ジダンからモウリーニョへの「贈り物」──カマヴィンガ再生計画
スペイン紙『AS』が伝えた。プレシーズンで不安を感じさせたマドリーのカマヴィンガが、フランス代表で自信を取り戻し始めている。立て直しに取り組むモウリーニョ監督にとって、ジダン監督の招集は思わぬ援護射撃になっているという。
✅ プレシーズンで鳴った警報
プレシーズンのカマヴィンガは、マドリーでいくつもの警報を鳴らした。混乱しているように見え、安全なパスやトラップといった基本的なプレーでさえ集中を欠く場面があった。 7月13日に着任したモウリーニョ監督は、自分の構想に役立つと考えるカマヴィンガを、悪循環から救い出そうとすぐに動き出した。
✅ 出場は可能な時間の38%
今季、カマヴィンガがマドリーでプレーしたのは可能な出場時間の38%、630分中240分にとどまる(インテル戦は出場停止)。 それでもモウリーニョ監督は、チュアメニが戻るまでの間、4-0で勝ったマラガ戦で先発させるなど、再びチームに組み込む方法を探ってきた。 そこに届いたのが、ジダン監督からの後押しだった。
✅ ジダンという最高の盾
フランスでは、L'Équipe紙などが「寄せられた信頼に応えなければならない」と書くなど、リスクもある。 しかし代表を率いる元マドリー監督ジダンの信用は絶大で、そのジダンがカマヴィンガを欲しがった以上、これ以上の盾はない、と同紙は言う。 ジダン監督は就任初戦のトルコ戦(1-0)で、さっそくシェルキに代えてカマヴィンガを12分間起用し、中盤をより落ち着かせた。そして今夜のベルギー戦では先発に抜擢されている。
✅ 実はほとんど面識がなかった2人
意外なことに、ジダン監督とカマヴィンガはほとんど面識がなかった。カマヴィンガがマドリーに加入したのは、ジダン監督が退任した3か月後だったからだ。 ただジダン監督は、マドリーがスカウト部門チーフのジュニ・カラファト氏を通じてカマヴィンガに目をつけていたという内部の話は把握していたという。
✅ 自己批判も忘れず
カマヴィンガは今回の招集を、自己批判とセットで受け止めている。 クレールフォンテーヌでの会見で、マドリーでも代表でも先発をつかめない理由を問われると、「短く言うと、安定感だ。ピッチに集中してミスをしないこと。それが安定感を生む」と率直に答えた。 同紙は、集中力こそがカマヴィンガのアキレス腱だと指摘している。
✅ レンヌの仲間とジダン陣営に囲まれて
代表では、レンヌのトップチームで一緒だったアドリアン・トリュフェや、ドゥエ、ジャケ、ルポール、ダ・クーニャといったレンヌのアカデミー出身の仲間とも一緒に過ごしている。 ジダン監督と、同じくマドリーでの経歴を持つダヴィド・ベットーニ・アシスタントコーチもいる。 こうした精神的な後押しは、代表ウィーク明けのモウリーニョ監督にとっても悪くない話だ。カスティージャで実戦を積むティアゴ・ピタルチとともに、カマヴィンガは今季、大きな役割を担う可能性を秘めている。
