レアル・マドリード、スーパーリーグ構想の中心人物ライヒャルト氏を招聘──ビジネス部門の責任者に
スペイン紙『AS』が、マドリーがベルント・ライヒャルト氏を招聘すると報じた。 欧州スーパーリーグ構想の中心人物だったドイツ人の経営者で、マドリーのビジネス部門の責任者に就任する。
✅ スタジアム、スポンサー、グッズを担当
『AS』の情報によると、ライヒャルト氏は、しばらく空席になっていたマドリーのビジネス部門の責任者に就く。 スタジアム、スポンサー契約、マーチャンダイジング(グッズ販売)などが、ライヒャルト氏の管轄になる。 クラブのゼネラルディレクターで理事のホセ・アンヘル・サンチェス氏に直接報告する立場だ。
✅ スーパーリーグの「顔」
ライヒャルト氏は、スーパーリーグ構想が進められていた数年間、そのプロジェクトの「顔」だった。 この取り組みは、裁判所にUEFAの支配的地位の濫用を認めさせ、クラブと欧州の統括団体の力関係の再調整を迫った。 それ以前には、メディアグループRTLのCEOや、スペインのテレビ局アトレスメディアの幹部を務めていた。
✅ 欧州サッカーの「和平合意」は目前か
今回の招聘は、欧州サッカーの包括的で最終的な「和平合意」が近いことをうかがわせる。今年2月に基本合意に達しており、その主役の一人が身を引き、マドリーのビジネスの発展に専念することになるからだ。
✅ スポーツ放映権のスペシャリスト
ライヒャルト氏は1974年、ドイツ・バイエルン州のシャイデックで生まれた。コンスタンツ大学でスポーツ科学と英語を学び、スペインのサラマンカやアメリカのノースカロライナでも学んだ。 卒業後すぐ、ハンブルクのUFA Sportsでスポーツ放映権の仕事を始め、2003年にはドイツのスポーツマーケティング大手Sportfiveにマーケティングディレクターとして移った。
✅ スペインとの深いつながり
サラマンカでの留学に加え、2004年にはスペインに移り、アンテナ3(現アトレスメディア)のIR(投資家向け広報)ディレクターに就任。その後、同社で地上デジタル放送のいくつかのチャンネルを統括した。 2013年にはRTLグループに移り、ドイツのテレビ局VOXの責任者になった。2019年から2021年にかけては、RTLドイツのCEOを務め、ベルテルスマン・グループの経営委員会のメンバーも兼任した。
✅ A22 SportのCEOとして
2022年10月には、スーパーリーグの実現を担う会社A22 SportのCEOに就任。改良版の大会フォーマットを各メディアで発表する役割を担い、プロジェクトの顔として活動した。 その後、UEFA、EFC(欧州のクラブで構成する団体、旧ECA=欧州クラブ協会)、マドリーが合意に達し、スーパーリーグ構想はいったん棚上げに。CLの改善と、CLや参加クラブに一定の制限を設けることに力を注ぐ方針になった。
