レアル・マドリードのハウセン、「悲観的なDF」へ──モウリーニョは最初「楽観的すぎる」と見ていた、クラシコはファウル0
スペイン紙『AS』が、ダービーでの退場を乗り越え、クラシコで見事なプレーを見せたハウセンの変化について報じた。
✅ W杯落選が「スイッチ」を変えた
1か月ほど前、スペインがクロアチアに勝ったサンチェス・ピスフアンのミックスゾーンで、ハウセンはW杯の最終メンバーから外れたことを振り返っていた。
「僕にとってはかなりつらかった。僕と家族にとって悲しい瞬間だったけど、大事なのは戻ってこられたことだ」
ハウセンは、W杯に向かうスペイン代表で重要な選手の一人だった。 しかし、メンバーから外れたことで、考え方が変わった。
休暇の間も、そのために取り組んだ。 友人たちと世界の反対側のバリ島に行き、休みながらトレーニングも始めた。 急がず、でも止まらずに。 戻ってからはマルベーリャで、フィジカルの激しいトレーニングと、メンタル面のトレーニングを続けた。
昨季、ハウセンはメトロポリターノでのダービーの後、メンタル面で大きく落ち込んだ。 7戦全勝で乗り込んだマドリーはアトレティコに押し込まれ、ハウセンとカレーラスには厳しい批判が集まった。 昨季の流れも助けにはならなかったが、W杯に呼ばれなかったことが転機になった。
✅ ローマ時代の監督、モウリーニョ
その思いは、モウリーニョ監督が今季のマドリーの監督になると分かってから、さらに強くなった。
2人は、ローマで一緒だった。 2023-24シーズンの冬の移籍市場で、ハウセンにローマへのレンタル移籍を受けるよう電話したのは、モウリーニョ監督本人だった。 ただ、セリエAの最後の8試合のうち7試合で、ハウセンは控えだった。
✅ 「楽観的すぎるDF」
7月13日の月曜、ハウセンは、モウリーニョ監督との最初の練習を始めた数少ない選手の一人だった。
最初、モウリーニョ監督は21歳のDFに疑問を持っていたという。 クラブの関係者は、こう話している。 「楽観的すぎるDFに見えていた」
関係者は、アンチェロッティ監督とナチョの例を挙げている。 アンチェロッティ監督は、ナチョを「悲観的なDF」と考えていた。 何かが起こるかもしれないと考えるから、いつも集中しているという意味だ。 一方、モウリーニョ監督にとって、ハウセンは悲観の度合いが低い「楽観的なDF」だった。
最初の練習の頃の話だが、少しずつ考え方が変わっていった。 自分への要求の高さが上がり、それが続いている。
モウリーニョ監督の要求も大きかった。 ハウセンの長所も短所も分かっている監督だ。 インテル戦の後、ハウセンはこう話していた。
「監督はいつも僕のそばにいる。成長するように、前に進めると思っている一歩を踏み出せるように、厳しくしてくれる。僕の良さを分かっているから、それは良いことだ。すごく助けてくれていて、満足している」
✅ ベティス戦の敗戦の後に変わった姿勢
バルデベバスで毎日ハウセンと過ごす人たちによると、成長のプロセスはシーズンの開幕とともに始まっていた。 ただ、姿勢がはっきり変わったのは、ベティス戦の敗戦の後だった。
その途中で、ダービーのレッドカードがあった。 昨季と同じことが起きるのではないかとも思われた。 しかし、そうはならなかった。
関係者は、こう話している。 「成長と安定のプロセスで、まだ終わっていない。取り組んでいる最中だが、細かいところや、しぐさ、姿勢に変化が見えてきている」
✅ クラシコはファウル0
その成長は、ピッチでも見えている。 『Opta』のデータによると、クラシコでハウセンは1つもファウルをしなかった。 DFラインで一緒にプレーしたバルベルデとコナテも同じだった。 関係者は「疑われてもおかしくなかったラインだった」と話している。
ハウセンは、バルセロナ戦のほか、エスパニョール戦、セビージャ戦、レアル・ソシエダ戦でもファウルをしていない。 今季のファウルは、ここまで6つだけだ。
| 試合 | ファウル |
|---|---|
| バルセロナ戦、エスパニョール戦、セビージャ戦、レアル・ソシエダ戦 | 0 |
| アトレティコ戦(ダービー、退場) | 1 |
| エルチェ戦 | 1 |
| マラガ戦 | 2 |
| ベティス戦 | 2 |
今季のリーガでのハウセンのファウル(『AS』より)
✅ 後ろからボールを運ぶ役
モウリーニョ監督は、ボールを扱う技術の高さから、ハウセンを後ろからボールを運び出す選手の一人として信頼している。
リーガの8試合で、516本のパスのうち492本を成功させている。 1試合平均61.5本の成功だ。 ラージョ戦は出番がなく(本人は納得していなかったが受け入れた)、ビジャレアル戦はダービーのレッドカードで出場停止だった。
マドリーの勢いが始まった週のセビージャ戦では、リーガでの自己最多を記録した。 94本中91本のパスを成功させ、そのうち34本はセビージャ陣内で、全体の37%以上だった。
週半ばのCLの試合では、ラインを破りながらボールを運ぶ場面が何度もあった。 112本中107本のパスを成功させ、成功率は96%。 マドリーで2番目にパスが多かったのはバルベルデで、89本中84本(94%)。 ハウセンは、その23本上だった。
今季のハウセンのプレー(成功率と1試合あたりの回数)
パス
1試合 62.5回
前へのパス
1試合 6.6回
ロングパス
1試合 4.6回
守備のデュエル
1試合 3.9回
攻撃のデュエル
1試合 0.7回
ドリブル
1試合 0.1回
『AS』に掲載されたBeSoccerのデータをもとに作成
今季のハウセンの評価(BeSoccerのレーダーチャートの数値)
■ 守備 ■ ボール配給
『AS』に掲載されたBeSoccerのデータをもとに作成。数値は図から読み取ったもの。ボールロストの2項目は、数値が大きいほど少ないと解釈
| 項目 | 記録 |
|---|---|
| 出場(先発) | 10試合(10試合) |
| 出場時間 | 862分 |
| ゴール/アシスト | 0/0 |
| イエロー/レッド | 3/1 |
2026-27シーズンの公式戦の成績。『AS』に掲載されたBeSoccerのデータをもとに作成
✅ 笑顔の「悲観的なDF」
少しずつ、新しいハウセンが生まれている。 笑うことが好きだが、ピッチに立つと「悲観的なDF」になりつつある。 アンチェロッティ監督が好み、そしてモウリーニョ監督も好むタイプのDFだ。
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