レアル・マドリードのバルベルデ、本人が望まなくても右SBで輝く──ビジャレアル戦で決勝アシスト、モウリーニョの配置転換が試合を変えた
スペイン紙『AS』が、ビジャレアル戦で右サイドから輝きを放ったバルベルデについて伝えた。 右SBとして生まれた選手ではない。それでも、右SBに入ると、バルベルデは飛ぶように躍動する。
✅ モウリーニョが2人を「分けた」
バルベルデはこの試合、チュアメニと組むドブレピボーテでスタートした。しかし、このコンビはサッカーの面でなかなか噛み合わない。 そこでモウリーニョ監督は2人を分けた。そして、その分離こそが力になった。 チュアメニにとっても、バルベルデにとっても、この試合で最も良い時間帯が同時に訪れた。 ディオマンデへのアシストは、それまでのすべてのプレーを締めくくる仕上げだった。
✅ 52分、トレントに代えてヴィニシウス投入
ハーフタイム直前、モウリーニョ監督は最初の指示を出した。ギュレルとバルベルデのポジションを入れ替えたのだ。それは一時的なものではなく、後半も同じだった。 するとマドリーが機能し始めた。さらに52分、トレントに代えてヴィニシウスが入り、バルベルデは右SBへ。ここから彼の「革命」が始まった。 広い範囲をカバーし、そこから決勝点を演出。メスのように鋭いパスだった。
✅ スタッツでも圧巻
データ面でも見事だった。 ・チャンス創出3回(ディオマンデと並んでチーム最多) ・敵陣の最後の3分の1でのパス成功12本(ギュレルの18本に次いで2位) ・ボール奪取4回、インターセプト2回、クリア1回 ・タックル成功1/1、デュエル勝利4/5 ・一度もドリブルで抜かれず
✅ 9試合すべて先発
バルベルデはここまで不動の存在だった。出場時間は744分で、9試合すべてに先発。彼を上回るのは、全810分に出場しているクルトワとエムバペだけだ。 そしてビジャレアル戦までは、プレシーズンも含めて、主戦場はドブレピボーテだった。 モウリーニョ監督にとって議論の余地はなかったが、ついに決断を下した。まずは偽ウイング、その後に右SBへ。その決断が試合を変え、マドリーを変えた。 これが一時的な策なのか、それ以上のものなのかは、今後を見守る必要がある。
✅ 「右SBに生まれたわけではない」
バルベルデは、過去に本音を正直に語っている。2025年9月、アルマトイでの記者会見ではこう話していた。 「僕は右SBをやるために生まれたわけじゃないし、そのポジションを学んで育ったわけでもない。居心地は良くない。守備で背後を閉じるといった、自分にはない能力がたくさん求められるから」 ただ、その後に「どのポジションでも監督のために尽くす」とも付け加えていた。当時の監督はシャビ・アロンソだった。
✅ 381試合中116試合が右サイド
しかし、バルベルデを右SBに置いたのはシャビ・アロンソが最初でも最後でもない。本人が望まなくても、機能するからだ。 ジダン監督に始まり、アンチェロッティ監督のもとでは右ウイングとして花開き、14度目のCL制覇ではヒーローの1人となった(決勝ではヴィニシウスのゴールをアシスト)。 アンチェロッティ監督は選手不足の時期にバルベルデを右SBで起用し、「カルバハルとルーカスに次ぐ、世界で3番目に良い右SBだ」と冗談を言ったこともある。 シャビ・アロンソ、アルベロア、そして今のモウリーニョ監督も、彼を右サイドで起用した。 マドリーでの381試合のうち、右サイドでのプレーは116試合(30.5%)。そのうち35試合は右SBだった。
✅ 「奇跡」から「パラドックス」へ
バルベルデは、ダービーの騒動を経てこの試合を迎えた。 イ・ガンインの激しいタックルは処分なしに終わったが、バルベルデは足首を捻挫。代表ウィークのウルグアイ代表招集も見送り、バルデベバスで回復に努めた。 当初の診断では、ローマ戦は出場可能でも、ビジャレアル戦は厳しいと見られていた。それでも間に合った。それどころか、飛ぶように躍動した。 奇跡のように思えたことが、マドリーへの贈り物になった。 バルベルデは決定的な働きをした。しかも、生まれつきのポジションではない右SBで。成功は時にパラドックスの中にある。
※ディオマンデのゴールシーンについては「ディオマンデ、初ゴールで涙」もどうぞ。
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