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The Athletic2026年9月26日 05:28

Nike、ベンゼマとの広告撮影を直前で中止──「過去」がブランドの価値観に合わず

英国スポーツメディア『The Athletic』が伝えた。Nikeが、元マドリーのカリム・ベンゼマを起用する予定だった広告の撮影を、前日の夜になって中止した。ベンゼマはブランドの価値観に合わないと判断したためだという。

✅ 撮影前夜に中止

撮影は9月24日(木)にロンドンで行われる予定だった。 関係者によると、Nikeはベンゼマの経歴をあらためて詳しく調べた結果、広く知られている彼の過去がブランドの価値観と合わないと結論づけた。どの点が判断に影響したのかについて、関係者は詳細を明かしていない。 Nikeは同メディアへの声明で「このプロジェクトは、選手とNikeのより広い関係を示すものではない。話がここまで進んでしまったことを遺憾に思う」とコメントした。

✅ ヴァルブエナ脅迫事件での有罪判決

ベンゼマは、フランス代表のチームメイトだったマテュー・ヴァルブエナが2015年に性的な動画をめぐって脅迫された事件で、恐喝未遂の「共犯」として有罪判決を受けている。 2021年にヴェルサイユの裁判所が執行猶予付き禁錮1年と罰金7万5000ユーロを言い渡し、ベンゼマ側は控訴を表明したが、2022年に取り下げた。この事件の間、ベンゼマは5年にわたってフランス代表から遠ざかった。 弁護士のユーグ・ヴィジエ氏は2022年6月、AP通信に対し「法律上は有罪、それは事実だ。だが司法上の真実と現実は違う」と語り、ベンゼマが一貫して関与を否定していると述べている。

✅ Adidasとの契約は終了

ベンゼマはリヨンでデビューした当初はNikeのMercurialを履いていたが、2007年にAdidasに移った。2022年にバロンドールを受賞した際には、Adidasからシグネチャーモデルのスパイクも発売されている。 しかしAdidasの関係者は、ベンゼマとの契約がすでに満了し、ベンゼマ側が別の選択肢を探っていることを認めた。

✅ Corteizとのコラボ企画

Adidasとの契約が切れたことで、ベンゼマ側はNikeと交渉できるようになった。企画は、NikeとロンドンのストリートウェアブランドCorteizが共同で発売するスニーカー「Shox R419」のプロモーションだった。 関係者によると、Nikeはベンゼマに7万5000ユーロ相当の製品提供を約束し、撮影のためのロンドンへの渡航も手配していた。交渉は、Nikeが起用したロンドンの広告代理店Actually Creative Limitedが仲介していた。 撮影の計画を進める中で、ベンゼマをNikeのアンバサダーとして迎える可能性についても初期段階のやり取りがあったという。

✅ 取材の翌日に一転

The Athleticは水曜日、ベンゼマがAdidasを離れ、Corteiz経由でNikeの撮影に参加すること、アンバサダーとしての復帰についても話し合っていることを報じるとNikeに伝えた。 Nikeは「より広い役割を与える具体的な計画はない」と主張したが、その時点では撮影が中止される気配はなかった。 しかし水曜日の夜、Nikeはベンゼマとの企画全体を打ち切り、「木曜日にロンドンに来る必要はない」とベンゼマ側に伝えた。 ベンゼマの代理人は「コラボレーションについて正式に打診してきたのはNikeの方だ」とだけコメントしている。

✅ 無所属のベンゼマ

ベンゼマはマドリーに在籍した2009年から2023年の14年間で、CLを5度制覇。その後の3年間はサウジアラビアのアル・イテハドとアル・ヒラルでプレーし、8月末にアル・ヒラルを退団して現在は無所属だ。 引退は表明していないが、いつまで現役を続けるつもりなのかは明らかになっていない。 なお、エムバペも先週、Nikeとの契約が今夏に満了したのを受けて、スパイク市場に参入したOnと契約し、同ブランド初の大型契約選手となっている。

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