って代表ウィークに入った。アトレティコ戦の敗戦、そしてまたしてもメトロポリターノで見せた期待外れの内容。CLのインテル戦を除けば、今季最初の大一番だった。 同紙は、この序盤戦にモウリーニョ監督のチームへ合格点をつけるのは難しいとしている。順位は3位に後退したが、それ以上に心配なのは内容だという。 ✅ 好不調の波が激しいチーム ダービー以外でも、マドリーは調子に波があった。良い時間帯にはホームで大勝もしたが、見過ごせない時間帯の「プツン」と切れたような停滞も目立った。 最初の警報はベティス戦の敗戦。エルチェ戦とエスパニョール戦では、エスピが土壇場でチームを救い、つまずきを免れた。そして極めつけがダービーだった。 攻撃は主にエムバペのゴールと、ギュレルの才能に頼ってきた。中盤も、チュアメニとバルベルデのドブレピボーテで主導権を握れていない。 ✅ MVP:エムバペ(とギュレル) エムバペは批判を免れなかったが、昨季と同じく、チームが彼のゴールに頼っているのは事実だ。ラフィーニャと得点王を争いながら、ゴールを決め続けている。 ギュレルも輝きを見せ、大きな助けになった。ゴールに近い位置で起用されているベリンガムも、得点感覚が戻り、より気持ちよくプレーしているように見える。 成長を続けているのがヤン・ディオマンデだ。直近3試合(ラージョ戦とエルチェ戦で先発、ダービーで途中出場)で、前線の「アンタッチャブル」の誰かを先発から外せる力があることを示した。わずかな出場時間でベルナベウの心をつかんだエスピも忘れてはならない。 ✅ 期待外れ:ヴィニシウス 一方、最も期待を裏切ったのはヴィニシウスだ。休暇明けにコンディションを落として戻ってきたが、リーガの3分の1近くが過ぎた今、それはもう言い訳にならない、と同紙は書く。 ゴールはわずか1つで、ゴール前での精彩を欠いたまま。ダービーでは早い時間帯に交代させられた。それでも監督と、契約を延長したばかりのクラブの信頼は揺らいでいない。モウリーニョ監督には、ベルナベウの厳しい目が注がれる中、輝きを失ったヴィニシウスを復活させる使命がある。 ベルナルド・シウバもあまり存在感を示せていない。守備陣では、ダンフリースとコナテがベルナベウの支持を得るためにもっと結果を見せる必要があるという。 ✅ 良かった点:モウリーニョらしい速さと強度 モウリーニョ監督が求め、彼のチームを象徴する、電撃的で、トランジションが速く、高い位置からプレスをかけるマドリーの姿も見られた。ゴールを奪い、試合を支配し、守備も良いレベルだった。ただし、それが続かなかった。 ✅ 悪かった点:決定力と「分断」 マドリーはゴールを奪うまでに、あまりに多くのチャンスを必要としている。相手を支配し、良いプレーをしているときでさえ決定力が足りない。 さらに、試合の多くの時間帯でスイッチが切れ、試合のコントロールを失って自陣のエリアに押し込まれ、ボールの出しどころもなくなる。 チームは前後に分断され、クルトワのロングボールは何も生まず、中盤は主導権を握れていない、と同紙は指摘している。

AS2026年10月2日

レアル・マドリードのヴィニシウス、開幕8試合1ゴールの自己批判──データで見るキャリア最悪のスタート

スペイン紙『AS』が伝えた。マドリーのヴィニシウスが、コロナ禍以降で最悪のシーズンスタートを切っている。開幕8試合でわずか1ゴール。本人も否定しようのない現実を受け入れ、立ち直ろうとしているという。モウリーニョ監督をはじめ、クラブはヴィニシウスを支えている。 ✅ 「minha culpa(僕のせいだ)」 一言で言えば「minha culpa」、ポルトガル語で「僕のせいだ」。言い訳の余地のない状況への自己批判だ。 ヴィニシウスは本来の姿からほど遠い。問題は体だけではない。ウイングに火をつけるあの輝きが欠けている。 ブラジル代表でも立ち直れていない。代表ウィーク1試合目は65分間でドリブル成功ゼロ、2試合目は82分間でドリブル成功は4回中1回にとどまった。数シーズン前のヴィニシウスとは正反対の数字だ。 ✅ 出場時間はチーム4位、ゴールは1 アンチェロッティ監督も「ベストの状態ではない」と認めている。 ヴィニシウスの出場時間652分はチームで4番目に長い。上にいるのはバルベルデ(654分)と、全試合にフル出場しているクルトワとエムバペ(720分)だけだ。 それだけの役割を担いながら、ゴールは8試合で1つだけ。第2節のレアル・ソシエダ戦(3-1)で決めたもので、今季3つのアシストのうち1つもこの試合で記録した。 ✅ デビューの年以来の最悪の数字 開幕8試合時点の成績は、デビューした2018-19シーズン以来、最悪の数字だ。 2018-19は適応の途中で、8試合でわずか3分しかプレーしていなかった。翌2019-20は8試合目の時点で1ゴールだったが、出場時間は310分と今季の半分だった。 それ以降は数段上の成績を残してきた。最高のスタートは2021-22で、117分に1点のペースだった。 ✅ クラブは「ラミンとの比較」で擁護 モウリーニョ監督は、ヴィニシウスをプロジェクトの欠かせないピースと考え、長く起用し続けるつもりだという。「問題がある」という声には耳を貸さない。 クラブも、ラミン・ヤマルとの比較で懸念を和らげようとしている。ヴィニシウスが受けたファウルは23回(ラミンは8回)、ボールロストは91回(同130回)、失敗したドリブルは16回(同20回)だ。 ただ、ラミンはすでに8ゴールを挙げている。この数字に反論するのは難しい、と同紙は書く。 ✅ 「ブーイングが自分にばかり向けられる」 ヴィニシウスは、成績の落ち込みが「急落」と言えるほどであることを誰よりも自覚している。ディオマンデを自分のサイドで先発させるべきだという声も少なくない。 それでもモウリーニョ監督は、盲目的とも言えるほど、無条件にヴィニシウスに賭け続けるつもりだ。ヴィニシウスが最高の姿を取り戻すための手段を見つけようとしている。 ヴィニシウスが引っかかっているのは、チーム全体がうまくいっていないのに、ブーイングが自分にばかり向けられていると感じていることだという。それでも監督とチームメイトの支えを受け、目に見える現実に向き合っている。ここ2年、期待を大きく下回ってきたことを認め、名誉を取り戻す番だ。

MARCA2026年9月30日

「ヴィニシウスはW杯後にすり替えられた」ブラジルで広がる荒唐無稽な陰謀論

スペイン紙『MARCA』が伝えた。ブラジルのネット上で、「ヴィニシウスはW杯の後にすり替えられた」という荒唐無稽な陰謀論が広がっている。本人の周辺もマドリーも、こうした根拠のないフェイクニュースはまったく相手にしていないという。 ✅ 「広告契約のために替え玉が」 この陰謀論によると、ヴィニシウスは謎の状況で姿を消し、広告契約を果たすために「替え玉」にすり替えられたのだという。 主に2026年9月、ブラジルのネット掲示板やTikTokのアカウントから広がった。 ✅ 「太もものタトゥーがない」 一部のネットユーザーは、ブラジル代表のヴィニシウスには、マドリーでのヴィニシウスにある太もものタトゥーがないと主張。代表合宿中のオーストラリア戦でプレーしたのは本物のヴィニシウスではない、と言い出している。 Xでは「まったくもってばかげた陰謀論によれば、CIA、ロスチャイルド家、エリートたちがW杯の後にヴィニシウスを殺してすり替えた」という投稿も出回った。なお、ロスチャイルド家を黒幕とする話は、昔からある典型的な反ユダヤ主義の陰謀論の型だ。 ✅ 顔立ちの変化が「燃料」に ヴィニシウスの顔立ちの変化も、このばかげた陰謀論に油を注いでいる。 中には、W杯の期間中にレプティリアン(爬虫類型の宇宙人)が侵略してヴィニシウスとネイマールを連れ去り、その後に替え玉が送り込まれた、と結びつける人まで現れた。 ✅ 霊能者の「予言」も 発端の一つとされているのが、ブラジルの霊能者ヴォ・バイアナ氏の動画だ。 「また宇宙人がマイアミのサッカー場に侵略してくる夢を見た。最初に来た宇宙船が選手たちを連れ去るのがはっきり見えた。私はその宇宙船の中にいた。宇宙船が上昇すると母船がやって来て、スタジアムから何千人もさらっていった」と語ったこの動画は世界中に広まったが、予言は当然外れている。 ✅ 本人もマドリーも相手にせず ヴィニシウスの周辺もマドリーも、ネットで生まれたこれらの根拠のないフェイクニュースを完全に無視している。

MARCA2026年9月30日

ヴィニシウスに「アンチェロッティ療法」──PKを任されて久々のゴール

スペイン紙『MARCA』が伝えた。不振が続くマドリーのヴィニシウスが、ブラジル代表のオーストラリア戦で8月以来のゴールを決めた。アンチェロッティ監督は自信を取り戻させるためにPKを任せ、公の場でもヴィニシウスを擁護した。 ✅ 8月以来のゴール ヴィニシウスは今、本来の自分を探している最中だ。ゴールだけでなく、かつて頂点へと押し上げた、のびのびとしたプレーも取り戻そうとしている。 8月以来ゴールがなく、わずか1か月余りが永遠のように長く感じられた。ディオマンデが同じ左サイドで好プレーを見せていることもあり、マドリーでの「アンタッチャブル」の地位はかつてないほど揺らいでいる。 モウリーニョ監督のもとでのパフォーマンスも期待を下回り、ベルナベウでは何度もブーイングを浴びた。こうした状況から抜け出す方法は、ヴィニシウスのような選手にとってはゴールしかない。そして今回、その扉はマドリードから遠く離れた場所で開いた。 ✅ 3万キロ超の遠征で ブラジル代表は今回の代表ウィークで、オーストラリア戦とインド戦に臨む。移動距離は3万キロ超、飛行時間は50時間に及ぶ長旅だ。 その最初の試合で、ヴィニシウスはPKを決めた。このゴールは、W杯で期待を大きく下回ったアンチェロッティ監督のブラジルが、泥沼の試合から逆転する助けとなった。 ✅ アンチェロッティ「彼には辛抱強く接する」 アンチェロッティ監督は、教え子を守り、自信という処方箋を出した。 「ヴィニシウスのことはよくわかっている。ブラジルにとって欠かせない選手だし、私のサッカー人生でもそうだった。これからの代表でもそうあり続ける」 「今がベストの状態ではないのは確かだ。それでも違いを生み出せるし、今日はそれをやってくれた。3点目を演出し、そのあとPKを決めた」と語り、「ヴィニシウスには辛抱強く接する。彼にはその価値があるからだ」と念を押した。 ✅ W杯の教訓からヴィニシウスにキッカーを このPKには、過去の試行錯誤があった。W杯のノルウェー戦では、同点の場面でブルーノ・ギマランイスがPKを蹴って失敗し、ブラジルは敗退した。 今回アンチェロッティ監督は、何よりもヴィニシウスに自信を取り戻させることを優先し、ヴィニシウス自身に蹴らせた。 ✅ ギマランイス「ここに虚栄心はない」 ヴィニシウスは舞台裏を明かした。「ラフィーニャがいないときはブルーノがPKを蹴る。彼が蹴るつもりだったけど、僕が少し自信を必要としていて、何試合もゴールがないことを彼はわかってくれていた」 ギマランイスも「ここに虚栄心なんてない。W杯の最後の試合ではアンチェロッティが僕に蹴るよう指示した。今日はヴィニに蹴らせた。彼もゴールが必要だったからね。みんなブラジルのためを思っている。彼のために嬉しい」と語った。 ✅ 本当の試験はベルナベウで ゴールとアンチェロッティ監督の後押しを得たヴィニシウスの次の課題は、この士気の高まりをマドリーでの日々につなげることだ。 アンチェロッティ監督の気遣いは最初の癒やしにすぎない。本当の試験は、スタンドを再び味方につけ、ポジションを固めなければならないベルナベウで待っている。

MARCA2026年9月25日

ヴィニシウスの人種差別ドキュメンタリー、国際エミー賞にノミネート

スペイン紙『MARCA』が伝えた。マドリーのヴィニシウスが人種差別との闘いを語ったドキュメンタリー『Baila, Vini』が、国際エミー賞のスポーツドキュメンタリー部門にノミネートされた。 ✅ 11月23日にニューヨークで発表 受賞作は、11月23日にニューヨークで開かれる第54回国際エミー賞の授賞式で発表される。 『Baila, Vini』はNetflixブラジルの制作で、2025年5月に配信が始まった作品だ。 ✅ 本人が語る人種差別の経験 作品では、ヴィニシウスが肌の色を理由にキャリアを通じて受けてきた人種差別について、自らの言葉で語っている。 フラメンゴでの駆け出しの時代から、マドリーとブラジル代表でトップレベルに上り詰めるまでの歩みも振り返り、ピッチの外の素顔が描かれている。 ✅ 中心となったメスタージャの一件 作品の中心的なエピソードの一つが、2023年のメスタージャでの出来事だ。 試合中、ヴィニシウスはピッチ上から、自分に人種差別的な言葉を浴びせたファンの一団を指さして抗議した。 その映像は世界中に広まり、彼の人種差別との闘いを象徴する場面の一つとなった。 ✅ バレンシアは提訴 作品は称賛を集める一方で、批判や論争も呼んだ。 バレンシアは、一部の映像がクラブの「名誉権の侵害」にあたるとして、Netflixと制作会社Conspiraçao Filmesを提訴。訂正と、クラブのイメージが受けた損害への賠償を求めた。 なお、ヴィニシウス本人は訴訟の対象に含まれていない。 ✅ ライバル作品 『Baila, Vini』と受賞を争うのは次の3作品。 ・『Temps Mort』:バスケットボールのバルサのレジェンド、チャールズ・トーマスの転落を描いた作品 ・『The Philipstown WireCar Grand Prix』:廃材で作った車で独特なグランプリに挑む若いドライバーたちの物語 ・『Tom Daley: 1.6 Seconds』:イギリスの飛び込み選手トム・デイリーの、競技を始めてから引退までの歩みをたどる作品

MARCA2026年9月24日

マドリディスタの9割がヴィニシウスをベンチに

スペイン紙『MARCA』が伝えた。マドリーのウインガー、🇧🇷ヴィニシウス・ジュニオールが今シーズン、深刻な不振に陥っている。ラジオ番組La Tribuでジャーナリストのラウル・バレラがその現状を詳細に分析。「ヴィニシウスへの批判が解禁された。彼はすっかり失墜し、もはや誰もベルナベウで彼のダンスを見たがっていない」という厳しい言葉で議論が口火を切られた。 ✅ 新戦力との対比が鮮明に バレラは、ヴィニシウスの苦境を新戦力🇨🇮ヤン・ディオマンデの台頭と対比させた。「わずか1か月半で、ディオマンデは毎試合アレンジするドレッドヘアと、ほどほどのドリブルを武器に、常に新しい顔を求めるファンの心をつかんだ。コートジボワール代表の彼は、まさにその"新顔"そのものだ」と語った。 ✅ 不振は内外両面で バレラは、ヴィニシウスの変調がピッチ上のパフォーマンスにとどまらないと指摘した。「ヴィニシウスが不調なだけでなく、以前と別人のようだ。これは外見的な変化の話ではない」と述べ、さらに「以前のように抗議もしないし、両手を広げて審判に食ってかかることもなく、交代を告げられても声ひとつ上げない」と、その変わりぶりを具体的に描写した。 ✅ モウリーニョとの関係 交代については、「今シーズンの立ち上がり、モウリーニョによって非常に頻繁に下げられている」と指摘。さらに「練習中のもめごとをきっかけに、モウリーニョがヴィニシウスに直接釘を刺したとも言われている」と伝えた。 ✅ 長引いた契約更新のツケ バレラは、ヴィニシウスのクラブに対する関係性の変化を契約更新のプロセスとも結びつけて論じた。「長く、苦しく、いばらの道を歩んだ紆余曲折の契約更新が、彼にとって重荷となっているようだ」と指摘。「まるでそのプロセスが彼を疲弊させ、同時にフロレンティーノとの間の緊張感を解いてしまったかのようだ」と述べた上で、「だが、何かが壊れてしまったのは事実だ」と断言した。 ✅ エムバペとの扱いの差 バレラはまた、🇫🇷キリアン・エムバペが受けている寛大な扱いとの対比にも触れた。「コンチャ・エスピナ(マドリーの練習施設)でエムバペに向けられる寛容さ…2シーズンを経て、ヴィニシウスには勘定が合わなくなってきた」と語った。 ✅ マドリディスタの9割近くがベンチを望む 最も衝撃的なのは世論調査の結果だ。バレラによれば、「マドリディスタの9割近くが彼をベンチに置き、前線ではあらゆる組み合わせを試したがっている」という。「キリアン、ギュレル、ディオマンデ、エスピを入れる人もいれば、ベリンガムを前に出す人もいる。とにかく、どんな3トップの組み合わせでもヴィニシウス抜きだ」とバレラは伝えた。 バレラは、ブラジル代表でのコンテキスト変化がヴィニシウスの復調のきっかけになることに期待を示しつつ、「近日公開:これから這い上がるしかない」という言葉で締めくくった。

AS2026年9月24日

ダービーで底を打ったヴィニシウスの現在地

ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが深刻な不振に陥っている。スペイン紙『AS』が詳報した。 マドリード・ダービーはまさに底を打つ瞬間となりました。低調なパフォーマンスに加え、後半の早い時間帯に交代させられるという屈辱的な結末。その後ヴィニシウスは自身のSNSで不振を公に認め、「期待されているパフォーマンスからかけ離れている」と率直に吐露しました。 現在ヴィニシウスはブラジル代表としてオーストラリア、インドと転戦する約2週間の旅を前にしています。遠征中は、低迷するクラブでの状況から距離を置く形になります。 同紙によると、今回の不振はかつてシャビ・アロンソとの間に生じた軋轢とは本質的に異なるものと見られています。あの時は監督との人間関係が問題の核心でしたが、今は純粋にプレーそのものが本来の自分からかけ離れているという苦しみだといいます。 移籍を巡る不透明な数か月が、精神的な代償として積み重なってきた可能性も指摘されています。夏の移籍市場ではアーセナルの関与が取り沙汰されるなど揺れた時期が続きましたが、クラブは契約延長という形でヴィニシウスへの信頼を示しました。本人もその事実を深く受け止めており、今は「クラブに借りがある」という感覚を持っているとされています。 指揮官のモウリーニョはヴィニシウスを信頼しているものの、スタメンが保証されているわけではありません。ダービーでの途中交代は、試合の趨勢が決まっていない段階での降板という意味で、本人にとって大きな衝撃だったと同紙は伝えています。 ヴィニシウスが求めているのは即座の巻き返し…。ただ、それができるかどうかは、自身の脚と頭にかかっていると本人も理解しています。サッカーは、かつてのヴィニシウスが戻ってくるのを待っている。

MARCA2026年9月24日

ディオマンデ、ヴィニシウスの牙城を揺らす

ダービーマッチで衝撃的な数字を残した。スペイン紙『MARCA』が伝えた内容が、マドリディスタの間で波紋を広げている。 コートジボワール出身のヤン・ディオマンデが、アトレティコ・マドリードとのダービーでわずか36分のプレーながら圧倒的な存在感を示した。マドリーが数的不利かつ劣勢の状況で投入されたにもかかわらず、左サイドを制圧。第2ハーフで最もアクティブな選手の一人となりました。 データが両者の差を浮き彫りにしています。 ・シュートは1本ながらオブラクを枠内で捉え、得点期待値は0.07。ヴィニシウスは2本打って枠内ゼロ、xGは0.06 ・パス精度はディオマンデが90%、ヴィニシウスは73% ・ボールタッチはディオマンデが31回、ヴィニシウスが22回 ・ドリブル突破はディオマンデが6回中4回成功、ヴィニシウスは1回のみ ・ディオマンデは一度もドリブルで抜かれず、ファウルを5つ獲得 54分にヴィニシウスがベンチに退いた場面は、近年ほとんど見られなかった光景でした。ブラジル代表FWはそれを静かに受け入れ、首脳陣に挨拶してから腰を下ろしています。 同紙のアンケートでは、5万票超の回答のうち86%が「ディオマンデをヴィニシウスに代えてスタメン起用すべき」と支持。計93%がディオマンデの先発を支持するという数字が出ました。 モウリーニョ監督は試合後こう言い切っています。「もし今日ディオマンデをスタメンで起用しなかったら、最初の質問は必ず『なぜディオマンデを使わなかったのか』になっていた」 クラブ史上最高額の移籍金で加入した選手が、絶対的な地位を持つヴィニシウスのポジションを本気で脅かし始めた。国際マッチウィーク明け、ビジャレアル戦でモウリーニョ監督がどちらを選ぶのか、注目が集まっています。

AS2026年9月23日

モウリーニョのヴィニシウスへの信頼は揺るがない

スペイン紙『AS』が伝えた内容によると、マドリーのモウリーニョ監督はヴィニシウス・ジュニオールへの絶対的な信頼を変えていません。 アトレティコとのダービーでヴィニシウスは54分に交代。マドリーが10人かつ0-1でビハインドを負う状況での途中交代でした。シュート2本はいずれも枠外、ドリブル突破の試みは1回のみ、パス成功数はわずか8本。出場選手の中でボールタッチ数が最も少なく22回にとどまり、74分から出場したエドゥアルド・カマヴィンガの24回、81分から出場したベルナルドの26回をも下回るという、厳しいデータが残りました。 それでもモウリーニョ監督の評価は揺るいでいません。『AS』の取材に対し、監督周辺の関係者は「彼はヴィニシウスを溺愛している」と語っています。指揮官はヴィニシウスをプロジェクトの中核と位置付けており、インテル戦後には記者会見でこう述べていました。 「今の彼は本調子じゃない。一対一で仕掛けるあのヴィニシウスではない。でも彼は全力で戦っている。それは誰もが分かっている。持てるものをすべて出し切っている選手に、それ以上を求める権利はない。全力を尽くす選手には、監督は寄り添う」 さらにこう続けています。「本調子のヴィニシウスは試合を壊せる。昨シーズン、ベンフィカでの試合でそれをやられた。1-1の拮抗した展開でカウンターを一本持ち込んで、試合を終わらせた。それが我々の期待だ」 この発言から12日が経ちましたが、モウリーニョ監督の姿勢は何も変わっていません。指揮官はヴィニシウスが適切な環境を得れば、かつて見せていた安定したパフォーマンスを取り戻せると確信しており、そのための環境整備に力を注いでいます。モウリーニョ監督にとって「ヴィニシウス問題」は存在しない——今季を左右する変数は、彼の復調にかかっていると信じているのです。

MARCA2026年9月21日

ヴィニシウスの序列が崩れ始めた

スペイン紙『MARCA』が伝えたアトレティコ・マドリード戦でのある場面が、マドリーの内部事情を如実に映し出した。 ヴィニシウス・ジュニオールが54分、後半開始直後にベンチへ下げられたのだ。モウリーニョ監督は一切迷わなかったと同紙は記している。同じ試合でキリアン・エムバペが最後までプレーし続けたことを考えれば、その決断の重みは明らかだ。 今シーズンのヴィニシウスは直近4試合で4試合連続途中交代を記録している。インテル戦87分、ラージョ戦89分はほぼ終了間際だったが、エルチェ戦では68分、そしてアトレティコ戦では54分と、交代のタイミングが試合ごとに早まっている。 エムバペは7試合フル出場・合計720分、ヴィニシウスは3試合のみフル出場・合計652分。数字の差はまだわずかに見えるが、その内実は大きく異なると同紙は指摘している。 問題の核心はスタッツだ。エムバペが8試合で8ゴールを記録する一方、ヴィニシウスのゴールはわずか1、アシストは3にとどまる。チーム内の得点ランキングではエムバペ、ジュード・ベリンガム、ギュレル、エスピの後塵を拝する5位となっている。エスピは26分の出場時間でヴィニシウスと同じ1ゴールに並んでいるという事実が、厳しい現実を突きつけている。 シーズン序盤、モウリーニョ監督はエムバペとヴィニシウスの出場時間を意図的に管理し、どちらが主役かという比較論争を避けようとしていたと同紙は分析する。しかしそのバランスはすでに崩れており、ヴィニシウスが次に失いかねないのはスタメンの座そのものだと同紙は結論づけている。

MARCA2026年9月18日

ヴィニシウス、エムバペに出場時間で後れ

スペイン紙『MARCA』が伝えた。 今季の出だしは、ヴィニシウスにとって決して順調とは言えない。エルチェ戦後、本人はSNSに「ゴールは戻ってくる。こんなに外し続けるわけにはいかない」と投稿した。 問題は数字だけにとどまらない。パフォーマンスが上がらないことで、モウリーニョ監督にとってヴィニシウスとエムバペの序列問題を処理する難しさが増している。この二者の板挟みはシャビ・アロンソ前監督、アルベロア前監督を苦しめてきた構図でもあり、モウリーニョ監督は両者を立てるという難題を抱えたまま就任した。 シーズン序盤の4試合、モウリーニョ監督は二人の出場機会を巧みに均衡させた。エスパニョール、レアル・ソシエダ、マラガ、ベティスの4戦でいずれも先発起用し、両者の出場時間差はわずか6分にとどまった。レアル・ソシエダ戦でヴィニシウスが84分に交代したのがその差の全てで、1ゴール1アシストを記録したうえでの温情交代であり、監督がベルナベウとの関係修復を図る意図も見え隠れしていた。 しかし直近3試合でその均衡は崩れた。ヴィニシウスはインテル戦87分、ラージョ戦89分、そしてエルチェ戦では68分と3試合連続で途中交代している。エルチェ戦の交代はハーフタイムから数えて20分を残した段階であり、前2試合とは明らかに性質が異なる。 ここまでの数字を比べると、エムバペが6試合フル出場で計630分、ヴィニシウスは3試合フル出場の計598分となっている。得点面での差はさらに鮮明で、エムバペが7試合で8ゴールを叩き出す一方、ヴィニシウスは1ゴール3アシストにとどまる。不動の先発として起用されながら、チーム内得点ランクではエムバペ、ベリンガム、ギュレル、エスピに次ぐ5番手に沈んでいる。エスピはわずか26分の出場でヴィニシウスの得点数を上回っており、この数字が現状の厳しさを物語っている。 問題をさらに複雑にしているのが、ブラヒム、エスピ、そして新たにディオマンデが存在感を高めていることだ。競争が激化するなか、モウリーニョ監督が両エースとの約束を守り続けることは容易ではない。 とはいえ、今季の状況はシャビ・アロンソ前監督との関係が決定的に悪化した昨季とは異なる。昨季の同時期、ヴィニシウスはすでに2度ベンチスタートを経験し、フル出場はわずか1試合、出場時間も現在より159分少なかった。今季は出場機会自体は保たれており、関係が抜き差しならない状況には至っていない。 振り返れば、ヴィニシウスとエムバペは交互に好不調を繰り返してきた。昨季前半はエムバペが29ゴールを挙げる一方でヴィニシウスは6ゴールにとどまり、アルベロア前監督時代はヴィニシウスが16ゴールとリバウンドし、アンチェロッティ前監督の初年度はアンフィールドとサン・マメスで2本連続PKを外すなど苦しんだエムバペを尻目にヴィニシウスがチームを牽引した。その後エムバペが復調して44ゴールを記録すると、ヴィニシウスの数字は落ちた。二人の関係はその繰り返しで現在に至っている。

The Athletic2026年9月17日

なぜマドリーファンはヴィニシウスに野次を飛ばすのか

英国スポーツメディア『The Athletic』が伝えた。 マドリーのファンがヴィニシウスに向けて野次や口笛を浴びせている状況について、モウリーニョ監督はポルトガルのことわざを引用してこう語った。「石を投げるのは、実を結ぶ木だけだ。ヴィニシウスはここ5、6年で何をしてきたか。チャンピオンズリーグを何度制し、何点を奪ったか。彼は多くの実を結ぶ木だ。人々は実を求めて石を投げる。彼の最高の姿を求めているのだ」。 ヴィニシウスはマドリーで382試合に出場し、129得点103アシストを記録している。2022年と2024年のチャンピオンズリーグ決勝でもゴールを決めた功労者だ。今夏にはアーセナルがクラブの給与体系を破ってでも獲得しようとし、オーナー陣、アンドレア・ベルタ強化部長、ミケル・アルテタ監督もそれを全面的に支持したと同メディアは報じている。しかしヴィニシウスは2032年までの契約延長を選択し、クラブ史上最高額クラスの報酬を受け取る選手の一人となった。 ここ2シーズン、ベルナベウでは野次が絶えない。ジネディーヌ・ジダン、クリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマといったスターたちもかつて同様の洗礼を受けており、近年ではエムバペ、ベリンガム、バルベルデも口笛を浴びた。 ヴィニシウスとマドリーファンの関係は浮き沈みが激しい。2018年に18歳で加入した当初はそのスピードとドリブルで歓迎されたが、ジダン体制2年目は24試合ノーゴールという低迷期もあった。 転機は2021年夏のカルロ・アンチェロッティ就任だ。レバンテ戦での2得点を皮切りに覚醒し、2022年のチャンピオンズリーグ決勝ではリヴァプール相手に決勝点を刻んだ。2023-24シーズンはボルシア・ドルトムントを破るウェンブリー決勝を含め、24得点11アシストという自己最高の数字を残した。 一方で懸念材料もある。2024年のバロンドールではロドリに敗れ、2025年1月から5月にかけてリーガ16試合でわずか3得点と低迷した。シャビ・アロンソ前監督のもとではバルサ戦の途中交代に「チームを去る」と口走り、フロレンティーノ・ペレス会長が処分を下さなかったことは「特別扱い」と見られた。対戦相手を挑発する姿勢もマドリーの伝統的な品格の概念と合わないという見方が根強い。 アルバロ・アルベロア前監督体制では26試合16得点と復調したが、今季のモウリーニョ監督体制では7試合で1得点3アシストにとどまっている。エルチェ戦後にはSNSで「またゴールを奪いに行く」と発信した。同メディアは、ヴィニシウスが銀河系クラスの得点力を取り戻せば野次は収まるだろうが、それまでは口笛が続くとみている。

MARCA2026年9月16日

ヴィニシウスが自己批判──「ゴールは戻ってくる。こんなに外し続けるわけにはいかない」

スペイン紙『MARCA』フアン・イグナシオ・ガルシア=オチョア記者が伝えた。 ヴィニシウス・ジュニオールはエルチェ戦でもゴールを奪えなかった。🇧🇷ブラジル人はあらゆる手段でゴールを狙ったが、またしても絶望的な精度不足を露呈し、ベンチの仲間たちでさえ頭を抱えた。モウリーニョ監督も試合前から「ゴールが足りない」と指摘していた。ヴィニシウス自身もそれを自覚しており、試合後にSNSでこう投稿した。「ゴールは戻ってくる。こんなに外し続けるわけにはいかない……」。 今季開幕6試合でわずか1ゴール。エルチェ戦では2度の明確な決定機があったが、いずれも仕留められなかった。最初の場面はGKディトゥーロとの一対一で、つま先シュートを大きく外した。ギュレルがパスを要求していたが、ヴィニシウスは自分で打つ選択をしてポジションこそ良かったものの枠を外した。後半にはギュレルのトランジションからの好パスを受けたが、またもシュートが外れた。残り30分でモウリーニョ監督に交代を告げられ、日曜のダービーへの温存も兼ねた判断だった。 ✅ヴィニシウスに欠けているもの モウリーニョ監督はヴィニシウスの努力を称えながらも、試合前からの診断を繰り返した。「最高の姿はゴールを決めること。アシストも大事、チームのために働くことも大事、日々のトレーニングも大事でそれはよくやっている……でも別のヴィニシウスが存在する。昨年ベンフィカに乗り込んで一度チャンスがあれば一発で決めて帰ってくる、あのヴィニシウスだ。今はそのトップレベルのパフォーマンスが足りていない」。アトレティコとのダービーが、ヴィニシウスにとって新たな証明の場となる。

MARCA2026年9月16日

ヴィニシウス、エムバペ、コナテ──セウタ支援Tシャツを着用せずにピッチへ

スペイン紙『MARCA』が伝えた。 エルチェとマドリーの両チームはマルティネス・バレロのピッチへ向かう際、セウタへの支援メッセージが入ったTシャツを着用した。しかし3選手だけが例外だった。エムバペ、ヴィニシウス、そしてコナテだ。 3選手はロッカールームのトンネルでマドリーのスタッフからTシャツを受け取った。コナテはシャツを手に持ったままにとどまり、エムバペとヴィニシウスは肩にはかけたものの、胸より上に広げることはなかった。そして握手の列ではいずれもシャツを着用しておらず、その行動が注目を集めた。 Tシャツには「Todos somos caballas(私たちはみなセウタの住民だ)」というスローガンが記されており、7月末に🇲🇦モロッコ人の大量流入があった自治都市セウタへの連帯を示すものだった。 インテル戦では、レアル・マドリードの組織的な応援を担い南ゴール裏のFondo Surを活動場所とするGrada FANS RMCFが、セウタの旗で構成された大きなモザイクをベルナベウに披露していた。その数時間前にマドリーはセウタ市民への支援表明を禁じていないとする声明を発表していた。

The Athletic2026年9月14日

エムバペ&ベリンガムでマドリー4-1勝利、しかしヴィニシウスらへのブーイング再び

英スポーツメディア『The Athletic』が伝えた。 レアル・マドリーがラージョ・バジェカーノを4-1で下し、モウリーニョ体制でのリーガ5試合で4勝目を挙げた。勝ち点12でバルセロナと並び首位に立ったが、バルサは1試合消化が少なく得失点差でも上回る。 しかしスコアは、ベルナベウの内部に渦巻く不安を払拭するには至らなかった。後半のパフォーマンスに対する不満が再びスタンドの一部から噴出した。 ✅ 前半は圧倒的 前半は順調だった。エムバペのPK、カレーラスのゴール、そしてベリンガムで35分のうちに3-0。ベリンガム、エムバペ、ヴィニシウス・ジュニオール、新加入のディオマンデが揃って最初からスタメンに並ぶのは今回が初めてで、チームは軽々とチャンスを量産した。攻撃的なフットボールの印象的な披露だった。 しかし後半に入ると、同じ攻撃的な配置がマドリーを守備面でさらけ出した。前線の4枚と残りの選手の間に広大なスペースが生まれ、ラージョは後半だけで7本のシュートを放った。 「前半45分間の試合で、そこで終わった」とモウリーニョは試合後の会見で語った。「チームにフィジカルもメンタルもエネルギーが残っていないことは分かっていた。後半の立ち上がりに同じプレーが続けられないことも」 ✅ 51分にカメージョが3-1 今節もティボー・クルトワの神がかりなセーブがラージョの反撃を防いだが、51分にFWセルヒオ・カメージョの一撃だけは防げなかった。 マドリーは中盤のコントロールを失い、CLインテル戦と同様に、チームとヴィニシウス・ジュニオール両方に向けた明確なブーイングがベルナベウに響いた。拍手で応じるサポーターもいたが。 ✅ アルダが流れを変えた 72分のアルダ・ギュレル投入だけが試合を落ち着かせた。 「マドリーはギュレルがプレーするとより良くなるか?同意する」とモウリーニョはトルコ人について問われて答えた。「アルダは非常に優秀で、卓越した質を持ち、チームのプレーに良い影響を与える。今日、入ってからプレーの安定という意味で違いを作った」 そのギュレルがエムバペへのアシストで4点目を演出し、試合に終止符を打った。 ✅ ギュレルにとって充実の一週間 ギュレルにとって際立った1週間だった。インテル戦の前には、昨シーズンのCLにおけるベスト若手選手賞を受賞した。さらに2032年までの契約延長に近いことも明らかになった。 しかし何より大きかったのは、彼のパフォーマンスによってベルナベウの空気が変わったことだった。

MARCA2026年9月12日

ヴィニシウスとベルナベウの抱擁を求めて──モウリーニョ「果実のなる木にしか石は投げられない」

スペイン紙『MARCA』が伝えた。 ラージョ・バジェカーノとのリーガ第5節(日本時間13日6時)を前に、モウリーニョ監督が記者会見に臨んだ。 ✅ 「果実のなる木にしか石は投げられない」 モウリーニョはポルトガルの諺を引用し、ヴィニシウスへのブーイングを意に介さない姿勢を示した。「果実のなる木にしか石は投げられない。ヴィニシウスはその木だ」。同じ言葉をエムバペの擁護にも使った。「40ゴール以上を記録する選手が問題になるはずがない」 ヴィニシウスについては、データ面でも最高速に迫り、ボール奪取記録を塗り替えていると強調した。「必ずやってくる。ベンフィカ戦で一人でラウンドを決めたあのヴィニシウスが戻ってくる」 ✅ エムバペへの惜しみない賛辞 エムバペの守備意識についてもモウリーニョは語った。「インテル戦、90分過ぎに10人になった状況で、疲弊したククレジャの前方で獣のように守っていた。あれには言葉にならないほどの価値がある」 インテル戦の内容への外部評価には反論した。「マドリーが3〜4失点してもおかしくなかったと言う人たちがいる。だが8点取れた可能性については誰も言わない」 ✅ 「ローテーション」を使わずに語った起用プラン ラージョ戦に向けての起用方針については、ローテーションという言葉を意図的に避けてこう語った。「新鮮なエネルギーのための余地がある。たっぷりガスを蓄えた脚が必要だ」。ただし視線はあくまで翌日の1試合に向いている。「3試合のことは考えていない。明日のことだけを考えている。勝たなければならない試合だ」 ✅ F1スペインGPと45分の早起き 今回の記者会見は、FIFAが期間中使用しているバルデベバスを避け、ベルナベウで行われた。モウリーニョはF1スペインGPの予選を観るために45分早起きしたと明かし、笑いを誘った。F1 CEOのドメニカリとは友人で、日曜日のチケットも持っているという。「でも私という生き物は、勝てなければ生きていけない」

AS2026年9月12日

ブーイング、許し、そしてゴール──ベルナベウの厳しい目とエムバペ・ヴィニシウスへの注文

スペイン紙『AS』ヘスス・ガジェゴ記者のコラム。 勝っている試合で自チームにブーイングを浴びせるスタジアムは世界でも少ない。だがベルナベウでは驚くことではない。とくに相手チームのほうが良いサッカーをしているときは。ブーイングはエムバペとヴィニシウスに集中した。ゴール前での精度を欠いていただけでなく、ふだんからサポーターを苛立たせるような守備の手抜きが見られるからだ。この2人がキャリアを通じて守備に力を入れてきたことはなく、攻撃に専念することで名声を築いてきたのは事実だ。しかし現代サッカーにおいて、2人の選手が守備をしなければチームは危険にさらされ、バランスを失う。 エムバペは守備への消極性を指摘されると不満をあらわにし、自分のゴール数を盾に反論する。だがサポーターが求めるのは、得点精度を上げることに加えて、もっとチームのためにプレーすること、ボール奪取に貢献すること、そしてその局面が自分には関係ないとでも言うかのように遠くから眺めているのをやめることだ。50メートルを全力疾走しろというわけではない。ボールを失った瞬間に無気力でいるのをやめ、すぐさま切り替えるだけでいい。 ヴィニシウスはさらに難しい立場にある。守備面での貢献という課題を克服するだけでなく、ようやく成熟した姿を見せる必要がある。不必要な論争を避け、プレーとチームへの貢献に集中することだ。モウリーニョにはやるべき仕事がある。2人の考え方を変え、スタンドに対して不満をあらわにするのをやめさせることだ。

MARCA2026年9月11日

【会見】モウリーニョ「果実のなる木にしか石は投げられない」──ヴィニシウスとエムバペへの批判に反論

スペイン紙『MARCA』が伝えた。 F1スペインGP開催中のベルナベウで、モウリーニョがラージョ・バジェカーノ戦前日の試合前会見に臨んだ。 ✅ ラージョ戦に向けて 「幸せで、団結して、よく練習できている。今日は戦術トレーニングをしたが、勝利を挙げて乗り込んでくる相手を尊重している。高い集中力が必要だ。ベニャット監督が贈ってくれた温かい言葉にも感謝する。明日抱擁できることを楽しみにしている」 ✅ ヴィニシウスへのブーイングについて 「ポルトガル語にも似たことわざがある。石を投げられるのは果実のなる木だけだ。ヴィニシウスはここで何をしてきたのか。CLをいくつ勝った?何ゴール決めた?何試合を決めてきた?ベンフィカとの一戦を一人で決めたヴィニシウスが戻ってくる。まだそこにはいない。今まで以上に働いている。データの時代に最高速度に近いところにいる。今季はボール奪取数でも自己記録を更新している。必ず戻ってくる」 「悲しい。でも批判も意見もしたくない。ただ、ブーイングはこのチームの魂を変えない。チームとスタジアムが団結するとき、無敵とは言わないが、ほぼ無敵になる。ホームで負けなかった期間のギネス記録を持っている。でも各スタジアムが特定の瞬間に反応する権利はある」 ✅ エムバペへの批判も同じ言葉で 「ヴィニシウスに言った果実のことわざはエムバペにも当てはまる。毎シーズン40ゴールを決める選手はチームの問題ではない。10人になったときも下がってククレジャを助けていた、うるさい監督が怒鳴りながら。インテル戦も8ゴール決めていておかしくなかった。なぜそれを言わないのか。我々がスタッフとして誇りに思っているのは、ベティス戦の敗北も含め、一緒に苦しみ、一緒に喜んでいることだ」 ✅ チュアメニとバルベルデの関係 「私は何もしていない。グループの共感と友情が全てを作った。もし私が何も知らずに来ていたら、2人を親友だと思っただろう。グループはとても気に入っている」 ✅ クルトワ、F1、その他 「彼はクラブに必要とされていることを知っている。GKとしてはまだ若く、ネーションズリーグを休む判断をした。休養してマドリーに集中する。インテル戦は素晴らしいパフォーマンスだった」 F1については「ドメニカリとは親友で日曜の入場券をもらっている。でも私は勝たないと生きられないタイプだ」と笑わせた。 「批判については私は何も見ない。ただ、ブーイングはこのチームの精神を変えない。私たちは自分たちの道を歩み続ける」

AS2026年9月11日

ヴィニシウスと他の10人

スペイン紙『AS』トマス・ロンセロ副編集長が伝えた。 亀裂はない。疑いもない。ベルナベウの一部でヴィニシウスへの批判の流れが強まっているが、誰もそれに流されるつもりはない。インテル戦でアラームが鳴った。ヴィニシウスがチームのために9回のボール奪取という集団への最大の貢献を見せたまさにその夜に、スタンドの一部はプレーの結末も待たずに彼の一挙手一投足にブーイングを送り続けた。 第1層7列目のシーズン会員は困惑を語った。「インテルという強敵との素晴らしいCLの夜だったのに、少なくとも私たちのエリアで4人がキックオフ前からずっと彼を罵倒し続けていた。普通じゃない」 ✅ モウリーニョ「ヴィニシウスと他の10人」 この異常な空気はクラブも察知しており、傍観するつもりはない。最も明確に批判に流されないと決めているのはモウリーニョだ。今季のヴィニシウスの攻撃での輝きがまだ戻っていないことは事実だが、守備と献身的な動きでチームに貢献しており、これは過去2シーズンになかったことだ。ラージョ戦でもモウリーニョは迷わずヴィニシウスを先発させる。「ヴィニシウスと他の10人」という確固たる意志だ。 批判者への餌を与えるつもりもない。2018年の加入以来ずっとそうであったように、ヴィニシウスはプレーし、ボールを求め、逃げない。それは変わらない。 ✅ 「監督、ヴィニに何かしてやってください」 AS紙の取材によると、インテル戦後、ドレッシングルームの重鎮がモウリーニョに近づいた。「監督、ヴィニのことが心配です。マドリーのためにこれだけやってきた選手に対して、一部のサポーターのあの扱いは普通じゃない。また幸せにしてあげないといけない」。 モウリーニョは同意し、スタッフとも共有済みだ。ヴィニシウスが自分のプロジェクトで今季の成功に不可欠な選手だと考えており、まずチーム内での序列が揺るぎないことを示すことが感情的にも戦術的にも回復の第一歩と見ている。1対1での圧倒的な力は健在であり、試合を重ねて状態が戻れば再び相手守備陣の悪夢となると確信している。 ✅ ラージョ戦はエムバペとヴィニシウスの2トップ ラージョ戦ではエムバペとヴィニシウスを2トップで起用する方針。出場停止明けのギュレルとベルナルド・シウバが戻り、チュアメニとチアゴ・ピタルチも使える状態だ。 ヴィニシウスにとって、このモウリーニョの支えは療法的な意味を持っている。クラブも、会長を筆頭に数週間前の2032年までの契約延長に示した通り、26歳の彼への揺るぎない信頼を持ち続けている。 土曜日はブラジルの星に対するマドリーファンの温度を測る重要な日になる。モウリーニョとチームメートはピッチで必ず彼を支える。あとはヴィニシウスがひらめきを取り戻し、再び攻撃で輝くだけだ。

The Athletic2026年9月10日

再びブーイングのヴィニシウス──マドリーはCLでも「内容より結果」で勝った

英紙『The Athletic』ギジェルモ・ライ記者が伝えた。 ベルナベウでのCLの夜に、マドリーと論理は相性が良くない。この有名なスタジアムは幾度もの劇的な欧州カムバックを見てきた。流れに逆らい、明らかに劣勢でも勝ち切ってきた試合の数々。インテルとのCL開幕戦は劇的な逆転勝利ではなかったが、マドリーはそれでも論理に反した勝利を収めた。 ✅ エムバペとバルベルデのゴール、しかしコントロールなし エムバペのゴール──流れに反する形で──と、ジョゼップ・マルティネスが処理したボールをバルベルデが諦めずに押し込んだ2ゴールで2-0とリードしながら、試合を決めきれなかった。前半から後半にかけて、コンパクトさも試合のコントロールもなかった。インテルはマドリーの脆い守備ラインを何度も脅かし、特に後半はオープンな殴り合いになった。 モウリーニョは技術エリアを3度離れ、選手たちに怒鳴り続けた。試合後の会見では「5-1や6-1で終わっていてもおかしくなかったし、6-6でも。チャンスが多すぎた。狂った試合だ。好きな狂い方ではない」と語った。 ✅ 今季初のブーイング──サポーターの転換点 サポーターは今季初めて選手たちにブーイングを送った。2シーズン連続無冠というプレッシャーがある中で、特別驚くべきことではないが、その対象となったのがヴィニシウス・ジュニオールだった。 試合開始当初、今季初めてベルナベウは本来のスイッチが入ったように見えた。モウリーニョのチームが見せる高い位置からのプレスへの熱狂的なサポートがあった。しかし試合が進むにつれて雰囲気が変わった。先週金曜のベティス戦での敗北の余韻も残る中、緊張感が戻ってきた。 77分のカルロス・アウグストの1点で2-1となると空気が崩れた。79分にトレントが交代を告げられると、ブーイングを浴びながらピッチを後にした。中盤3人が出場停止という状況で難しいタスクをこなしたが、ボールロストも目立ち、リード後にマドリーが必要としたコントロールをもたらすことはできなかった。 モウリーニョは試合後「彼がチームのために払った努力を評価している。でも彼は中盤の選手ではない。あの強度でその位置をこなすのはとても難しい。本来はポジション重視のサイドバックだ」と語った。 ✅ ヴィニシウスへの最大のブーイング──86分の交代時 試合を通じてヴィニシウスへのブーイングはあったが、86分にカレーラスと交代した際が最大だった。今夏のアーセナルへの移籍交渉を含む契約延長騒動の中で、一部サポーターは売却を望んでいた。 「彼がまだ本調子ではないことはわかっている。1対1で相手を仕留める本来のヴィニシウスではない。でも懸命に働いているし、尊重されるべき選手だ」とモウリーニョ。コーチングスタッフはヴィニシウスの姿勢に非常に満足しており、負傷者3人、復帰途上3人、出場停止3人という状況でインテル相手に3ポイントを取ったことに対してブーイングが起きた事実に驚きも覚えているという。 ✅ クルトワが7セーブでマドリーを救う 最後に違いを作ったのは攻撃陣ではなくGKクルトワだった。7本のセーブを記録し、インテルが猛攻をかけた89分にはムヒタリャンのシュートを止めてリードを守り抜いた。クルトワがマドリーを救うのは、ベルナベウの欧州の夜のもう一つのテーマだ。 モウリーニョには望ましい白星スタートとなったが、これが新時代の幕開けだとするなら、彼の色はまだ見えにくい。

AS2026年9月9日

モウリーニョがヴィニシウスを変える──9回のボール奪取、攻撃の代わりに守備で輝いた夜

スペイン紙『AS』が伝えた。 モウリーニョがマドリーのベンチに戻ったとき、早急に向き合わなければならない問題があった──ヴィニシウスとの関係修復だ。昨季のマドリー対ベンフィカの3試合、とりわけ「プレスティアーニ事件」を経て2人の関係は大きく傷ついていた。しかしモウリーニョはW杯の時点から動き出し、ヴィニシウスの契約延長決断においても重要な役割を果たした。そして今、少しずつだが確実に、より献身的なヴィニシウスを引き出すことに成功している。 ✅ 攻撃で輝けない夜に守備9回の奪取 最高のヴィニシウスではない──それはまだ先の話だ。背番号7が再びドリブルで相手を翻弄し、ゴールを奪うようになれば、それが本来の姿だ。しかしその日が来るまでの間、モウリーニョは守備面とメンタル面でヴィニシウスを変えつつある。インテル戦がその証左だった。 攻撃では精彩を欠いた。決定機なし、枠内シュートなし、突破成功はわずか2回。しかし守備では9回ものボール奪取を記録した──チーム2位のベリンガム(4回)の倍以上だ。マドリーのFWがこれほどのボール奪取を記録したのは、2008年にイグアインが12回を記録して以来の出来事だ。 ✅ モウリーニョの教育──落ち着きと守備意識 より沈着なヴィニシウスの姿も見えた。エスパニョール戦のデビュー後、モウリーニョは「彼は聖人ではないが、やられていることはひどすぎる。計画的にやっているように見える」と擁護しながらも、「もし得点したらどう振る舞うか、気をつけるよう伝えた」と釘を刺した。ベティス戦でエルナンデス・エルナンデス主審との激しいやりとりでイエローを受けた場面でも、モウリーニョはすかさず選手を守った。 ✅ 出口でのブーイング、寄り添うモウリーニョ インテル戦終盤、疲弊しきったヴィニシウスが交代を告げられると、スタンドからブーイングが起きた。この場面はすでに繰り返されるパターンになりつつある。モウリーニョが拍手を促すと声援が戻ったが、傷はまだ癒えていない。あのクラシコ、シャビ・アロンソへの「決別」の場面──ベルナベウはヴィニシウスをアロンソ解任の当事者と見なし、それを忘れていない。それでもモウリーニョはその流れを変えようと動き続けている。 ✅ 「全てを出したなら、それ以上は求めない」 試合後、モウリーニョはスタンドの反応を批判することなくこう語った。「ヴィニシウスが最高潮ではないのは誰の目にも明らかだ。本人が一番わかっている。試合を決める選手に戻るために懸命に取り組んでいる。でも90分間、献身的に戦ってくれた。今の彼への敬意は大きい。あとは後からついてくる、勝利をもたらすようになる」 守備の貢献についてはこう続けた。「チームのために働いてくれれば、常に俺のサポートと愛情がある。それは常時90分間スタメンを意味するのか?違う。でも彼にはサポートがある。全てを出した選手に、それ以上は求めない。彼はそれをやった」

AS2026年9月9日

モウリーニョ、ブーイングのヴィニシウスに寄り添い抱擁──ベルナベウの批判から選手を守る

スペイン紙『AS』が伝えた。 マドリーのインテル戦勝利の中で、一つの印象的な場面が記憶に残った。87分、インテルに1点を返されてなお試合をクローズしようとするモウリーニョは、後半にスタンドからブーイングを受けていたヴィニシウス・ジュニオールを交代させた。ブラジル人は90分間アクティブに動き続けたが、ゴールに絡む貢献なく終わった。 カレーラスとの交代が告げられると、ベルナベウからは選手に向けられた大きなブーイングが響いた。そこで生まれたのが、この夜最も語られる場面だ。ヴィニシウスはスタンドに向かって拍手で返し、モウリーニョも視線を逸らすことなく同じように拍手した。 監督はヴィニシウスがベンチへと歩む間ずっと隣に寄り添い、拍手を送り続けた。ヴィニシウスがファンの一部に向けて振り返った瞬間、モウリーニョは温かく抱擁し、背中を何度も叩いた。難しい夜を過ごしたウイングへの、監督による公の場での支持表明だった。2人の絆の深さを示す一幕でもあった。

MARCA2026年9月9日

オリバー主審の新ルール適用──ヴィニシウスの交代遅延でマドリーが1分以上10人に、クルトワが救う

スペイン紙『MARCA』が伝えた。 今季から施行された新ルールを、ベルナベウは生でその目に焼き付けた。マドリー対インテルの主審マイケル・オリヴァーは、ヴィニシウスが交代の際にピッチを離れるのを過度に遅らせたと判断した。スタンドの一部から向けられたブーイングに応えるように拍手しながら退いたブラジル人に対し、オリバーは制裁を適用。交代で入るはずだったアルバロ・カレーラスの入場を一時的に認めず、マドリーは1分以上(実際にはもっと長く)10人で戦わされた。モウリーニョは守備固めとしてカレーラスを送り込もうとしていたタイミングだった。 ✅ 10人のマドリーにインテルが猛攻 ベルナベウの7万人を超えるサポーターが固唾をのんで見守るなか、インテルは数的優位を生かして同点を狙いにきた。長い攻撃の末に左サイドを突破し、ジエリンスキのシュートがゴールを脅かした。これをクルトワが渾身のセーブで弾き出した。この試合の「影の主役」の一人だ。 ベルギー代表GKは直後のラウタロのシュートも止め、マドリーの勝点3を守り抜いた。マドリーは内容で観衆を満足させたとは言えず、試合の大部分でインテルに押し込まれた。それでも勝ったのはクルトワがいたからだ。

AS2026年9月8日

ヴィニシウス、本調子を取り戻せず──それでも4試合で1ゴール2アシスト、PK獲得も

スペイン紙『AS』が伝えた。 まるで蜃気楼のように、最高のヴィニシウス(26歳)はアメリカに置き忘れてきたようだ。今夏のW杯で、ブラジル代表の背番号7は自分のベストフットボールがまだ消えていないことを世界に証明した。5試合4ゴール1アシストの活躍は、ブラジルをベスト16以上に導くには足りなかったが、大会屈指のパフォーマーとして存在感を放った。今、マドリーサポーターが求めるのは、そのW杯での輝きをベルナベウで再現することだ。 ✅ 2024年以降、安定感を欠く 2024年にCL2連覇を達成して以降、ヴィニシウスは世界最高の座に立った頃の輝きを継続的には発揮できていない。それでも昨シーズンはプロ入り後最高の数字を記録した──58試合26ゴール15アシスト。タイトルさえ伴っていれば文句なしの成績だったが、チームは2年連続でトロフィーなしに終わった。 今季は飢えている。2032年までの契約延長というゴタゴタにケリをつけ、2年間のタイトル空白を終わらせることに集中する。最大目標はバルセロナが2連覇中のラ・リーガ奪還だが、16回目のCL制覇も強烈に意識している。「16冠が来てほしい。準備はできている。これは俺たちの大会だ。最初の目標はベスト8入りだが、最終的に優勝する。過去2シーズンとは違う季節になる」とRMTVのインタビューで語った。 ✅ 不調でも結果を出し続ける 本来の姿には程遠くても、数字は今季も安定して積み上がっている。リーガ4試合で1ゴール2アシスト、そしてベティス戦でのPK獲得。そのベティス戦では、後にオフサイドで取り消されたエスピのゴールをアシストしたのもヴィニシウスだった。 マドリー加入以来、ヴィニシウスはここぞの舞台に強い選手であり続けてきた。白いユニフォームでの最高のパフォーマンスは常にシーズン後半に訪れる。だからこそ本人も焦らず、自分のベストに戻ることだけを信じて準備を続けている。

MARCA2026年9月8日

モウリーニョ激怒「なぜキャプテンが?」──試合後のヴィニシウス警告シーンを映像が捉えた

スペイン紙『MARCA』が伝えた。 ベティス戦の敗北とともに、マドリーはいくつかの怒りも持ち帰った。そのひとつが、試合終了後にヴィニシウスが受けたイエローカードだ。 Movistar Plusのカメラが、その瞬間を捉えた。主将の腕章を巻いたヴィニシウスが、試合終了の笛が鳴った後に主審エルナンデス・エルナンデスに歩み寄り、何か話しかけた。激しいやりとりの後、主審はイエローカードを提示。ヴィニシウスは「自分はキャプテンだ、キャプテンは審判と話せるはずだ」と食い下がったが、主審の判断は変わらなかった。 ✅ モウリーニョ「なぜキャプテンが?」 インテル戦前日の試合前会見で、モウリーニョも怒りをあらわにした。「なぜレアル・マドリーのキャプテン、ヴィニシウスがイエローカードを受けるのか?審判に向かって歩いて行くだけで、たどり着く前にもうカードを出される。何の理由で?キャプテンは審判に説明を求めることができると、いつも言われている」 主審がその後に提出した審判レポートには、こう記されていた。「ヴィニシウス・ジュニオール選手を警告した理由:試合終了後、まだピッチ上にいる状況で、私の判断に対して抗議したため」 なお、もうひとつのモウリーニョの怒りはエムバペが蹴ったPKに関するもの。ゴールキーパーが動いていたとしてやり直しを求めたが認められなかったことについて、モウリーニョは「規則を知らないのか、それともわざとやり直しを認めなかったのか」と批判している。

MARCA2026年9月3日

ディオマンデ「ヴィニシウスとエムバペがいれば、自分のレベルを上げるしかない」

スペイン紙『MARCA』が伝えた。 マドリーの新加入選手ヤン・ディオマンデが、レッドブルのアスリートとして初のインタビューに応じ、コートジボワールの首都アビジャンの路上からベルナベウのロッカールームに至る目まぐるしい歩みを振り返った。 ✅ アビジャンの原点 「アビジャンで育つということは、フットボールがすべてだということだ。まともなスパイクもコートもない。見つけたどんな地面でも、ただサッカーへの愛のためにボールを蹴っていた。あの飢えと喜びは今も変わらない。今の自分のプレーの根底にある」 ✅ 15歳でアメリカへ プロへの夢が具体的になったのは、英語も話せないまま15歳で渡米してからだ。「夢はずっとあったが、フロリダのDMEアカデミーに入ってヨーロッパのスカウトが目を向け始めたとき、現実として見えてきた。最初はコミュニケーションが取れず、何もかもが違った。でもサッカーが僕の言語だった。チームメイトがピッチの内外で居場所を見つける手助けをしてくれた」 ✅ ライプツィヒで開花 ブンデスリーガのRBライプツィヒでの経験が飛躍の舞台となった。「最初のフルシーズンでブンデスリーガのベストルーキー賞を獲得したこと。家族と僕が積み重ねてきたすべての犠牲が報われた証だった。ライプツィヒは毎週、最高レベルで戦う術を教えてくれた。コーチングスタッフはゲームのあらゆる細部を磨くことを求めた。あのシーズンが、マドリーで必要な自信とメンタリティを与えてくれた」 ✅ 幼い頃からの夢が現実に 「幼い頃からの夢が叶うということ。ずっとそのために働いてきた。このクラブで自分の章を書き、勝利に貢献できることが楽しみでならない」 マドリー加入の前には、コートジボワール代表として初のワールドカップも経験した。「国を代表して世界の舞台に立つことで、最大の舞台には最大の平静さが必要だと学んだ。自分の準備を信じるしかない。そしてピッチの外では、その経験を国と家族と分かち合えたことは、一生忘れない宝になった」 ✅ バルデベバスで感じる衝撃 マドリーのトレーニングセンターに合流したディオマンデが驚いているのは、ヴィニシウスとエムバペをはじめとする新しいチームメイトのレベルだ。「信じられない。毎日の練習でバーがあまりにも高く設定されているから、自分のレベルを上げるしかない。彼らの動き方、考え方、毎日の準備の仕方を見るだけで学べる」 19歳のコートジボワール代表アタッカーは、この経験を最大限に活かそうとしている。ピッチを離れれば穏やかな性格で、根付きを大切にしている。「家族や友人と過ごすこと、音楽を聴くこと、アビジャンの家に電話すること。自分がどこから来たかとのつながりを保つことが、自分を地に足のついた状態に保ってくれる」

AS2026年8月29日

ヴィニシウスの「リセット」──エムバペとベリンガムの時代に、新たな自分を見つける

スペイン紙『AS』が伝えた。 新シーズン、新生ヴィニシウス。それは外見だけでなく、内面においても。長引いた契約交渉に終止符を打ち2032年までの延長に署名したブラジル人は、白いユニフォームをまとう9年目のシーズンへと突入した。ただしその役割は以前と異なる。もはや唯一のリーダーでも、プロジェクトの中心軸でもない。今やベルナベウの銀河で最も輝く星はフランス国籍とイギリス国籍を持つ──エムバペとベリンガムだ。両者はモウリーニョ体制において最重要人物として位置づけられており、リーガ開幕2節でその存在感を証明してみせた。 エスパニョール戦では5番ベリンガムが頭で先制点を奪い、1年目を彷彿させるゴールを決めた。4日後のレアル・ソシエダ戦では、ヴィニシウスが2アシストと圧巻の身体能力でチュリ・ウルディンを粉砕しベルナベウの喝采を浴びた。7番エムバペは今季の個人スコアをハットトリックで開いた。 こうした状況の中、ヴィニシウスに残された選択肢は新たな役割を受け入れることだ。実際、契約延長に合意した時点でその覚悟はできていた。マドリーの7番は、自身の最高のパフォーマンスを取り戻すためにはチームメートとの比較から解放される必要があることを理解している。そしてまさにそれを実行している。 ✅ブーイングと拍手の間で ヴィニシウスとマドリディスタの関係は、良好とは言えない状況が続いている。ここ数か月、両者が共有してきた一体感は、チームと個人の物足りないパフォーマンスによって傷ついてきた。さらに契約更新をめぐるサスペンスが火に油を注ぎ、サインによって一時は収まったかに見えた炎が水曜日に再び燃え上がった。過去に何度か鳴り響いたベルナベウのブーイングが再浮上したのだ──ただしそれはすぐに消えた。 ソシエダ戦でゴールとアシストで試合を決定づけると、ベルナベウのスタンドには再び拍手が戻ってきた。モウリーニョ監督は経験に基づく判断で、ヴィニシウスをすぐさまピッチから引かせ、ファンからの歓声を浴びさせた。試合後、指揮官はこう語った。「ゴールなしに、あのポジティブな感情なしに、ヴィニを交代させることは絶対になかった。ゴールの後に替えるのが良いと思った。ファンの愛情を感じさせるために替えることが大切だった」。 モウリーニョ監督は、チームの多くの野望がヴィニシウスの最高のレベルを取り戻すことにかかっていることを知っている。だからこそヴィニシウスは新たな役割を受け入れ、再び輝くためのリセットを選んだ。

The Athletic2026年8月28日

マドリーのCL組み合わせ分析──ヴィニシウスが向かう先はアーセナル

米スポーツメディア『The Athletic』が伝えた。 レアル・マドリードはチャンピオンズリーグのリーグフェーズで、アーセナル(アウェー)、インテル・ミラン(ホーム)、RBライプツィヒ(ホーム)との対戦が決まった。15回の欧州制覇を誇るマドリーは、今夏2シーズンぶりにモウリーニョ監督を復帰させた。2024年に欧州を制した後、昨季はバイエルン・ミュンヘンに準々決勝で敗れている。その他の対戦相手はAEKアテネ(アウェー)、シャフタール・ドネツク(アウェー)、ローマ(アウェー)、PSV(ホーム)、LASK(ホーム)。 ✅最も楽しみな一戦は? ベルナベウでのインテル戦がマドリディスタにとって最大の見どころだ。ニコロ・バレッラ、ラウタロ・マルティネスといったスターを擁するインテルは手強い相手になる。加えてモウリーニョ監督にとっては、2009-10シーズンにCL・セリエA・コッパ・イタリアの歴史的トレブルを達成したかつてのクラブとの感情的な再会となる。さらにインテルの英国人トリオ、ジョン・ストーンズ、ジェド・スペンス、カーティス・ジョーンズが、マドリーのベリンガムとトレント・アレクサンダー=アーノルドとどう激突するかも見どころだ。 ✅最も警戒すべき一戦は? 昨季のCL準優勝チームであるアーセナルへのアウェー遠征が、間違いなく最大の難関だ。アーセナルは今夏ヴィニシウス・ジュニオールの獲得に関心を示していたが、最終的に彼は新契約に署名した。ミケル・アルテタ率いる組織的なアーセナルの強度と効率性に、マドリーは苦しめられる可能性がある。2シーズン前にはアンチェロッティ率いるマドリーがエミレーツで0-3と完敗し、2戦合計1-5で準々決勝を去っている。今度こそモウリーニョ監督がそのような試練に対応できるチームを作れるかが問われるが、再建途上のチームにはまだ早い試練かもしれない。なお、かつてモウリーニョ監督が率いたチェルシーとトッテナムのあるロンドンへの帰還は、ピッチ外でも大きな話題になるだろう。 ✅モウリーニョ監督の最大の課題は? チームの再活性化だ。新戦力を組み込み、エムバペ、ヴィニシウス・ジュニオール、ベリンガムという3人のスターを同時に活かす方法を見つけることが求められる。すでに「全員を満足させる」難しさについて語っており、一例を挙げればダンフリースがリーガ開幕2戦にスタメン出場し、トレントをベンチに置いている。リーグフェーズは実験とローテーションの時間を与えてくれるため、衝撃的な結果を避けながら最良の戦術システムを模索できるだろう。 ✅後半ラウンドで最も避けたい相手は? マドリーは表向きどのクラブも恐れないと言うだろう。ただし、ラ・リーガのライバルであるバルセロナやアトレティコ・マドリードとのクラシコ・デルビーが欧州の舞台で実現すれば大きな騒ぎになることは確かで、それを避けたいと考える関係者もいる。一方でモウリーニョ監督を含む別のグループは、そういった注目度の高い一戦をむしろ歓迎するかもしれない。 ✅成功の基準は? 15回の欧州制覇という歴史を持つマドリーにとって、成功とはCLタイトル奪還以外にない。ここ2シーズンはリーグフェーズを苦しみながら通過し、準々決勝でアーセナル、バイエルンにそれぞれ敗れている。特に昨季は最終節でベンフィカ(当時モウリーニョ監督)に衝撃的な敗北を喫し、プレーオフでも同じ相手と対戦する劇的な展開だった。モウリーニョ監督は前回の在任期間(2010-13年)に毎シーズン4強に進出しており、再建途上であることを踏まえてもベスト4はかろうじて合格点と言えるかもしれない。 ✅予想は? モウリーニョ監督がマドリーの守備問題を修正し、ギャラクティコたちを攻撃で機能させられれば現実的な優勝候補になり得る。しかし、それは非常に高いハードルだ。CLで最後にノックアウトステージを勝ち上がったのは10年以上前であり、今日のトップレベルで彼の手法が通用するかは未知数だ。波乱に富んだシーズンとなり、印象的な試合もある一方で、決勝前のどこかで派手に崩れる──というのが予想だ。

El País2026年8月28日

モウリーニョと「新たな診断」──ヴィニシウスへの行為を「いじめ」と呼び換えることの意味

スペイン紙『El País』が伝えた。 モウリーニョがスペインを離れた13年間に、多くのことが起きた。その痛ましい主役の一人がヴィニシウス・ジュニオールだった。バレンシアのサポーター3人が、ブラジル人選手に対して人種差別的な動機による精神的完全性への罪で有罪判決を受けた。それぞれ8か月の禁固刑。「選手の黒い肌に対する明らかな蔑みをもって」発せられた「叫び声、ジェスチャー、チャント」によるものだ。あの夕方、彼を侮辱したのはその3人だけではない。ヴィニシウスがレアル・マドリードの選手だからではなく、黒人だからという理由で傷つけられたのは、あの試合だけでも、あのスタジアムだけでもなかった。1年余り前にも、フレンテ・アトレティコのメンバー4人が、橋にヴィニシウスのユニフォームを着たマネキンを吊るしたとして14〜22か月の禁固刑を受けている。 モウリーニョ監督は第2次政権において、ベルナベウを離れたたった1試合で、ヴィニシウスにリーガのピッチ上で何かが起きていることを察知した。監督本人もリスボンで、マドリーの選手からプレスティアーニへの抗議を受け審判のフランソワ・ルテクシエが反人種差別プロトコルを発動した場に居合わせていた。名探偵シャーロック・ホームズを持ち出すまでもない状況だが、マドリーの新監督はここで新たなアプローチを選んだ。問題の再解釈だ。対戦相手や敵地サポーターから受けている「いじめ」という枠組みである。手は悪くない──特に、これまでヴィニシウスが受けてきた人種差別の経緯と、すでに有罪判決が下されたエピソードを括弧の外に置くならば。 モウリーニョ監督の訴えは、この問題に新たな側面と新たな登場人物をもたらす。スペインの多くのメディアが人種差別の議論に居心地の悪さを感じていた。経験不足か、あるいはさまざまな局面でそれに近い立場を取ってきたためだ。「いじめ」という言葉ならリスクがない。間違った人の神経を逆撫でせず、違いを持つ者への嫌悪を抱く視聴者を失望させることもない。そして絶大なメリットがある──責任の分散が可能になるのだ。 ヴィニシウスがいじめを受けているとすれば、いじめる者がいる。しかし同時に、彼の何かがその反応を引き起こしているとも言える。単に彼の性格かもしれない。あるいはそのジェスチャー、ダンス、抗議、ゴールの喜び方かもしれない。こうして私たちは、はるかに馴染み深く居心地のいい領域に戻る。そこでは侮辱のたびに正当化が見つかり、被害者には「彼にも一因がある」と言える。人種差別ではそうはいかない。ヴィニシウスが観客や対戦相手を挑発しているかどうかは議論の余地があるが、何の挑発が「サル」と呼ぶことを正当化するのかを説明するのは、もう少し難しい。 だからこそモウリーニョ監督が選んだ言葉は、より広い共感を呼ぶのかもしれない。何が起きているかを否定するのではなく、ただ名前を変える。それによって、長年ブラジル人選手をめぐる各エピソードを「また新たな審判の機会」として眺めてきた人々が、過去の言動を見直すことなく今度は告発側に回ることができる。 やがてモウリーニョ監督は、次の試合を通じて気づくかもしれない。問題は決してヴィニシウス・ジュニオールの振る舞いではなく、黒人であるという一点をもって彼の振る舞いを決める権利があると信じた者があまりにも多かったことだと。証拠も告発も不足していたわけではない。ただ今になってようやく全員が耳を傾ける気になった、別の診断が下されたというだけだ。

MARCA2026年8月27日

「BMV」全開──ベリンガム主導、エムバペ3発、ヴィニシウスも躍動

スペイン紙『MARCA』が伝えました。 ベルナベウでの今季初ホームリーガ戦で、レアル・マドリードの攻撃陣が弾けた。モウリーニョ監督が先発させた全アタッカーが輝いた、申し分のない夜だった。先頭に立ったのはジュード・ベリンガム。ゴールこそなかったが、ピッチに立った約80分間でほぼ完璧なパフォーマンスを披露した。エムバペはハットトリックを達成し、ヴィニシウスもイングランド人からのプレゼントに感謝してリーグ戦初ゴールを記録した。 キリアンとヴィニシウスの連携がこの夜最大の見せ場を作った。ヴィニシウスがスルーパスを供給し、エムバペがそれを余裕をもって仕留めた4点目。その前には、2-1となった場面でベリンガムがエムバペをアシストし、さらに3点目ではヴィニシウスへのパスも決めていた。ソシエダが対抗できたのは前半のみで、試合の行方はそこで事実上決着していた。 2アシストを記録したベリンガムにとっても幸福な夜だった。マドリードでの1年目に見せた鋭さと自信を取り戻しているかのようだ。広い行動範囲を持ちながらも常にペナルティエリア周辺に顔を出し、試合が決着するとモウリーニョ監督が交代を告げた。スタンドからは惜しみない拍手が贈られた。 エムバペが先制点を決めたのは前半終了間際。バルベルデが相手ラインを突破するドリブルでエムバペとGKレミロのマンマーク状況を作り出し、エムバペはカットインから左足で上段隅に叩き込んだ。3ゴールを手に帰宅したが、さらに増やせるチャンスもあった。すでにリーガ得点ランク首位(ピチーチ)に立ち、2024年の加入以来その座を守り続けている。コルネジャほど多くの決定機があったわけではないが、最高の選手でさえ照準を合わせるまでに時間が必要なことはある。 ヴィニシウスとの連携も機能した。過去のシーズンでは多くの試合で疑問符が付いていたブラジル人ウインガーだが、この夜は3人の中で最も控えめながら十分以上の内容を披露した。ドリブルよりもパスでアクセントをつけ、さらにゴールという結果まで出してみせた。 ディオマンデにはほとんど出番がなかった。コートジボワール代表は純粋な序列の問題からスタートするハンデを背負い、高額の移籍金という重荷を抱えながら適応プロセスを歩んでいる。しかし今は、ジュード、ヴィニシウス、キリアン──モウリーニョ監督が心ゆくまで楽しめる豪華なトリオが揃っている。

MARCA2026年8月26日

エムバペ×ヴィニシウス、まだ爆発していない共鳴──269ゴール中、直接連携はわずか19

スペイン紙『MARCA』が伝えた。マドリーの2大スターであり、攻撃力を誇るチームの絶対的な柱。しかし2シーズンを経てもなお、個々の脅威が集合的な恐怖へと昇華するだけの化学反応は生まれていない。モウリーニョには、アンチェロッティ、シャビ・アロンソ、アルベロアが成しえなかった改善への余地がある。 2024年8月14日、ヴィニシウスとエムバペが初めて同じピッチに立った。場所はワルシャワ、アタランタとのUEFAスーパーカップ──マドリーが制し、エムバペが白いユニフォームで初ゴールを決めた試合だ。それから125試合を戦い、2人が揃ってピッチに立ったのは89試合。2人がともに出場した試合での192ゴールのうち、直接の連携から生まれたゴールはわずか19(9.8%)。2人が同じユニフォームを着てから生まれたチームのゴール総数269に対して、この数字は驚くほど低い。 ✅最初の連携ゴールは5試合目 ヴィニシウスとエムバペが初めて連携でゴールを生み出したのは、2人の共演5試合目となる2024年9月1日のベティス戦だった。チャマルティンでエムバペが2ゴール。2点目はペナルティーエリア内でのヴィニシウスへのファウルからPKを決めたものだ。アンチェロッティ体制下での連携ゴールは計10本で、そのうち8本がヴィニシウムが起点となりエムバペが仕上げる形だった。バルセロナ戦では3本あったが、スーパーカップもモンジュイック・スタジアムでの試合も逆転できなかった。 ✅昨シーズンは連携ゴールが減少 クラブが混乱に揺れた昨シーズン、ヴィニシウスとエムバペの直接連携ゴールは9本に減少した。シャビ・アロンソ体制では6本(オビエド、エスパニョール、ビジャレアル、アテネのオリンピアコス戦で2本、ジローナ)。アルベロア体制では3本、いずれもチャンピオンズリーグ──モナコ、ベンフィカ、バイエルン。4月15日のアリアンツ・アレーナでの3-2弾はヴィニシウスからエムバペへのパスだった。昨季の起点の方向は7-2でヴィニシウスが多く、全15本の連携ゴールのうちヴィニシウス起点が多数を占め、そのうち3本はヴィニシウスへのファウルからのPKだった。 ✅2026-27シーズン開幕、またも連携ゴールなし モウリーニョが帰還したマドリーの公式初戦も、2人の直接連携ゴールは生まれなかった。ヴィニシウスはマーカーとスタンドとの戦いに終始し、持ち味の仕掛けはマノロ・ゴンサレスが用意した守備網に封じられた。エムバペはその網から抜け出す場面はあったが、W杯で10ゴールという1970年のゲルト・ミュラー以来の記録を刻んだ姿とはかけ離れたパフォーマンスだった。10本のシュートを放ちながら枠内は3本のみ。スペインで3度目、自身9年連続となるピチーチ獲得を目指す男が、ゴールを記録できなかった。 2人が個人で輝けることはすでに証明済みだ。それを集合的な爆発力へと変えるのがモウリーニョに与えられた課題だ。ヴィニシウスとエムバペの時代、タイトルはUEFAスーパーカップとクラブW杯の2つのみ。そのユニフォームとポテンシャルにはふさわしくない数字だ。

MARCA2026年8月24日

モウリーニョ、ヴィニシウスに公私両面で絶対的な信頼を示す

スペイン紙『MARCA』が伝えた。モウリーニョはヴィニシウスを公の場だけでなく、私的な場でも徹底的に守った。エスパニョール戦後、指揮官はブラジル人FWと個別に会話を持ち、自身の揺るぎない信頼を直接伝えたという。 ✅公の場での防衛 試合後の記者会見でモウリーニョは率直に語った。「以前に敵として言ったことをさかのぼって使われるリスクがある。でも今はヴィニシウスは私の選手だ。1分目からファウルを受け、1人がイエローをもらえば次の選手が続ける。組織的な行為だ。アンチいじめが叫ばれる時代に、彼は対戦相手からも観客からもいじめを受けている」。 ✅私的な信頼の証 しかしモウリーニョが行ったのは公の防衛だけではなかった。試合後、ヴィニシウスと個別に向き合い、自身の絶対的な信頼を直接示した。チームの第2キャプテンとして重責を担うブラジル人に、指揮官が「お前を信じている」というメッセージを私的に届けたことは、両者の関係構築において重要な意味を持つ。 ✅感情コントロールへの取り組み モウリーニョはヴィニシウスが聖人ではないことも認めている。ゴール後の過剰なパフォーマンスを避けるよう事前に伝え、挑発を無視してプレーに集中することを求めている。「感情のコントロールが必要だ。そこは継続して取り組んでいる」と指揮官は語った。 公私両面での徹底したサポートが、ヴィニシウスにとって最大の支えとなっている。

MARCA2026年8月23日

モウリーニョ「ヴィニシウスは組織的に狙われている」──エスパニョール側は反論

スペイン紙『MARCA』が伝えた。モウリーニョは記憶力がいい。そして反射神経も。エスパニョール戦で起きたヴィニシウスをめぐる出来事が試合後会見で必ず出てくることはわかっていた。そして自分が今年2月、ベンフィカ時代にプレスタニ絡みの騒動後に語った言葉も引っ張り出されることも。 だからこそモウリーニョは先手を打った。「かつてヴィニシウスが敵だったときに言ったことを持ち出すのはわかっている。でも今は彼は私の選手だ」と前置きした上で、「対戦相手からも観客からもいじめを受けている」と訴えた。社会的に重みを持つ言葉を使ったことで、議論は新たな次元へと引き上げられた。 ✅「計画的にやられている」 モウリーニョは意図的な嫌がらせだと断言した。「1分目からファウルを受ける。1人がイエローをもらったら次の選手が続ける。交代させられたら、イエローなしの別の選手が引き継ぐ。計画的な行為だ。彼にとって本当につらい状況だ」。 発端はカラがヴィニシウスをボールなしの状態で蹴った場面。それが引き金となり、ブラジル人は個人的な衝突に引き込まれていった。さらにモウリーニョはヴィニシウスに対し、もしゴールを決めた場合はリスボンでの過剰な喜び──イエローカードにつながり最終的に退場となった──を繰り返さないよう事前に伝えていたことも明かした。 ✅エスパニョール監督は真っ向否定 マノロ・ゴンサレス監督は真っ向から否定した。「触れてはいけないというなら、それはサッカーではない。誰も彼を狙いに行っていない。過度なタックルは見ていない。今の時代、選手に深刻なダメージを与えるプレーはほとんどない。受けたファウルは普通のものだ。マラドーナの時代はもっと激しかった」。 ✅変化した問題の本質 かつてヴィニシウスが受けた人種差別は司法による有罪判決も出るほど明白なものだった。しかし現在の問題は人種差別から、スペインの多くのスタジアムでの「スポーツ的・社会的な拒絶反応」へと変容している。「ビーチボール」の歌がその象徴だ。 マドリーはかねて「人種差別が起きた場合は試合放棄する」と表明してきた。しかし今の構図はそれとは異なる。チームとしてできることは少なく、むしろヴィニシウス自身が挑発を無視し、プレーに集中できるかどうかが鍵となる。一方でマドリー内部では「彼はリーガ最多のファウルを受けており、審判の基準が実態に追いついていない」という見方が強い。 ✅26歳、副キャプテンとしての重み ヴィニシウスは26歳でチームの第2キャプテンを務める立場だ。コルネジャでの出来事は例外ではなく、積み重ねてきた問題の延長線上にある。モウリーニョは選手を守りながらも冷静さを促す。「いじめ」という言葉を持ち出したことで、議論は社会問題としての側面を帯び始めている。

MARCA2026年8月23日

モウリーニョ試合後会見「ヴィニシウスへのいじめは続いている」

スペイン紙『MARCA』が伝えた。モウリーニョ監督がエスパニョール戦後にRCDEスタジアムの記者会見場に現れ、苦しみながらも掴んだ勝利を振り返った。 ✅試合について 「勝利に値したのは我々だが、エスパニョールも敗北に値しなかった。そういう試合だった。後半は多くの時間を支配したが、相手も非常にうまくやった。ギリギリで。フィジカルの状況も考慮しなければならない。エスパニョールにはW杯組がいない。何週間も一緒に練習してきた。我々にはまだ走行距離が足りていない。魂あふれる勝利だ、ベンチの力による勝利だ。フラストレーションを抱えたベンチは助けにならないが、気持ちのこもったベンチは大きな力になる」。 ✅ヴィニシウスについて──「いじめが続いている」 「以前に敵として言ったことをさかのぼって使われるリスクがある。でも今はヴィニシウスは私の選手だ。彼は聖人ではない。しかし彼に対してやられていることはやりすぎだ。1分目から。毎回繰り返される。相手が変わっても同じ構図だ。自分がやって、イエローをもらったら次の選手が続ける。自分が交代させられたら、イエローなしで入った別の選手が続ける。彼には大きな感情のコントロールが必要だ。もし彼がゴールを決めたときには、どう喜ぶかにも気をつけるよう伝えた。アンチいじめが叫ばれる時代に、ヴィニシウスに対してはまだいじめが続いている──対戦相手からも観客からも。できる限り彼を教育し、準備させていく」。 ✅ベリンガムについて 「これが彼のポジションだ。ゴールのある選手だから、ゴールに近い場所で使わなければならない。6番や8番に置けばゴールへの近さを失う。フィジカルが完全な状態のベリンガムは90分間、質・運動量・得点機会を提供できる選手だ。バルベルデはあのポジションでは少し攻撃参加が減るが、チュアメニやカマヴィンガと組めばもっと前に出られる。みんなで理解を深めている最中だ。勝点を失わずに深めていけているのは良いことだ」。 ✅エスピについて 「とても楽しい選手だ。バルデベバスで朝食も昼食も夕食も一緒にいる。明日が公式プレゼンテーションだ。浮かれているわけでもなく、本当によく働く。多くのことをこなす。ゴンサロが出る可能性を考えたとき、彼のプロフィールを見てとても合っていると判断した」。 ✅審判について 「ピッチ上では、非常に良い仕事をしたと思う。VARに頼らず、自分で判断し、毅然とした態度だった。結果に影響したとは思わない。もっとも、後でロッカールームで映像を見たら感じ方が変わるかもしれない。でも私のピッチ上の感覚では非常に良かった。エスパニョールの監督とは意見が違うが、私が間違っている可能性もある」。

MARCA2026年8月22日

26歳の「ベテラン」ヴィニシウス──出場数・得点ともにチーム最多でシーズン開幕

スペイン紙『MARCA』が伝えた。26歳にしてレアル・マドリードで最多出場・最多得点の「最古参」となったヴィニシウスが、新シーズンを迎えた。 ✅8年間で見送ってきたレジェンドたち 8月6日、数ヵ月にわたる交渉の末に2032年までの契約延長が発表された。契約満了までに通算14シーズンをマドリーで過ごすことになる。 ヴィニシウスがマドリーのロッカールームに入ってから8年。その間に多くのレジェンドがクラブを去っていった──セルヒオ・ラモス、カゼミーロ、ベンゼマ、クロース、モドリッチ、マルセロ、ナチョ、ルーカス・バスケス……そして最後に、6度の欧州制覇を成し遂げた世代の締めくくりとなったダニ・カルバハル。 その自然な世代交代の結果、今シーズンのマドリーでは、7月12日に26歳を迎えたヴィニシウスが公式戦最多出場選手として開幕を迎える。スタート時点の通算成績は375試合・127得点だ。 ✅第2キャプテン、3人のベテラン モウリーニョ体制の副将を務めるヴィニシウスは、フェデ・バルベルデ(第1キャプテン)、ティボー・クルトワ(第3)とともにチームを率いる。3人はいずれも2018年プレシーズン──フレン・ロペテギ監督体制──にトップチームへ合流した同期組だ。出場数はヴィニシウスの375試合が最多で、バルベルデの372試合、クルトワの333試合が続く。 ✅ディ・ステファノの記録も射程に この375試合という数字には、もう一つ意味がある。マドリーの永遠の英雄アルフレド・ディ・ステファノ(通算396試合)まで、あと21試合に迫っているのだ。1シーズン平均47試合というペースを維持すれば、年内にも超えてしまう計算になる。 ✅毎シーズン22ゴール以上を5年連続 得点面でもヴィニシウスのコンスタントさは際立つ。過去5シーズン連続で22ゴール以上を記録(22が3回、23が1回、最多は2023-24シーズンの24ゴール)。今シーズンも同等の活躍が期待される中、チーム2年目のエムバペ(通算86ゴール)とのコンビがより熟成することも大きな注目点だ。 ✅2032年の時点でクラブ歴代5位の予測 契約満了の2032年まで現ペースで出場し続けた場合、通算出場数は657試合に達する。これはクラブ史上5位に相当する数字だ(歴代1位:ラウール741、2位:イケル・カシージャス725、3位:サンチス710、4位:セルヒオ・ラモス671、5位:ベンゼマ648、6位:サンティジャーナ645)。 得点数は通算223ゴールになると予測され、クラブ史上7位の記録となる見込みだ。もっとも、クリスティアーノ・ロナウドの450ゴールという頂点ははるか遠い。

AS2026年8月20日

開幕前夜のヴィニシウス──縁起の地コルネジャで「最高の自分」を取り戻せるか

スペイン紙『AS』が伝えた。プレシーズンで精彩を欠いたヴィニシウスにとって、リーガ開幕戦の舞台は好相性のRCDEスタジアム(コルネジャ-エル・プラット)だ。 ✅プレシーズンは低調 契約交渉が長引き、2032年までの契約延長が合意されてからプレシーズンに合流したヴィニシウス。フェレンツバーロシュ戦(1-2)では45分出場したが動きが重く精度を欠いた。モウリーニョは「正常だ。今はフィジカルのトレーニングを大量に積んでいる。次の試合ではよくなる、さらに次ではもっとよくなる」とフォロー。続くデポルティーボ戦(70分)では多少改善されたが本来のキレには程遠かった。最終プレシーズンのシャルケ戦でも相手ディフェンダーを抜けたのは1度のみ。それでも終盤にカレーラスへのバックヒールパスを通し、エスピのゴールを演出した。 ✅コルネジャは「お気に入りの地」 しかしRCDEスタジアムはヴィニシウスにとって特別な場所だ。通算6試合で5ゴール3アシスト。チームはヴィニシウスが絡むと必ず勝っている。 昨シーズン第34節、タイトル争いで崖っぷちに立たされたマドリーがエスパニョールに乗り込んだ試合が最大の見せ場だった。0-0のまま膠着しかけた展開を、ヴィニシウスの2発で一気に解決した。1点目はゴンサロとのワンツーから、GKドミトロヴィッチの飛び出しを見てポストに沿って流し込む冷静なフィニッシュ。2点目は芸術点満点──ベリンガムとのワンツー(ベリンガムはかかとで返した)から、アウトサイドで一発、エスパニョールのゴール隅へ突き刺した。 22-23シーズンにも同じ地でチュアメニのアシストから先制ゴールを決めたクロスショットを持つ。 ✅光と影、そしてファンとの和解 今夏の最大のニュースはやはり契約延長(2032年まで)で、これによりエムバペに次ぐチーム内2番目の高給取りとなった。W杯ではブラジル代表の大黒柱として活躍したが、チームはノルウェーに敗退。休暇を経てバルデベバスに戻り、新たな気持ちでシーズンに臨む。 ただし2シーズン連続で大きなタイトルを獲れず自身のパフォーマンスも低迷した結果、昨シーズンはベルナベウでブーイングを受ける場面もあった。ヴィニシウス自身はこう語っている。「ファンにはブーイングする権利がある。このクラブのために進化し続け、働き続ける。クラブは私に全てを与えてくれた」。 プレシーズンで本来の輝きを見せられていないだけに、縁起のいい地での開幕戦は「最高の自分」への再出発にこれ以上ない舞台だ。

The Athletic2026年8月19日

モウリーニョ「ヴィニシウスの側に立つ」──人種差別問題に初言及、ひっそりとした復帰の舞台裏も判明

英メディア『The Athletic』が伝えた。エル・チリンギートのインタビューでモウリーニョが今季初めてメディアの前に立ち、ヴィニシウスへの人種差別問題について公に言及した。また、異例の低調な復帰の舞台裏も明らかになった。 ✅2月のプレスティアーニ事件をめぐって 今年2月のマドリー対ベンフィカ(当時モウリーニョが指揮)のCL戦で、ヴィニシウスへの差別的発言疑惑が浮上し試合が一時中断された。アルゼンチン代表のジャンルカ・プレスティアーニが人種差別発言をしたとされたが、本人はこれを否定。UEFAとFIFAの調査の結果、人種差別ではなく同性愛嫌悪的な暴言を認め、両組織から出場停止処分を受けた。当時モウリーニョはヴィニシウスが事態を引き起こしたと示唆する発言をしており、ヴィニシウス陣営の反発を招いた。 今回のインタビューでモウリーニョはこう語った。「答えはシンプルだ。プレスティアーニは私の選手だった。それだけだ。20人が来ようと私はプレスティアーニの側に立つ。今ヴィニシウスは私がどちら側にいるか分かっている。先日のシャルケ戦でPKを流されたとき、私はピッチの中央まで出て彼のために戦っていた。人々は──審判も含めて──彼への接し方を学ばなければならない。一方にはPKを与えて、ヴィニシウスには与えない、それは許されない」。一方で釘も刺した。「チームメートとゴールを祝うのと、相手サポーターの前でやるのは別物だ。バランスが必要だ」 The Athleticの取材によると、ヴィニシウスに近い関係者は「二人の見解は異なるが、監督就任後の話し合いを経て関係は良好だ」と語っている。ヴィニシウスはアーセナルからの強い関心があったにもかかわらず今月契約を延長した。 ✅就任式も会見もなかった理由 モウリーニョの復帰は異例の静けさに包まれている。50年以上続くマドリーの新監督発表式の伝統は今回行われず、記者会見もなかった。この方針は、GMホセ・アンヘル・サンチェス、スカウト部門長フニ・カラファト、エージェントのジョルジュ・メンデスとモウリーニョがマドリード市内のサント・マウロホテルで会合を開いて決定したものだ。移籍市場が活発だったこと、W杯決勝が控えていたことが主な理由だったという。 クラブの考え方も変わりつつある。SNS公式チャンネルの合計フォロワー数は約5億人(CIESフットボール・オブザーバトリーによると世界最多のクラブ)に達しており、従来型の発表イベントを経ずに直接ファンへ届けられると判断した。今夏加入した6選手──ダンフリース、コナテ、ククレジャ、ベルナルド・シウバ、ディオマンデ、エスピ──にも個別の就任式はなく、ヴィニシウスの契約延長発表式もなかった。 モウリーニョは金曜日に今季初の公式記者会見に臨む。エスパニョール戦(土曜)を前にした前日会見として、より突っ込んだ質問が飛ぶことになりそうだ。

MARCA2026年8月19日

モウリーニョ「ロドリの疑念が私にも疑念を生んだ」──エル・チリンギート全発言、エムバペ・ヴィニシウスにも言及

スペイン紙『MARCA』が伝えた。モウリーニョがレアル・マドリード監督として初めてメディアの前に座った。スペインの人気番組『エル・チリンギート』の司会を務めるジョゼップ・ペドレロル氏とのインタビューで、自身の変化、マドリーへの思い、エムバペ、ロドリ不加入、ヴィニシウスの契約延長など幅広いテーマを語った。 約束の羅列でも目標の宣言でもなく、感情と責任感から語り始めた。「マドリーへの愛情と、マドリーが求める責任感と、まだ何も勝っていない子供のような夢を持ってきた。持てるものすべてを持ってきた。20年前のように何かを約束するというのは……そういう話はしない。夢があるかと聞かれれば──夢はある」 ✅「同じDNAを持ちながら、より成熟した」 「変わった部分はとても多い。同じDNAは持っている。自分を隠したり、ありのままでいることをやめたりはできない。ただずっと成熟して、感情的にならず、より冷静になった。常に失敗から学んでいるが、後悔はしない。過ぎたことへの後悔は何の役にも立たない。経験を重ねれば重ねるほどデジャブが増え、質が高まる」。目に残るアザについては「カスティージャの若い選手ラコスタに強烈なシュートを浴びて、ちょうどメガネをかけていたところに当たったんだ。でもそれが理由で先日の試合の招集から外したわけじゃないよ」とユーモアを交えた。 チームの状態については「勝利への強い意欲を持つチームに出会えた。攻撃的な自分を見せる必要はまだなかった──選手たちが私をその自分から守ってくれている」とし、求めるのは当たり前のことばかりだと言う。「練習の1時間前に来ること、栄養士管理の下での朝食、毎日のジム通い──これはすべて当たり前のことだ」 ✅エムバペは「次元が違う」 「エムバペは信じられないほどすごい。練習で時々笑わせてくれる──良すぎるから。次元が違う」と絶賛した。昨季については「アルベロアもシャビ・アロンソも割を食った。勝敗は常に複合的な要因によるもの。一人だけに責任を押し付けたり、称賛したりするのは私には合わない。去年は多くの人が失敗した」と語り、今後への期待を込めてこう続けた。「8月14日に来ればいい選手が12日に来た──それだけで十分だ」 ✅「ロドリの疑念が私にも疑念を生んだ」 移籍市場については「追加補強があるかは言えないが、直接聞かれれば──私の中では終わっている」と明言。ロドリについては「ロドリは必要ない。解決策はある、質の高い選手がいる。私は手持ちの選手を成長させる力があると思っている」と語った。一方で交渉の経緯も明かした。「2度ほど話した。マドリーは非常に良いオファーを出した。シティとの直接交渉はなかったが、クラブはロドリに重要なオファーを提示した」。しかしロドリが迷い続けたことで状況が変わった。「ロドリが疑念を持った。そのロドリの疑念が私にも疑念を生んだ。マドリーは二度考えるような選手を置けるクラブではない」。バルサへの移籍がマドリーの敗北かと問われると「勝利はピッチで決まる。タイトルで決まる。そこに勝敗がある」と一蹴した。 ✅ヴィニシウスの契約延長と人種差別問題 ヴィニシウスの契約延長に自分が影響したかを問われると「私のおかげ?違う。ヴィニシウスはマドリーに恋している。私はただ言った──『ヴィニ、どこに行きたいんだ?ブラジルとマドリーにいたが、マドリーを離れるとどういうものかは分かっているはずだ、それだけの価値はない』と」。チームが成長する姿を見て自ら決断したのだという。 プレスティアーニへの人種差別的行為の際、モウリーニョがプレスティアーニ側についたことへのヴィニシウスの不満については「答えは単純だ。プレスティアーニは私の選手だった。それだけだ。議論の余地はない。20人の選手が来ても同じだ。今ヴィニシウスは私がどちら側にいるかを知っている。先日ペナルティを笛で流されたとき、私はピッチの真ん中で彼のために戦っていた」と語った。審判の対応にも苦言を呈した。「人々は彼への接し方を学ばなければならない──審判も含めて。一方の選手にはペナルティを与えて、ヴィニシウスには与えない。一方を守って、ヴィニシウスは守らない。尊重されていない」。一方でヴィニシウスへのひとこともあった。「自分のファンとともにゴールを祝うのと、相手サポーターの前でやるのは別物だ」

AS2026年8月17日

シャルケ戦採点──エムバペが最高評価、コナテは即戦力証明、ヴィニシウスは課題残す

スペイン紙『AS』が伝えた。クルトワは穏やかな前半で足元も安定し、コナテ・ハイセンとの連携も良好だった。トレントは縦への転換が鮮やかで前半は上々。コナテはデビュー戦で空中戦の強さと落ち着きを示し合格点以上。ハイセンはギュレルのCKから0-2ヘッドを決めたが守備に甘さも。カレーラスは攻撃への参加は少なかったが守備は盤石で、エスピへのクロスが3点目を生んだ。バルベルデはボール扱い安定も仕掛けが物足りない。ベルナルドはプレッシングでエムバペの先制点を演出したが、ボール保持時のテンポが遅い。ブラヒムは守備に追われ攻撃での存在感は薄かった。 ギュレルはプレシーズン屈指の出来で、縦パスの交換や0-2のCKなど随所で輝いた。エムバペは前半の最高評価──6分での先制のほか、1週間足らずの練習とは思えない速さで相手を翻弄した。対照的にヴィニシウスは決定機を逃し突破も鈍重で課題を残したが、モウリーニョはほぼフル出場させており信頼は揺らいでいない。 ✅交代出場 エスピは出場直後にカレーラスのクロスをヘッドで沈め仕事の早さを証明。ルニンは即座に好セーブを見せた。ベリンガムは気迫十分も洗練されず、ディオマンデはコンディション不足のデビュー。ククレジャはドイツ戦のEURO2024ハンドへのブーイングを浴びながら初陣。リュディガーとカマヴィンガは強度を示し、シリアは絶好機を外した。ヴォロシンは終盤にデビューを飾った。

MARCA2026年8月17日

「エムバペは戻ってきた、ヴィニシウスはまだ途上」──最高の締め括り、残る悩みはギュレル・ベルナルド・ベリンガムの共存

スペイン紙『MARCA』が伝えた。モウリーニョには笑顔になれる十分な理由がある。エムバペの準備が整った──休暇からの復帰は最後の一人だったにもかかわらず。得点だけでなく、逃した2つの決定機も含め、まるでW杯の延長のようなスピードの切れ味を見せた。一方のヴィニシウスはまだ途上だ。後半にエスピのパスから2度の絶好機を迎えながら、ドリブルでの突破もスピードも仕上げも物足りなかった。エスピはアレクシス・シリアに無人のゴールへの決定的チャンスを贈ったが、シリアはこれを外した。エスピのようなプレーヤーをマドリーは必要としていた。 ククレジャとディオマンデがデビューを飾ったが、よくも悪くもなく——コンディション調整にはまだ時間が必要だ。時間を必要としないのがコナテだ。クルトワの負担を大幅に軽減するだろう。圧倒的なDFだ。ハイセンも改善を見せた。2ゴールを決められる場面もあったが、それでもモウリーニョの評価は変わらない──スタメンは難しいが、多くの試合に出場するはずだ。 ✅残る大きな悩み:三者の共存 それでもモウリーニョには大きな悩みが一つある。ベルナルド・シウバ、ベリンガム、アルダ・ギュレルをどう共存させるかという問題だ。シャルケ戦前半はギュレルの背後にベルナルドを配置したが、ベルナルドは精彩を欠いた。対照的にギュレルはエムバペの背後でプレーして輝いた──自然な帰結だ。後半ギュレルが休んでベルナルドが前に出たが、前半ほどの存在感は残せなかった。ベリンガムは出場時間が短く評価は保留となる。 シャルケ相手に6ゴールを狙える内容で、今プレシーズン最高の試合だった。全員が揃って初めて見えてきた形だ。これをリーガ本番で証明する番が来た。いよいよ、決戦の時だ。

AS2026年8月16日

「黄金の4銃士」合計市場価値5億9000万ユーロ——ディオマンデ・エムバペ・ヴィニシウス・ベリンガムが生み出す121ゴールの破壊力

スペイン紙『AS』が伝えた。モウリーニョがずっと待ち望んでいた瞬間が来た。プレシーズン中、指揮官は2度にわたってその思いを漏らしていた。フィオレンティーナ戦後には「良い選手たちがまだいない」と呼び、テレサ・エレーラ杯の後には「バルデベバスで別に調整している5人が誰かはみなさんご存知のはず。次の試合にはいよいよ本物が来る」と明言していた。そしてついに昨日、モウリーニョはプレシーズン初めて全選手を揃えて練習を行い、彼が思い描く「恐怖の黄金の4銃士」——4人の爆発的な攻撃陣を支えるシステムの構築に着手した。近代サッカー史においてこれほどの攻撃力を一つのチームに集結させたクラブはない。かつての「BBC」でさえも凌ぐ規模だ。その4人とは、ディオマンデ、エムバペ、ヴィニシウス、そして2列目にベリンガムである。 市場価値の合計は5億9000万ユーロ。Transfermarktの試算によれば、エムバペ(2億ユーロ)、ベリンガム(1億6000万ユーロ)、ヴィニシウス(1億4000万ユーロ)、ディオマンデ(9000万ユーロ)の4人がそれだけの価値を持つとされる。しかもマドリーはこれをきわめて合理的なコストで実現した。実際に支払った移籍金は、エムバペへの契約一時金が約4000万ユーロ(非公式)、ディオマンデ1億2500万ユーロ、ヴィニシウス4500万ユーロ、ベリンガム1億3000万ユーロ、合計3億4000万ユーロ(ボーナス条項除く)。現在の市場価値5億9000万ユーロをはるかに下回る投資額だ。 ✅ピッチでの姿 「黄金の4銃士」の初披露の舞台になりそうなのが、ゲルゼンキルヒェンで行われる今週日曜のシャルケ戦プレシーズン最終戦だ。ラ・リーガ開幕戦(8月22日、エスパニョール戦)を前にした最後の実戦で、多くの疑問が明らかになる。モウリーニョにとっての最大の課題は、この4人をどう活かしながらチームのバランスを保つかだ。現時点でポルトガル人指揮官が採用する基本布陣は4-2-3-1。エムバペが1トップ、その直後にベリンガムが純粋な「10番」として君臨する。ベリンガムはアンチェロッティ政権下での1年目と、タチェル体制のイングランドが制した直近のW杯でも同じポジションで輝いた。両ウイングはヴィニシウスとディオマンデ。4-4-2や4-3-3など別の布陣ではベリンガムがゴールから遠ざかり、守備負担も増えてしまう。 昨季のスタッツで見ると、この4人が叩き出す数字は圧巻だ。エムバペが42ゴール7アシスト、ヴィニシウスが22ゴール14アシスト、ディオマンデ(ライプツィヒ時代)が13ゴール10アシスト、ベリンガムが多くの負傷に苦しみながらも8ゴール5アシスト——ゴール85・アシスト36、ゴールとアシストの合計は121に上る。特にベリンガムには伸びしろがある。1年目は23ゴール13アシストを記録しており、ディオマンデもライプツィヒ時代より質の高い周囲を得た今季はさらなる上積みが見込める。 ✅他クラブとのアタッカー比較(昨季) ※2025/26シーズンの成績をもとにした比較。現在と所属クラブが異なる選手も含まれる。 マドリーのエムバペ・ヴィニシウス・ディオマンデの3人計(77ゴール31アシスト)を上回ったのは、バイエルンのケイン/ルイス・ディアス/オリーセ(109ゴール61アシスト)とバルセロナのフェラン・トーレス/ラフィーニャ/ヤマル(85ゴール33アシスト)のみ。マンチェスター・シティのハーランド/ドク/セメンヨ(57ゴール26アシスト)、パリSGのクヴァラツヘリア/デンベレ/ドゥエ(52ゴール33アシスト)、アーセナルのギェケレシュ/マルティネッリ/サカ(43ゴール19アシスト)にとどまり、マドリーのトリオは欧州トップ3位に入る。そこにベリンガムが加わるのだから、モウリーニョの「黄金の4銃士」が持つ破壊力は他の追随を許さない。

AS2026年8月13日

ヴィニシウスが開幕の鍵を握る

スペイン紙『AS』が伝えた。モウリーニョ監督率いるマドリーは、プレシーズンを通じてカウンターと縦への速さを軸にしたチーム像を描いている。その構想の中心に置かれているのが、ヴィニシウス・ジュニオールだ。 リアソール(デポルティーボ戦)でもその青写真は見えたが、ヴィニシウス自身はまだ本来のパフォーマンスを発揮できていない。モウリーニョは段階的に彼の調子を上げる計画を立て、ハンガリー戦では45分間、ア・コルーニャ戦では70分のプレー時間を設定した。しかし後者でも、ドリブルで相手を切り裂く鋭さはまだ戻っていない。 ブラヒム・ディアスが試合後に「脚に蓄積するためのゲームだった」と表現したように、コンディション積み上げには貢献したものの、それ以上ではなかった。懸念材料というわけではないが、チームはより高いレベルの彼を必要としている。 スペイン1部リーグ開幕戦ではエスパニョール戦が予定されており、モウリーニョはアントニオ・イダルゴ監督のデポルティーボが見せたような、中央を閉じて縦への侵入を塞ぐ戦術を想定しているとみられる。リアソールではアルダ・ギュレルとベルナルドがその犠牲になった。だからこそ、サイドからの速攻、特にヴィニシウスのスピードが不可欠になる。 4-2-3-1を採用するとされるモウリーニョの攻撃陣はまだ形成途上だ。ヴィニシウスはキリアン・エムバペよりも調整が進んでいるが、エムバペは練習合流から2セッションしか消化していない。ディオマンデはチームメートとのコンビネーションをこれから構築する段階でデビューも未消化、ジュード・ベリンガムにいたっては昨日ようやくトレーニングに合流したばかりだ。 エンドリッキ(フィオレンティーナ戦)、エスピ(フェレンツヴァーロシュ戦)、ブラヒム(デポルティーボ戦)と、他の選手たちは既に存在感を示している。いよいよ開幕の号砲に向けて、「猛牛」たちが顔をのぞかせるべき時が来た。ヴィニシウスのように。

The Athletic2026年8月12日

ヴィニシウスの契約更新ボーナスとは何か

マドリーは2025年1月から続いていたヴィニシウス・ジュニオールとの契約交渉において、ついに合意へとこぎ着けました。アーセナルなど複数のクラブが獲得に強い関心を示す中、新契約は2032年まで延長されることが正式に発表されました。 交渉の最大の障壁となったのが、「契約更新ボーナス」の要求です。ヴィニシウスの代理人側は、基本給やパフォーマンス連動のボーナスに加え、年間約3000万ユーロ規模の報酬パッケージを求めていました。その中でも特に議論を呼んだのが、新契約に署名する対価として支払われるこのボーナスでした。マドリーでは前例のない条件であり、交渉は約18カ月に及びました。 最終的な協議は8月5日、マドリーのゼネラルディレクターであるホセ・アンヘル・サンチェスとチーフスカウトのフニ・カラファトがスペインの首都でヴィニシウス側と会談し、決着しました。具体的な数字は双方の合意のもと非公開とされています。 では、「契約更新ボーナス」とは何なのでしょうか。米国メディア『The Athletic』が欧州各国のエージェントやスカウト、スポーツディレクターに取材したところ、業界では既に一般的な「サインオンフィー(加入一時金)」や「忠誠心ボーナス」と本質的に同じものだという見解が多数を占めました。 あるエージェントは「更新ボーナスはサインオンフィーや忠誠心ボーナスと何ら変わらない。非常に一般的なものだ」と述べています。また、欧州クラブのスポーツディレクターも「すでにビジネスの常識になっている。更新ボーナスと呼ぼうが、サインオンフィーと呼ぼうが同じことだ」と語りました。 一方、この慣行が広まることへの懸念を示す声もあります。別のスポーツディレクターは「私にとってこれは非常に特殊で新しい事例だ。今後、規範になってほしくない。そうなれば、クラブはますます多くの費用を負担しなければならなくなる」と警告しています。 さらに同氏は「巨額の更新ボーナスを避けるには、契約満了の3年前から更新交渉を始めるなど、より長期的な計画が必要だ。最初の契約時点で次回延長の条件を盛り込む方法もある。複雑だが興味深い問題だ」とも述べています。 ヴィニシウスはあくまで例外的なケースですが、今後クラブが契約延長交渉において実質的な移籍金相当額の支払いを求められる場面が増える可能性があります。

The Athletic2026年8月11日

ヴィニシウスの残留劇――アーセナルの猛攻をマドリーが振り切った全真相

18ヶ月にわたる不確実性と緊張、そして移籍市場を揺るがすドラマの末、レアル・マドリードはヴィニシウス・ジュニオールとの契約延長を正式発表しました。その全貌を、米国メディア『The Athletic』が詳細なスクープとして報じています。 契約延長交渉の起点は2025年1月、マドリーのトレーニンググラウンドで行われた会合でした。当時ヴィニシウスの年俸は手取りで約1800万ユーロ。クラブ側のゼネラルマネージャー、ホセ・アンヘル・サンチェスとチーフスカウトのフニ・カラファトが提示したのは、約2000万ユーロへの引き上げ案でした。しかし2人の代理人と父親を伴ったヴィニシウスはこれを拒否。その後、選手側が提示した対案もクラブ側に却下されます。 ヴィニシウスが要求したのは年間2900万ユーロ弱のパッケージ。基本給、出来高、そして契約更新ボーナスを合わせた金額でした。中でも「更新ボーナス」はマドリーの歴史上前例のない条件であり、これが交渉最大の障壁となっていきます。 2025年5月、カルロ・アンチェロッティの後任としてシャビ・アロンソが新監督に就任したことも、状況を複雑にしました。アロンソとヴィニシウスの間には当初から信頼関係が築けず、側近たちは早くも「厳しいシーズンになる」と予感していたと言います。 最初の激突が訪れたのは同年10月のクラシコ。マドリーが2-1とリードしている場面で、残り約20分にヴィニシウスは交代を命じられ、激しい怒りを露わにしました。その後フロレンティーノ・ペレス会長との面談でヴィニシウスは言動を詫びましたが、契約延長の話題が出ると「アロンソが指揮を執る限り、延長は自分の利益にならない」と言い切ったといいます。 アロンソは2026年1月に解任されます。チーム成績の低迷だけでなく、ヴィニシウスを含む選手たちとの関係悪化が決定打となりました。後任に抜擢されたアルバロ・アルベロアは、就任直後からヴィニシウスを称え、擁護し、自信を取り戻させました。閉塞感が漂っていたチームに、わずかながら新風が吹き込まれた瞬間でした。 そしてこの時期、アーセナルが本格的に動き始めます。オーナー陣、スポーツディレクターのアンドレア・ベルタ、そして監督のミケル・アルテタが一丸となった組織的なアプローチでした。クラブの主要人物たちがヴィニシウスと代理人に直接コンタクトを取り、「あなたをプロジェクトの中心に置く」という青写真を丁寧に説明。クラブの給与体系を崩してでも獲得するという、並外れた財政的コミットメントまで示しました。 一方のマドリーとヴィニシウスの間には、冷たい空気が漂い続けていました。クラブ幹部と選手の間で交わされる何気ない会話は激減し、選手側は「クラブが条件を変えない限り、交渉のテーブルにはつかない」という強硬姿勢を崩しませんでした。 2026年2月17日、チャンピオンズリーグのベンフィカ戦でも波紋が広がります。ヴィニシウスがベンフィカのウインガー、ジャンルカ・プレスティアーニから人種差別的な言葉を浴びせられたと主張し、試合が一時中断。その夜、新たにマドリーの監督に就任していたジョゼ・モウリーニョはヴィニシウスが事態を煽ったと示唆するコメントを残しました。この発言がヴィニシウスの心証を一時的に悪化させたとされていますが、後に選手側の関係者は「モウリーニョのマドリー就任そのものには異論はない」とトーンを和らげました。 ワールドカップ開催中、マドリーは新たなオファーを提示します。年間約2200万ユーロの条件でしたが、これもヴィニシウスに拒否されました。7月5日、ブラジルがノルウェーに敗れてラウンド16で姿を消すと、8月5日に選手が休暇から戻り次第、正式な交渉の場を設けることが決まりました。 一方、モウリーニョは6月の就任以来、ヴィニシウスと定期的に連絡を取り続け、残留を強く求めていました。クラブ内部では、合意に至らなければ売却もやむなしという意見も出始めていましたが、モウリーニョは最後まで慰留に動き続けました。そしてアーセナルはこの8月5日の交渉直前まで、「ヴィニシウスを獲得できる」という確信を持って待ち構えていました。 転換点となったのは、スペインの首都マドリードのとあるレストランで行われた非公式の会合でした。出席者はヴィニシウスが最も信頼する2人の代理人、フレデリコ・ペーニャとタタ・ソアレス、そしてクラブ側からサンチェスとカラファト。ペレス会長は直接の出席こそしませんでしたが、進捗を常に把握していたとされます。 マドリーが最終的に提示した金額は、その場で拒否された2200万ユーロを上回るものでした。具体的な数字は双方が秘密にすることで合意しましたが、交渉に近い関係者はその額が「15度の欧州王者にとってのヴィニシウスの重要性を反映したもの」だと述べています。 翌水曜日、ヴィニシウスと代理人たちは直接アーセナルに連絡を入れ、残留を伝えました。その際、アーセナル側の対応への感謝を丁寧に伝えつつ、「断る理由はただ一つ、マドリーへの愛着と、クラブが示した並外れた財政的な努力だ」と説明しました。その翌木曜日、ヴィニシウスはInstagramの全投稿を削除した後、マドリーの公式アカウントと共に2032年までの契約延長を発表する投稿を共有しました。 「ベルナベウでの8年間はあまりにも短すぎる。さらに6年、そして永遠に」 ヴィニシウスが残したこの言葉が、18ヶ月に及ぶ交渉劇の幕を閉じました。アーセナルには失望が広がりましたが、関係者たちは静かにその結末を受け入れたといいます。マドリーの歴史上屈指の高額契約というカードがなければ、プレミアリーグ王者の執念は報われていたかもしれません。

MARCA2026年8月9日

モウリーニョ、ヴィニシウス契約更新を「全員の喜び」と語る

プレシーズン第2戦、マドリーはブダペストでフェレンツヴァーロシュを2-1で下しました。試合後、モウリーニョ監督がRMTVの取材に応じ、試合内容と選手起用について語っています。 スペイン『MARCA』が伝えたところによると、モウリーニョ監督は前半の内容を後半より評価しつつも、プレシーズン中の失敗には意味があると強調しました。 「リーグ戦で47分に2-1でリードしていれば、縦パスを出して相手に危険なフリーキックの機会を与えるようなことはしない。小さなミスが積み重なるこの時期は、私にとっては良いものだ」と語っています。 マドリーデビューを飾ったベルナルド・シウバについては、「3〜4つのポジションをこなせる選手」と高く評価。ただ休暇明けで体力が戻りきっていないとして、試合中に「10番」の位置へ上げ、セステーロを起用して安定性を確保したと説明しました。 そして最大のトピックとして挙げたのがヴィニシウス・ジュニオールの契約更新です。 「最も重要なのはヴィニシウスの契約更新だ。彼自身はもちろん、私たち全員にとっての喜びだ」と語りました。練習量が少ない状態でもゴールを決めたヴィニシウスについては、「50メートル走ってシュートを決めるとは思っていなかった」と素直な驚きを見せています。 また20人規模の「コンパクトな編成」を維持する方針を改めて示し、ロドリゴ、エデル・ミリトン、メンディの3選手については「今後数週間での回復は期待していない」と明かしました。

MARCA2026年8月7日

インスタ「全削除」の真相――ヴィニシウスが2032年までの延長を発表

マドリーがヴィニシウス・ジュニオールの契約延長を公式発表した直後、本人もインスタグラムで思いを綴りました。スペイン『MARCA』が伝えています。 「ベルナベウでの8年はあまりにも短すぎた。あと6年、そして永遠に」 ブラジル🇧🇷代表FWはこう記し、クラブへの愛を惜しみなく表現。延長にあたっては関係者への感謝の言葉も添え、「みんな大好きだ。サポーター、会長、モウリーニョ、フニ(カラファト)、ホセ・アンヘル(サンチェス)、選手、そしてクラブ全体へ、ありがとう」とメッセージを続けました。 この発表の前日、ヴィニシウスはインスタグラム上の投稿をすべて削除し、プロフィール画像まで消去。契約延長交渉が続く中でのこの行動はマドリディスタに動揺をもたらし、移籍を示唆する不穏なサインとも受け取られていました。 しかし一夜明けると状況は一変。プロフィール画像には背番号「7」をまとい、トロフィーケースを背景にした自身の姿が再び設定され、白い家への帰属を鮮やかに示しました。 不吉な前触れと映ったSNSの"白紙リセット"は、新たな出発の序章にすぎなかったようです。ヴィニシウスは2032年まで、モウリーニョ体制下の攻撃を牽引し続けます。

MARCA2026年8月6日

ヴィニシウスがInstagramを全消去、交渉は進行中

スペイン紙『MARCA』が伝えたところによると、ヴィニシウス・ジュニオールがマドリードでの練習に合流して以降、自身のInstagramの投稿をすべて削除し、プロフィール写真も消去したことがわかりました。 契約延長交渉は約1年にわたって停滞していましたが、代理人エージェントを擁するロック・ネーションのスタッフが現在マドリードに滞在しており、クラブ側と延長交渉に加え、ディオマンデの獲得についても協議を行っていると報じています。 ヴィニシウスはW杯組のベルナルド・シウバ、ブラヒムと同日にトレーニングに復帰しました。 本人はメディアの前でこう語っています。「すごくいい感じだよ。新しい監督と新しい選手たちを知って、かなりハードに練習している。モウリーニョは僕にいつもの自分でいてほしいと言っている——楽しく、明るく、自分のサッカーをしろってね」 数ヶ月前の12月、セビージャ戦でベルナベウのスタンドからブーイングを浴びた後、ヴィニシウスはInstagramのプロフィール写真をマドリーのユニフォーム姿からブラジル代表のものに変更したことがありました。その後、写真は元に戻っていましたが、今回は投稿ごと全消去という動きに出ました。 イングランドからはアーセナルがこの移籍市場での獲得に動いていると伝えられており、今後の動向が注目されています…

MARCA2026年8月3日

ヴィニシウス、モウリーニョ体制下で始動

スペイン紙『MARCA』が伝えたところによると、マドリーは練習を再開し、ヴィニシウス・ジュニオール、ベルナルド・シウバ、ブラヒム・ディアスの3名が合流しました。3人はまず健康診断を受け、その後チームメイトとともにトレーニングに参加しました。 なかでもメディアの注目を一身に集めたのは、ヴィニシウスのバルデベバス到着でした。アーセナルが関心を示しているとされるなか、マドリーとの契約残り1年という状況が報道陣の関心を煽りました。『MARCA』がすでに報じていたとおり、マドリーはヴィニシウスの陣営に対し、提示している最終的な延長契約条件を動かすつもりはないと伝えており、交渉は膠着した状態にあります。 さらに今週末、アーセナルのミケル・アルテタ監督が記者団からヴィニシウスについて問われた場面も注目を集めました。アルテタ監督はこう答えています。「私たちは非常に積極的に動いており、チームを改善・進化させようとしています。手をこまねいているつもりはなく、達成したいことに対して非常に野心的です」。 直接的な言及こそ避けたものの、含みを持たせたこの発言が、ヴィニシウスをめぐる憶測をさらに加熱させることとなりました。 このような複雑な状況のもと、ヴィニシウスはジョゼ・モウリーニョ監督の指揮下に入ることになりました。モウリーニョ監督にとって、この難しい案件への対処は避けられない課題となります。 モウリーニョ監督にとっての明るい話題として、『MARCA』はベルナルド・シウバの合流も伝えています。シルバは監督自身が獲得を承認した補強選手であり、かつてアトレティコ・デ・マドリードへの加入が有力視されていたところを、マドリーが動いて移籍の行方を変えた経緯があります。 ブラヒム・ディアスについても、現在の充実した攻撃陣のなかで出場機会を確保するため、指導者にアピールしていかなければならない立場にあることを、『MARCA』は指摘しています。

MARCA2026年7月31日

マドリー、ヴィニシウス交渉に最後通牒

スペイン紙『MARCA』が伝えたところによると、マドリーはヴィニシウス・ジュニオールの契約延長交渉において、提示済みの条件が最終案であると選手側に正式に通告しました。数ヶ月にわたる交渉が進展のないまま膠着状態に陥る中、クラブは「これ以上の条件改善はない」という姿勢を明確にし、決断を迫る局面に踏み切ったかたちとなります。 交渉の長期化に追い打ちをかけたのが、アーセナルがブラジル代表FWの獲得に関心を示したという一報でした。この動きはバルデベバスの首脳陣に、状況をこれ以上引き延ばすことはできないという意識をさらに強めさせることとなりました。 『MARCA』が入手した情報によれば、クラブが選手の周囲に伝えたメッセージは非常にシンプルなものです。「受け入れるなら契約延長、断るなら今夏の売却」というものです。 もしヴィニシウスが現在の提示条件を拒否した場合、クラブは今夏中に売却へと動く方針とされています。これはブラジル人選手が契約最終年を迎えてしまい、最終的に無償でクラブを離れる事態を避けるための判断です。契約満了によるフリー移籍は、クラブにとって最も避けたいシナリオとなっています。 一方、マドリーはヴィニシウスをクラブの中核選手と位置付けており、契約延長が第一優先であるという認識は変わっていません。長年にわたる貢献に対して相応の経済的評価をするべきという考えはクラブ内に根強くあります。 しかし、そこには明確な一線があります。それは、チーム全体の給与体系を崩さないという原則です。たとえどれほど決定的な選手であっても、特定の一人のために給与のスケールを変えることはしない、というのがマドリーの揺るぎない立場となっています。 さらに、仮にヴィニシウスが売却も拒否し、膠着状態が続くような場合には、スポーツ面での状況も変化しつつあります。『MARCA』によれば、両サイドでのプレーが可能なディオマンデの加入が間近に迫っており、監督にとってヴィニシウスに依存しない選択肢が生まれることになります。 契約問題が長引くようであれば、ヴィニシウスがスタメンを外れるシナリオも、もはや遠い仮定の話ではなくなりつつあります。

MARCA2026年7月29日

アーセナルが白旗、「ヴィニシウスは残る」

スペイン紙『MARCA』によると、アーセナルがヴィニシウス・ジュニオールの獲得断念に傾いていることが明らかになりました。 マドリーの市場が動き続けています。ディオマンデの獲得でPSGを出し抜いたこと、そしてロドリへの公式接触が明らかになったことで欧州サッカー界は揺れています。そのような状況の中で、フロレンティーノ・ペレス会長が1億ユーロ超のウインガー補強に動く可能性が浮上すると、アーセナルが獲物を狙い始めました。 アーセナルがにらんでいたのがヴィニシウス・ジュニオールです。 アストン・ビラのモーガン・ロジャースをチェルシーに1億3700万ユーロで先を越されたことで、手元に資金が残った状態。アルテタ監督率いるチームは、マドリーに対して大型オファーを提示する準備が整っていたとされています。 ヴィニシウスの契約延長問題は、すでに2シーズンにわたって続く長期的な交渉案件となっています。年俸3000万ユーロに迫るとされる本人の要求額がネックとなり、交渉はずっと停滞していました。 しかし時間的な猶予はもう残っていません。契約は来シーズン終了時に切れるため、クラブは決断を迫られています。選択肢は「延長」「売却」、そして誰もが避けたい最悪のシナリオである「タダでの退団」の3つです。 そのような状況の中、イングランド側がまず折れた形となりました。アーセナル周辺のメディアによると、クラブ内部ではすでに「彼は残留して契約を延長する」という認識が固まっているといいます。アーセナルの関係者はヴィニシウスへのオファーについて問われると、「彼は更新する」とだけ答えているとのことで、実質的に獲得レースからの撤退を意味する言葉として受け止められています。 『MARCA』はイングランド側の見方として、ヴィニシウス本人がマドリー退団への意欲を示す場面がまったくなかったことも強調しています。かつてアトレティコ・マドリードからの退団を希望する発言をW杯中に公の場で行ったフリアン・アルバレスのような行動は一切なく、SNS上での不満の声もなければ、何らかのメッセージを発した形跡もない。ヴィニシウス側からは、完全な「沈黙」だけがあります。 アーセナルはヴィニシウス獲得を今夏の夢として抱きながら、最終的にその夢を棚上げにすることになりました。今後はアンドレア・ベルタ強化部長とともに、別のトップレベルのウインガー獲得を目指す方針です。ガブリエウ・マルティネッリの去就は依然として不透明であり、PSGのブラッドリー・バルコラがリバプールとともにターゲットリストに挙がっているとされています。

MARCA2026年7月26日

ヴィニシウス去就問題、決断の季節が来た

ヴィニシウス・ジュニオールの去就問題が、再びマドリーの最重要課題として浮上しています。スペイン紙『MARCA』が伝えたところによると、ブラジル人FWはすでに契約最終年に突入しており、クラブと代理人との間で1年以上にわたって続いてきた交渉は、いまだ合意に達していない状況です。 最大の障壁は報酬面にあります。ヴィニシウスが求めているのはシーズン3000万ユーロ(税引き後)に近い水準であり、これはキリアン・エムバペが受け取っている額と同等とされています。しかしマドリーはここまでその条件を受け入れる姿勢を見せておらず、両者の主張は依然として平行線をたどっています。このまま合意が得られなければ、ヴィニシウスは2027年に満了する現契約を抱えたまま今シーズンを戦うことになります。 そうした状況のなかで、ひとつの動きが注目を集めています。マドリーがRBライプツィヒとの接触を開始し、ヤン・ディオマンデ獲得の条件を打診していることが明らかになりました。移籍金はおよそ1億ユーロ規模とされており、クラブとして非常に大きな投資となります。 ただ、現時点でマドリーの攻撃陣はタレントが飽和状態にあり、そこにこれほどの規模の補強を加える意図はどこにあるのか——という疑問は自然に生まれます。『MARCA』は「これほどの規模のFW獲得に動くということは、同時に主力選手の退団が起きる可能性がある」という見立てを示しており、その文脈でヴィニシウスの名前が再び浮かび上がってくる構図です。 クラブ自体は選手の残留と契約延長を望んでいるとされており、「放出を決断した」という段階ではありません。しかし、契約状況の不透明さがヴィニシウスを「最も去就が読めない選手」にしていることは否定できません。 さらに事態を複雑にする情報も加わりました。英『ジ・アスレチック』によると、アーセナルがヴィニシウス獲得に向けた大規模なオファーを準備しているとのこと。ロンドンのクラブは、交渉の扉が開かれれば相当の規模の取引を検討する姿勢を持っているとされています。 そして見逃せないのが、この2つの話題を結ぶ共通点です。ヴィニシウスとヤン・ディオマンデは、ともに同じ代理人事務所「ロック・ネイション」に所属しています。偶然とは言い切れないこの事実が、一連の動きにさらなる含意を与えています。 現時点では、ヴィニシウスの移籍交渉もディオマンデ獲得の最終決定も、いずれも正式には動き出していません。しかし契約最終年という事実、大型FW獲得への接触、アーセナルの攻勢——これらの要素が重なるにつれ、ヴィニシウス問題は沈静化するどころか、いよいよ最も繊細な局面へと入りつつあります。

MARCA2026年7月12日

ヴィニシウス残留へ、マドリーは完全に冷静

【ヴィニシウス・ジュニオールの去就】 スペイン紙『MARCA』によると、マドリーはヴィニシウス・ジュニオールの将来を巡る報道に対し、完全に冷静な姿勢を保っているといいます。 クラブ内には「問題」という認識は一切なく、今後の展開は両者にとって幸せな結末しかあり得ないというのが内部の見立てです。 クラブの意図は、近くこの左ウイングに契約延長を提示することであり、双方が満足できる合意に至るという確信が持たれています。 つまり、ヴィニシウスがマドリーの選手であり続けるという結末です。 この件はすでにしばらく前からバルデベバスのオフィスで議論されてきたテーマですが、マドリーは外野の憶測には距離を置いています。 唯一の目安となるのは、ワールドカップ出場後の選手に3週間の休養を義務付ける規定のみです。 ブラジル代表は7月6日にノルウェーに敗れており、ヴィニシウスは今月末にはマドリーに合流する見通しだと伝えています。 同紙によれば、正式かつ最終的とみられる契約交渉の場が持たれるのはこの時期になる見込みで、双方には契約延長という明確な意図があるといいます。 フロレンティーノ・ペレス会長は2000年の就任以来、本当に望んだ契約更新案件をすべてまとめてきた実績があり、今回もその前提が当てはまるとしています。 選手側の意思も確認されており、ヴィニシウスはこれまで一貫して白いユニフォームを着続けたいと表明してきました。 最後にその意向を口にしたのは6月半ば、ブラジル代表としてワールドカップに臨む準備をしていた時期で、「マドリーに関することは全てワールドカップの後で話す」と語っていたといいます。 その夢はノルウェーによって決勝トーナメント1回戦で断たれ、先週金曜には本人がついにこの話題に言及したと同紙は伝えています。 『MARCA』は、今月末までにこの流れが実現するとみており、マドリーの意志は固く、他クラブと自由に交渉できるようになる2027年1月まで残り半年という状況にもかかわらず、マドリーの提示を上回るオファーは存在しないとしています。 加えて、ワールドカップで高いレベルを見せたキリアン・エムバペ、ジュード・ベリンガムと再びプレーできること、そしてジョゼ・モウリーニョ監督の指揮下でプレーできることも大きな魅力になっていると報じています。

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