レアル・マドリードのティアゴ・ピタルチ、代表ウィークの「特別プラン」で躍動──モウリーニョの前で圧巻のダービー
スペイン紙『AS』が伝えた。トップチームで出場機会のなかったマドリーのティアゴ・ピタルチが、代表ウィークの「特別プラン」で実戦を重ね、もっと上でやれることを示した。U-20代表でゴールを決め、モウリーニョ監督がスタンドで見守ったアトレティコ・マドリレーニョとのミニダービーでは圧巻のプレーを見せた。
✅ 73日間出場なしからの「新プラン」
ティアゴは、実戦復帰の許可が出てから73日間、トップチームで1分もプレーしていなかった。 そこに3週間の代表ウィークが訪れた。U-21代表には呼ばれなかったが、それがかえって新たな道を開いた。3週間試合がないのはトップチームだけで、カスティージャには試合がある。これが一時的な「新プラン」の始まりだった。 クラブがティアゴに提案し、モウリーニョ監督も了承した。バルデベバスで3週間練習するより、ピッチで実戦感覚を取り戻す方がいいという判断で、すべて関係者の合意のうえだった。
✅ U-20代表ではメキシコ戦でゴール
カスティージャでは、サン・アンドレウ戦(1-1)で、継続して試合に出ていないためのフィジカル面の物足りなさはあったものの、ヤニェスのゴールをアシスト。アルコルコン戦(1-2)でもさらに一歩前進した。 急きょ招集されたU-20代表では、メキシコとの親善試合に先発し、ペナルティエリア手前から左足でゴールを決めて2-0の勝利の口火を切った。 このときの45分間という出場時間も、ミニダービーで先発するために、パコ・ガジャルド監督とマドリーの間で事前に決めていたものだった。
✅ ミニダービーで「全知全能」のプレー
そしてディ・ステファノでのアトレティコ・マドリレーニョ戦。疲れを見せるどころか、ティアゴは際立っていた。 広い範囲をカバーし、敵陣にも頻繁に顔を出した。足りなかったのはゴールだけで、それも狙っていた。カバーリング、ドリブルでの持ち上がり、MFというよりトップ下のような動き。ピッチのあらゆる場所にいた。
✅ 監督「彼の運動量は見ているだけで見せ物だ」
カスティージャのフリアン・ロペス・デ・レルマ監督は、こう称えた。 「彼がどんな選手かを示した。でも今日だけじゃない。プリメーラ・フェデラシオンやユースリーグの試合で、ずっと示してきたことだ。高く評価すべきなのは、負傷でトップチームでのプレシーズンを満足にこなせず、ほとんど練習できないまま私たちのところに来ても、フベニールBやユースリーグで一緒だった頃と同じ意欲を持っていること。彼の運動量は、見ているだけで見せ物だ」 「ティアゴは初めてここに来た年から知っている。自己管理ができる選手だ。上から下りてくると難しい面もあるが、何も求めたり、やる気を出させたりする必要はないとわかっていた。この試合を最後の試合のように戦うとわかっていた。マドリーのトップチームでプレーするのは簡単ではない。でも能力と可能性は示した。上でプレーする姿を見られたら、本当にうれしい」
✅ ビジャレアル戦でトップチームに復帰へ
スペイン代表やカスティージャのユニフォームを着ると、ティアゴはいつも存在感を増す。よりゴールに近い位置で、より牙をむく。U-19のEUROでは、スペインの優勝に貢献したアシスト王でもあった。 スタンドからダービーでのプレーを見たモウリーニョ監督は、代表ウィークが終わったら、ティアゴを再びトップチームに戻すつもりだという。10月10日(土)のベルナベウでのビジャレアル戦からだ。 モウリーニョ監督は着任時、手元の報告書をもとに、フラム移籍がほぼ決まっていたティアゴに残留を求めた。しかし最初の練習で膝を負傷し、復帰後もインテル戦、ラージョ戦、エルチェ戦、アトレティコ戦とメンバー入りしながら出番はなかった。 今ようやく、監督は報告書が正しかったことを確かめている。チャンスと信頼を与えられれば、ティアゴは違いを生む選手だ。肺活量だけでなく、牙もある。時には、即興の計画が最高の夜をもたらす、と同紙は結んでいる。
※カスティージャ行きの経緯は「コンペティションの感覚を取り戻すためカスティージャへ一時降格」で伝えています。
