レアル・マドリードのモウリーニョ、チームを脅かす「火消し」へ──審判への怒りが代償にならないよう、選手に冷静さを求める
スペイン紙『MARCA』が、ビジャレアル戦後のマドリーの空気と、モウリーニョ監督の狙いについて伝えた。 マドリーは勝ったが、試合が残したものは勝ち点3だけではなかった。審判への怒りや抗議、ヴィニシウスの退場が、チームにとって代償にならないよう、モウリーニョ監督は「火消し」に動いている。
✅ イエロー6枚とレッド1枚
ヴィニシウスの退場、モウリーニョ監督とベンチ全体の抗議、ピッチ上に積み重なった緊張、そしてマドリーにはイエロー6枚とレッド1枚。 モウリーニョ監督は、こうした怒りが自分のチームにとっての問題に変わってしまう事態を、何としても避けたいと考えている。
✅ 歓喜から一転、頭を抱えたモウリーニョ
モウリーニョ監督は、歴史的とも言えるほどの怒りの中で試合を終えた。 2-0になるはずだったヴィニシウスのゴールを一緒に祝い、コーナーまで駆け寄って喜びを爆発させた。ところがVARがゴールを取り消し、ヴィニシウスが退場すると、頭を抱えた。 そこから試合は極度の緊張状態に入った。抗議が相次ぎ、ベンチの声も大きくなる中、マドリーは10人で耐えなければならなかった。
✅ ビジャレアルのフォイスは苦言
ビジャレアルのフォイスは試合後、こう話した。 「毎回のプレーで何かを要求していたら……。審判も人間だから、ミスをすることもある」
✅ 会見欠席は「クラシコ」のため
最も象徴的だったのは、試合終了後の行動だ。モウリーニョ監督は会見に姿を見せなかった。 『MARCA』の情報によると、処分を受けかねない発言を避け、クラシコでの指揮を危うくしないための判断だったという。 モウリーニョ監督は、試合後もくすぶり続けた騒動に油を注ぐより、沈黙を選んだ。
✅ 怒りは「諸刃の剣」
ロッカールームでも、勝利で不満が消えることはなかった。一部の判定への不公平感と、大事な勝ち点3を手にした安堵が入り混じっていた。 それでもモウリーニョ監督は、選手たちの怒りがいくら理解できるものでも、振る舞いやパフォーマンスに影響すれば「諸刃の剣」になりうることを分かっている。
✅ 怒りをコントロールせよ
こうした夜が残しうる結果の最たる例が、ヴィニシウスの退場だ。ヴィニシウスはチームメイトとファンに謝罪したが、審判報告書の書き方によっては、重要な試合を欠場する処分になる可能性がある。 モウリーニョ監督が避けたいのは、まさにそういう事態だ。起きたことを忘れろとも、不満を一日で消せとも言うつもりはない。 求めているのは、集中力を失わずに怒りをうまく力に変えること。抗議やカード、感情的な反応が、サッカーそのものより大きな比重を占めないようにすることだ。
✅ 審判問題は監督とクラブに任せる
リスクは、判定への不満や退場だけにとどまらない。厳しいシーズンが続き、決定的な試合が控える中で、マドリーは騒動のたびに緊張と処分と消耗の悪循環に引きずり込まれるわけにはいかない。 審判の問題は、モウリーニョ監督とクラブ首脳陣に任せる。チームの答えはピッチの上で示すべきだ。 モウリーニョ監督の考えははっきりしている。騒動にチームをのみ込ませるつもりはない。
※関連記事:モウリーニョの会見欠席/ロッカールームの不満
関連記事
レアル・マドリードのモウリーニョ、ライプツィヒ戦前日会見「VARを必要としない審判だ」──「不可侵なのはエンブレムだけ」、ヴィニシウスは先発へ
レアル・マドリードのモウリーニョと、ライプツィヒのデミチェリスがベルナベウで再会──2010年CL決勝の勝者と敗者、「人生にはもっとつらいことがある」
レアル・マドリードのモウリーニョの名言集『モウリーニョによる福音書』新版──「バルセロナで嫌われていても私の問題ではない」など120以上
レアル・マドリードのギュレル、モウリーニョの心をつかむ──中盤の底での起用が増える見込み、バルベルデには3つの選択肢
