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The Athletic2026年10月23日 06:28

レアル・マドリードのトレント、うまくいかない挑戦──右SBで3番手、クラシコもベンチの見込み

英メディア『The Athletic』が、マドリーで苦しむトレント・アレクサンダー=アーノルドについて報じた。

『The Athletic』は、トレントの移籍を「失敗」や「間違い」と呼ぶにはまだ早いとしたうえで、期待どおりに進んでいないことは間違いないと書いている。

✅ 直近5試合で出場1試合

今季の右SBは、夏に加入したダンフリースが、開幕からモウリーニョ監督の一番手だった。 さらに最近は、戦術の変更でバルベルデが中盤から右SBに移っている。

トレントは、水曜のCLライプツィヒ戦(4-1)でも出番がなかった。 直近5試合で出場したのは1試合だけで、その試合も52分に交代し、代わりにバルベルデが右SBに入った。

モウリーニョ監督が直前で考えを変えるか、チームメイトにケガ人が出ない限り、日曜のクラシコでもプレーする可能性は低そうだ。

✅ 「史上最高の右SB」という夢

トレントは2025年夏、地元のクラブであるリヴァプールからの契約延長の提案を断り、フリーでマドリーに加入した。 勇気のいる、物議を醸した決断だった。

アンフィールドでの全盛期、トレントは右SBというポジションを再定義したいと自信を持って語っていた。 右SBとして初めてバロンドールを獲る可能性にも触れていた。

2024年10月には、『Sky Sports』にこう話している。 「サッカー史上最高の右SBだという遺産を残したい。星に手を伸ばさなければならないし、自分の限界はそこまで行けると信じている」

そんな選手にとって、右SBの3番手という立場は簡単に受け入れられるものではないはずだ。

✅ ペレス会長らしい「大物獲得」

トレントの野心と知名度は、マドリーが惹かれた理由の一つだった。

ペレス会長は、契約状況をうまく利用して、キャリアの途中にいるトップクラスの代表選手を、フリーや安い移籍金で獲得してきた。 クロース、クルトワ、リュディガー、エムバペ、そしてこの夏のコナテもそうだ。 トレントも、まさに「会長案件」の補強に見えた。

入団発表では、見事なスペイン語で「レアル・マドリードのようなクラブと契約するのは、夢がかなったということだ」と話し、ベルナベウの観客を感心させた。

しかし、その夢は、それ以来ほとんど手の届かないところにある。

✅ ケガ、監督交代、そして守備の課題

公平に言えば、事情もたくさんあった。 ピッチの内外で混乱が続いた時期に、本来の力を出せなかったのはトレントだけではない。

ケガもあった。 1年目には筋肉系のケガで3度離脱し、試合のリズムをつかむことも、新しいチームメイトとの連係を作ることも難しかった。

監督の交代も、助けにはならなかった。 昨季はシャビ・アロンソ監督もアルベロア監督も、チームやロッカールームをまとめられなかった。 今季はモウリーニョ監督が、手元の才能をどう生かすかを探っている。

トレントのキックの質や、ロングパスを見つける視野を疑う人は、ベルナベウにはいない。 マドリーでは41試合で8アシスト。 特にエムバペへ、スペースに絶妙な強さのボールを送る力は、多くの人を感心させてきた。

ただ、イングランド代表のサウスゲート監督やトゥヘル監督が不安を抱いた守備や戦術面の課題は、スペインでも問題になっている。

✅ バイエルン戦で見えた「2つの顔」

その両面が最もはっきり出たのが、昨季のCL準々決勝で敗れたバイエルン戦だった。 トレントが最も長く続けて試合に出ていた時期だ。

第1戦では、バイエルンのDFラインの裏へ見事なカーブのクロスを送り、エムバペのゴールを演出した。 しかし最終的にもっと重かったのは、集中力とポジショニングのミスだった。 その隙を突いて、リヴァプール時代のチームメイトだったルイス・ディアスに、時間とスペースを与えてゴールを許した。

✅ ダンフリース獲得は「警告のサイン」

マドリーがこの夏、インテルから30歳のダンフリースを2500万ユーロで獲得したのは、警告のサインだった。 モウリーニョ監督は、リーガとCLの最初の6試合のうち5試合でダンフリースを先発させ、好みをはっきり示した。

9月のCL初戦、ホームのインテル戦では、ほかの選手の多くがケガや出場停止だったため、トレントを中盤で試した。 しかしこの実験はうまくいかなかった。 インテルに陣地とボールを支配され、トレントは79分に交代する前、一部のベルナベウのファンから口笛を浴びた。

さらに最近は、バランスと安定感に欠けるチームを組み直す必要が出てきた。 モウリーニョ監督の答えは、バルベルデを右SBに移すことだった。 バルベルデは、CLのローマ戦での逆転勝利と、日曜のセビージャ戦(4-1)で輝いた。

キャプテンで、ロッカールームでも重要な存在のバルベルデは、チームにいるべきだという声が多い。 そして今のところ、一番うまくいくのが右SBなのだ。

✅ 契約は2031年まで

トレントの周囲は、本人はマドリードで満足していて、レギュラーの座をつかみ、チームの成功に貢献することに集中していると話している。

契約は2031年6月まで。 高い年俸もあり、ほかのクラブへの移籍は考えにくい。 リヴァプールのファンは、トレントの状況に少しは同情しているものの、それほどではない。 近いうちにアンフィールドへ戻ることは、まずなさそうだ。

それでも、今月28歳になったばかりの選手にとって、右SBの3番手という立場は理想からほど遠い。 9月、新シーズン最初の大きな試練となったアトレティコ戦(1-2で敗戦)でも、出場時間はゼロだった。

サプライズがない限り、トレントは日曜のクラシコも、ほとんど、あるいは全部をベンチで見ることになりそうだ。

そして月曜には、チームメイトのエムバペ、ヴィニシウス、ベリンガムが、バロンドールの授賞式に出席する。 ほんの少し前まで、トレントがキャリアの目標に掲げていた舞台だ。

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