欧州最多キーパスを量産するギュレル、それでもマドリーでの定位置はまだない──90分あたり8.3本、2位の2倍
スペイン紙『EL PAÍS』でマドリーの番記者を務めるダビド・アルバレスが伝えた。
マドリーで4シーズン目を迎える21歳のアルダ・ギュレルは、周囲の選手をゴールチャンスに導きながらも、いまだ自分の居場所を探し続けている。欧州5大リーグ開幕5節における1試合あたりのキーパス数は8.3本と他を圧倒している。【Hudl Statsbomb】統計によると、2位はローマのウェスリーの4.6本。マンチェスター・シティのラヤン・シェルキが3.9本、バイエルンのオリーセが3.5本、アーセナルのウーデゴールが3.4本、バルサのラミン・ヤマルが3.3本と続く。
5試合でスタメン3回を果たしたが、90分を戦い切った試合はゼロ。CLの初戦はUEFAの処分による出場停止だった。
クラブがギュレルに描いていた絵はモドリッチの後継者として中盤の核に入ること。右サイドではなく。だからこそ2025年夏に右ウイングのフランコ・マスタントゥオーノが加入した際も陣営は動じなかった。今夏にはクラブが2029年に切れる予定だった契約を2032年まで延長し、長期的ビジョンへの信頼を示した。
モウリーニョ監督も前任のシャビ・アロンソ監督も、ギュレルがいずれはピボーテの脇でプレーするようになると見ている。しかし現時点ではチュアメニの隣に入る準備は整っていないとの見解で一致している。「今ではないが、そう遠くない将来にあのポジションでプレーできるようになる」とモウリーニョ監督は語った。中盤の心臓部はベリンガムの聖域であるため、ギュレルにはまず右サイドでの成熟が求められている。
シャビ・アロンソ前監督もプレッシャーをかけながらギュレルの成長を促した。「前進があるように投資する時期だ。彼を鍛え、成熟させるために押し込んでいる。エラーも受け入れる。重要な選手になるためには必要なことだ」とCWC中に語り、リーグ開幕後も「ここに来てから、ギュレルは前進し続けている。質だけでなく、ポジションの理解、安定感、ボールコントロールとつなぎの面でも」と続けた。
土曜のベルナベウでのラージョ戦では71分から途中出場し存在感を示した。フリーキックをダンフリースの頭に合わせ、コーナーキックからはリュディガーのヘッドにつなげた。20分間で2本のスルーパスを通し、うち1本からエムバペが4点目を奪った。
試合後のモウリーニョ監督の評価は高かった。「ギュレルは非常に優秀だ。質が高く、チームのプレーに好影響を与えている。途中出場してゲームの安定感に違いをもたらした」。翌日もさらに言葉を重ねた。「彼のプレーの質は信じられないほどだ。視野、判断、ゲームの組み立て、安定感、創造性…ポテンシャルは素晴らしく、すでに非常に興味深い数字を残している。トップ・トップ・トップとまでは言わないが、確実にトップ・トップだ。もうそこまで来ている」。