ハイセン、敗戦の夜に輝く
スペイン紙『MARCA』が伝えた。
マドリーが苦しんだラ・カルトゥーハの夜、数少ない光明の一つがディーン・ハイセンだった。チームがバジェスの壁に何度も跳ね返され続けた中、4番を背負う若き守将は高い安定感で守備ラインを支えた。今季初黒星が残した材料は少なかったが、ハイセンのパフォーマンスは間違いなくその一つだった。
今季序盤のハイセンには何かが変わった。より闘争心がみなぎり、年齢を感じさせない激しさがある。アラバから4番を受け継いだ際に自らに課した約束──「毎日、練習でも試合でも全力を尽くす」──をラ・カルトゥーハで体現した。4番はかつての憧れ、セルヒオ・ラモスとフェルナンド・イエロもかつて背負った特別な背番号だ。
✅ クチョ・エルナンデスを完封
この夜の最重要任務は、クチョ・エルナンデスの封じ込めだった。ハイセンはそれを見事にやり遂げ、コロンビア人ストライカーをエリア内でほぼ沈黙させた。先読みと間合いの取り方でクチョ・エルナンデスを孤立させ、ベティスの最前線への供給を徹底的に遮断した。相手FWアントニーとの一触即発の場面でも一切ひるまなかった。
✅ ゴールにも迫った
貢献は守備だけにとどまらない。11分にはコーナーキックから至近距離のシュートでバジェスに好セーブを強い、さらにその後は頭でクロスバーを直撃した。後半には高い位置でのボール奪取からエムバペへの決定的な崩しにつながりかけた場面もあった。いずれかが決まっていれば、試合の行方は違っていたかもしれない。
✅ コナテとのコンビも前進中
隣のイブラヒマ・コナテも及第点ではあったが、ハイセンほどの輝きは見せられなかった。攻守ともにやや安定感を欠く場面があった。それでも両者のコンビは着実に成長しており、良い夜と課題の夜が同時に現れた試合だった。
敗北の夜にも残る名前がある。ハイセンはここ数シーズンマドリーが抱えてきた守備の弱点を解消しつつある存在だ。そしてもう一つ、個人的な目標もある。スペインが優勝したW杯でルイス・デ・ラ・フエンテ監督に外された悔しさを晴らすこと。毎試合が代表復帰へのアピールの場だ。ラ・カルトゥーハは痛かった。だが、周囲がどうあれ、ハイセンは全力で戦い続ける。