ギュレル、輝くも毎回〇〇
スペイン紙『MARCA』が伝えた。
アルダ・ギュレルは今季のモウリーニョ体制で欠かせない存在となった。マドリーの攻撃の多くが彼を軸に回っている。しかし一つの壁がいまだに破れない──試合を最後まで戦い抜くことだ。どれだけ高いレベルのプレーを見せても、交代を告げられるのはいつもギュレルだ。
直近のベティス戦が象徴的だ。MVPに選ばれるほどの活躍を見せながら、それでも途中交代させられた。モウリーニョはイエローカードを理由に挙げたが、それは表面的な説明に過ぎない。ベリンガム、エムバペ、ヴィニシウスという「不可侵の三人」がいる中で、ギュレルはどれほど輝いていても「替えやすい選手」として扱われ続けている。
数字が現状を物語る。今季4試合に出場し、3試合でスタメンを張ったが、90分を戦い切ったことは一度もない。この傾向はマドリー加入当初から変わっていない。
最も印象的な場面は昨季のベンフィカ戦だ。コーナーキックを蹴ろうとした瞬間、電光掲示板に自分の番号が表示されているのに気づいたギュレルは、肩を落としてピッチを後にしながらこうつぶやいた。「いつも俺だ、また俺だ」。結果を左右できる選手だという自覚がありながら、自分の仕事を自らの手でやり遂げることをほとんど許されない、その不満が凝縮された言葉だった。
✅ 3シーズンの軌跡
2023-24シーズン(デシモキンタ制覇の年):CLには出場ゼロ、リーガのスタメン4試合のうち完走は2試合のみ。
2024-25シーズン:リーガで14試合スタメン、CLは1試合のみ。クラブW杯ではシャビ・アロンソ監督のもとで5試合先発し、ようやく1試合を完走した。
2025-26シーズン:CLで13試合スタメン(完走はバイエルン戦の第2レグのみ──そのまま2ゴールを奪ったが逆転に及ばず退場処分)。リーガは25スタメンで完走はわずか4試合。コパではアルバセテ戦で完走した。
3シーズン合計で71スタメンのうち90分を戦い抜いたのはわずか12試合。これがギュレルの「最後の壁」だ。才能は誰もが認める。モウリーニョもその活用法を心得ている。あとは、決定的な場面でも交代させずに信頼し続けること──それだけが残された課題だ。