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EL PAÍS2026年11月4日 21:39

元レアル・マドリードのヨヴィッチ、AEKアテネでマドリーと再会──6300万ユーロで加入も3ゴール、「シベリアのように冷たい」と言われたFW【日本時間5日2時45分】

スペイン紙『El País』が、チャンピオンズリーグでレアル・マドリードと対戦するAEKアテネのFW、ルカ・ヨヴィッチについて伝えている。 6300万ユーロでマドリーに加入しながら、2シーズン半でわずか3ゴールに終わったストライカーだ。

日程(日本時間)対戦相手大会
11月5日(木) 2:45AEKアテネ(アウェー)CL

次の試合

✅ コンスタンティノープルの難民が作ったクラブ

AEKのスタジアムは、アテネの北、ネア・フィラデルフィア地区にある。 その前には、ビザンツ帝国の象徴でAEKのエンブレムでもある、巨大な双頭の鷲がそびえている。 AEKは、約100年前にコンスタンティノープルから来たギリシャ人の難民が、自分たちの記憶とルーツを守るために作ったクラブだ。 スタジアムの外観は神殿を思わせ、中の礼拝堂は、正教会のバルトロメオス1世総主教によって開かれた。

✅ 「少し精神的に疲れていた」

ここで2025年夏から暮らしているのが、セルビア人のルカ・ヨヴィッチ(28歳)だ。 2019年夏に、マドリーが6300万ユーロで獲得したFWで、当時はクラブ史上7番目に高額な補強だった。 しかし、白いユニフォームで決めたのは、わずか3ゴールだった。

その失敗の後、フィオレンティーナとミランを渡り歩き、AEKという「裏道」に入った。 「少し精神的に疲れていた。もっと落ち着いた環境に行きたかった。でも、プレッシャーから逃げるためではない」と、ヨヴィッチはアテネに来て間もなく話していた。 AEKを率いるのは、同じセルビア人のマルコ・ニコリッチ監督だ。

ニコリッチ監督は3日(火)、こう評価した。 「彼のサッカーでの歩みを評価するつもりはない。どの選手にも浮き沈みがある。私たちのところでは、とても大きく貢献しているし、とても満足している。」

✅ 「シベリアの村の住人」

バルデベバスで過ごした最後の数か月、2021年の冬には、獲得の失敗はもう誰の目にも明らかだった。 クラブ内では、ヨヴィッチを冗談交じりに、シベリアのオイミャコン村の住人にたとえる声もあった。 極端な冷たさからだ。

「それが、日々、週、月、年が過ぎていくのに動じず、何者でもない、誰でもない存在のままでいられた理由かもしれない」と、練習場では辛辣に語られていた。

ジダン監督は、ヨヴィッチを「とことん生かせなかった」と批判された。 マドリーでの最後のシーズン(21-22)には、ほとんど期待されなくなっていたうえ、ベンゼマのキャリア最高のシーズンとも重なった。 練習場の関係者によると、練習では目立っていたという。

✅ 1ゴールあたり2100万ユーロ

しかし、マドリーでの日々の厳しい現実は、一つの数字にまとめられる。 ヨヴィッチの1ゴールは、クラブに2100万ユーロかかった計算になる。 決めたのは3ゴールで、そのうち2つは試合の行方に関係のないゴールだった。

相手試合
レガネス5-0の5点目
オサスナ1-4の4点目
レアル・ソシエダ0-2

ヨヴィッチのマドリーでの3ゴール(『El País』の記事をもとに作成)

「とても若かったし、いくつかの状況への準備ができていなかった。 コロナウイルスが来て、けがもあって、いろいろなことが起きた。 でも、フランクフルトとマドリーの間に、ワンステップを挟んでいたら、ずっとうまくいっていたはずだと確信している」と、ヨヴィッチは数か月前、セルビアのメディア『Mozzart Sport』に話している。

✅ 「一発屋」

ヨヴィッチは、ゴールのことだけを考えるFWではないと、いつも主張してきた。 しかし、マドリーへの移籍をもたらしたのは、18-19シーズンにフランクフルトで決めた27ゴールだった。 このシーズンが、ヨヴィッチを「ワン・ヒット・ワンダー(一発屋)」の選手にした、と『El País』は書いている。 大ヒットを一度飛ばしただけで、二度と続かない歌手のようにだ。

時期クラブ内容
18-19フランクフルト27ゴール
2019年夏レアル・マドリード6300万ユーロで加入
2021年1〜6月フランクフルトマドリーからレンタル
2022年フィオレンティーナマドリーが移籍金なしで放出
その1年後ミラン移籍金50万ユーロ(マドリーは保有権50%の半分を受け取る)
2025年夏AEKアテネ移籍金なし。昨季21ゴールでリーグ優勝に貢献、今季7ゴール

ヨヴィッチのキャリア(『El País』の記事をもとに作成)

マドリー在籍中の2021年1月から6月には、フランクフルトにレンタルで戻ったが、状況は変わらなかった。 マドリーは2022年に移籍金を受け取らずにヨヴィッチを放出し、大損の取引は完結した。

ヨヴィッチは22-23シーズンをフィオレンティーナで過ごし、その1年後にミランへ移った。 ミランが支払ったのは、わずか50万ユーロだった。 マドリーは保有権の50%を持っていたため、その半分を受け取った。 2025年のAEK加入も、メキシコやオビエドへの移籍がうわさされた後の、移籍金なしでの移籍だった。

✅ 「自分を見て、いい気分がしないこともある」

数少ないインタビューで、ヨヴィッチは、ピッチで見せる無気力な雰囲気が助けにならなかったことも認めている。 「多くの人は、ピッチに出るとき、僕が気にしていないという印象を持っている。ある程度は理解できる。自分を見て、いい気分がしないこともある。」 AEKに加入した後、そう打ち明けていた。

昨季は、ヨヴィッチの21ゴールが、AEKのリーグ優勝に貢献した。 今季はここまで7ゴールで、チャンピオンズリーグではまだ得点していない。

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